月別アーカイブ: 2021年8月

漆塗りゴミ箱!?(摺り漆)

お盆(月遅れ盆)から長雨が続きました。
雨のため気温は低かったものの、湿度が高く鬱陶しい天気でした。

ところで、今春、玄関に手すりを設置しました。

手すり本体は竹で、その上・下端の固定具には木材を使っています。
上のものは古色塗装(柿渋+顔料)により仕上げてありますが、下のものは床や腰壁にマッチするよう、いずれ摺り漆により塗装する計画で、未塗装のままになっています。

その漆ですが、主成分であるウルシオーレは高温多湿の環境で活発に反応して固化する特徴があります。
と言うことで、今回の長雨(高温多湿)の機会に摺り漆により塗装することに。
摺り漆(拭き漆)については、2年前の夏に文机の天板仏間の床板を摺り漆にて塗装しました。

文机(テレビ台として利用)
仏間(床板に欅一枚板を再利用)

そのときに使った生漆(チューブ入り)の残りを冷蔵庫に入れて保存してありますので、それを使います(冷蔵庫保存で2年程度持つようです)。
摺り漆の方法については、柿渋により目止めしたうえ生漆を3回擦り込みますが、手順は以前と同じため省略し、いきなり塗装完了。

柿渋により目止めしてあるものの、杉材で漆を吸い込みやすいため(特に小口)、色が黒くなってしまいました。
たまたま腰板が黒いので、全体で見れば、それほど違和感なく良い感じになったと思っています。

上写真で右側に傘掛けが写っていますが、この機会に傘掛けも摺り漆により塗装しました。
この傘掛けは1年前に古材を再利用して自作したものですが、これまた未塗装のままだったのです。

玄関なので奮発して漆仕上げに!(生漆が余っているだけですが)

漆のお陰で安物の傘も高級にみえるような!?

まだ、ほかにも未塗装のままになっているものがありました。
それは1年前に自作した下写真のゴミ箱です。

本体はオイルステインにより塗装済なのですが、上に被せてあるゴミ袋の固定具が後で作ったため未塗装のままです。
汚れやすい箇所ですし、漆はオイルステインとは異なり塗膜を作って汚れにくくなるでしょうから、これも摺り漆により塗装。

漆塗りの高級ゴミ箱になりました!

生漆の保存期間(冷蔵庫)は2年のため今回使い切りたいのですが、まだ残っています。
そこで、今春に自作したマガジンラックにも塗装して使い切ることにします。

当初は絵か何かを描く予定でしたので、2個あるうちの1個だけを摺り漆で仕上げることにします。

未塗装のものと比べると、やはり塗装してあるほうが良いですね(^_^)

チェストを作業台として再利用

鉄骨倉庫を有効活用すべく、今年、電気の引き込みをはじめ色々と整備してきました。

鉄骨倉庫はウッドボイラーを設置してあることもあって山仕事や農作業用に使っています。
工作は鉄骨倉庫ではなくガレージのほうで行っていますが、そのガレージのほうで何とかしたいと思っていることがあります。
それは1年前に導入したスライド丸ノコの設置場所です。

上写真のとおり箪笥(チェスト)を台代わりにしてあるのですが、スライド丸ノコの奥行きに対してチェストの幅が狭いため不安定な状態なのです。
この1年ほど何とかしたいと思っていたところ、ほぼ同じ大きさのチェストを入手することができました。
二つを背中合わせに配置すれば1.5m×0.9mの広さの台になります。
これだけの広さがあればスライド丸ノコを安定して設置できるだけなく、もう一台機械を設置できそうです。
そこで、下写真の手押しカンナを設置することにします。

こうした比較的大きい機械は棚などに仕舞い込んでしまうと、使う際に出すのが面倒に感じ、どうしても使う機会が減ってしまうものです。
この手押しカンナもジャンク品を手間をかけて整備した機械ですので、直ぐに使える状態にして多く活用したいと思っています。

とりあえず、2台の機械を仮置きしてスムーズに操作できるか確認します。

良い感じです(チェストの高さが800mm→立った状態で機械を操作しやすい)。
ただ、チェストの表面がウレタン樹脂で塗装されているため、操作時に機械自体がズレかねない感じです。
ズレないように合板を敷くことにしますが、二つのチェストは同じものではないため下写真のとおり段差があります。

段差の大きさを測ると12mmのため、12mm厚の板を下写真のようにして嵩上げすることにします。

これらの板を合板側に接着します。

こうしておけば合板自体のズレ防止にもなるかと思います。

そして、チェストに合板を敷き、2台の機械を設置。

しかるべき場所に設置してあると機械も輝くように感じます(床などにぞんざいに置いてあると邪魔になって処分したくなるものです)。