月別アーカイブ: 2018年2月

里山再生:クロガネモチの伐採と薪作り

果樹園(自家用)の更新・充実を図るため2年前から果樹を植えており、今シーズンも先にナシの苗木を1本植え付けたところです(下位置図で左側の40番)。

今シーズンはあと2、3本を植える考えで、その候補地として上位置図で左上の41番付近の空きスペースを考えています。

ここの広さは十分にあるのですが、問題は隣接する里山に大きな樹木(クロガネモチ、下写真で朱色点線)があることです。
樹高が10mを超えていることから伐採して萌芽更新したいと考えていますが、畑側(下写真で手前側)に伐倒するとき41番の位置に果樹が植わっていると巻き込んでしまうことになります。

そこで果樹を植える前に、この大きなクロガネモチを伐採することにします。

根元の直径は35〜40cmあり、下から見上げると堂々たる姿です。

幹の途中から光を求めて畑側に大きく曲がっています。
重心は畑側で伐倒する方向になりますので、大きな木ですが私でもなんとか伐倒できそうです。

細心の注意を払ってチェーンソー(14in.)を使って伐倒。

枝分かれ後の幹も相当な太さです。

実は伐倒するまでは葉を見られなかったため、樹種が何であるか分かっていませんでした。
常緑の広葉樹で、モチノキの系統(当地では「モウチ」と呼びます)ではないかと思っていましたが、実際に葉や前年枝(赤っぽい)を確認するとクロガネモチであることが分かります。

切り株(直径35〜40cm)の年輪を数えてみると樹齢60年強です。

エネルギー革命前後に芽生え、その後、里山が使われなくなったことで伐採されることなく大きく育つことができたわけです。
そんな60年をかけて育ったものを一瞬のうちに伐り倒してしまいました。

幹は薪ストーブの燃料として使うため玉切りします。

少し太い枝も薪ストーブ用として十分に使えそうです。

細い枝は焚付けやボイラーの燃料として利用します(1年間雨曝しにして乾燥)。

葉っぱは畑の畝上に被せてマルチ材(&肥料)とします。

先般伐採したスギの葉も同様に畝上に被せていますので、畑は一面、葉っぱで覆われた状態です。

先に玉切りした幹ですが、薪ストーブの燃料にするには割ったうえ2年程乾燥させる必要があります。
昨シーズンは伐採後グズグズしていたら硬くなってしまい(広葉樹)、割るのに大苦戦しました。
そこで、今シーズンは伐採ごとに割ることにし、一輪車で1箇所に集めて薪割り開始。

生木のためか、それともクロガネモチはそもそも割りやすいのか、太いものでも事前に楔を打って分割しておけば斧で気持ち良く割れます。

それでも針葉樹に比べると体力を要するため、一仕事終えると身体はポカポカです。
体内ストーブを燃焼させてやれば、薪ストーブは要らないかもしれませんね(^_^)

古民家の自然換気(28)小舞竹と間渡し竹

昨年、主屋の自然換気と採光を図るため竹天井を設けるなど、LD部分の化粧工事をDIYにて行いました。

井桁形の照明器具まで自作し、工事は終わったようにみますが、実はまだ残っているところがあるのです・・・。

下写真は施工中のものですが、天井の上に位置する土壁(1Fからは天井に隠れて見えない)に割れが生じています。

15年ほど前に行ったリフォーム工事で丸太梁を現しにするため土壁(垂れ壁)の一部(上写真で朱色点線)を撤去したことにより、その上部の土壁が支えを失ってズリ下がり割れが広がりつつあるのです(貫でもっている状態)。
この土壁は外壁にもなっていますので、地震などのことを考えれば、このまま放っておくのはマズそうです。

割れの進行を食い止め、しっかりした壁にするには15年前に撤去した部分に再度、土壁を作り直し(下写真で朱色着色範囲)、当初の状態に戻すのが一番のように思います。

15年前に撤去していなければ、やらなくて済んだことなのですが、それだけ当時は(今も?)丸太梁を現しにするのが流行っていたと言うことなのでしょう。

土壁自体の施工については、ちょうど2年前に近所の長老に教えを乞って土蔵軒の土壁を作ったことがありますので(構造部分は大工さん)、そのときのやり方でできそうです(下写真はエツリし終わったところ)。

実際の施工は今夏以降を考えていますが、現在、里山整備で竹を伐採していることから、土壁の骨組みとなる小舞竹を準備しておくことにします(竹の伐り旬からも冬にするのが良いと思います)。

小舞竹は竹を割って作りますが、下写真の竹割り器(5ツ割り、ホームセンターで購入)を使うと容易に行えます。

ところで、小舞竹として用いるにはどれだけの幅になるように割れば良いのかですが、長老の教えによると「エツリ(小舞掻きのこと)は指1本の隙間(5分程度)をあけるものとし、エツリ竹の幅はそれより広い程度」とのこと。
所有している竹割り器は5ツ割りのものですので、小舞竹の幅を7分(21mm)とすれば直径1寸(30mm)程度の竹を割れば良いことになります。

21mm×5分割/π=31mm

実際には適当に割り、太ければ鉈で小割りして調整すれば良いだけなのですが、竹はいくらでもありますので、直径1寸程度、かつ節に枝が付いていないものを使うことにします(壁土で隠れてしまうのですが・・・)。

竹は末口から割りますが(木とは逆)、3m程度の長さで伐り出してきた竹は元と末でほとんど径が変わらないため、どちらが末口が見分けづらいです。
こうした場合、下写真のとおり節から判別することができます。

末口から竹割り器を押し込んで割っていきます。

竹は本当に気持ち良いぐらいスイスイと割れます!

割った竹の内側には節が突起状に出ていますので、これを落とします。

鉈を滑らせるようにして、これまた気持ち良く節を落とせます(青竹なので刃をこぼすことはないと思います)。

全て完了。

とりあえず保管しておくため、12本ずつまとめておきます。

5セットで60本あることになります。
復旧する土壁の面積は1坪もありませんので、これほど必要ないのですが、余ったもので犬矢来を試作したいと思っています。

施工まで軒下で乾燥させておきます。

こうして準備した小舞竹は下写真のように藁縄や棕櫚縄を使って縦横に編んでいくことになりますが、その縄を掛けるために貫とは別に間渡し竹を入れます。

当地ではこの間渡し竹に、「ヒダチ」と呼ばれる真竹のなかでも細いもの(直径5分程度)を用いています。

間渡し竹として使えそうなものも山から引き上げてきておきます。

上写真で上側にあるものは竹垣(四目垣)などに使いやすい直径7〜8分程度のものです。
真竹と言っても様々な太さのものがあり、それに応じて使い途があるものです。

<続きます>