月別アーカイブ: 2018年9月

ミシンテーブル作製(5)花籠を置いてみる

前回、テーブルの天板(甲板)を補強すべく補強材(アングル)と、それを取り付けるための溝を加工しました。

<補強材:アングル>

<天板に溝切り>

早速、天板にアングルを取り付けたいところですが、アングルは鉄製でメッキも何も処理されていません。
このままではサビが生じるのは時間の問題ですので、防錆としてペンキ(黒色)で塗装しておくことにします。
ホームセンターに陳列されているときは防錆として油が塗布されていますので、脱脂したうえ塗装。

塗料の乾燥後、天板にビス留めして取り付けます。

反対の表側をサンダー掛けすれば、天板の完成です。

この段階のサンダー掛けはツヤ出しのような感じになりますので、サンドペーパーは粒度の細かい600番程度のものを使用しました。

古材と言えども樹種は欅ですので、磨くと良い感じになります。

こうして出来上がった天板をミシン台に固定します。

天板を油(亜麻仁油)で拭いて仕上げると(オイルフィニッシュ)、さらに良い色合いになります。

アンティークテーブルの完成です!

天板(木)を取り付けたことで、ミシン台(鉄)の質感が一段と映えるように感じます。

ところで、このテーブルはテレビ台として使う予定なのですが、ここにプラスティックな工業製品を置けば、木と鉄とのコンビネーションが台無しになってしまいそうです・・・。
ちょうど今夏に行った土蔵の整理でアンティークな花籠(竹)が出てきましたので、テレビを置く前に飾ってみることにします。

花籠は埃まみれになっていますので、エアダスターで埃を吹き飛ばしたうえ亜麻仁油を塗布。

花籠に入れる適当な花が無かったため、ホオズキを掛けてみました。

花籠や天板、ミシン台のいずれも良いものだけに、私自身のセンスの無さが際立ちますね・・・。

ミシンテーブル作製(4)天板の補強

前回、古材を再利用してテーブルの天板(甲板、720mm×386mm)を作りました。

この天板を下写真のミシン台に取り付けることになります。

ミシン台の天端にはボルト穴(φ9mm×4箇所)があるため、ここにビスを通して安直に取り付けることもできます。
しかし、この場合には問題が二つあると考えます。

一つは、天板の厚さ(22mm)から、テーブルに載せることになるテレビ(37インチ)の荷重を受けるには心許ないことです。
一般的なテーブルでは天板の下に桟を設けることで、補強(構造材)を行うとともに、天板の反り止めや脚との連結の役割を担わせています。
今回用いる天板は古材の一枚板のため反り止めの必要性は小さいと思いますが、補強や脚との連結のために桟がほしいところです。
ただ、桟に木材を使うと、その分だけ天板の位置が高くなり、また見た目もゴチャゴチャしそうです。

そこで、桟には鉄のアングル(L-3.0t×20×20)を使うことにし、下図のとおり縦横の方向にアングル配置することにします。

このうち短手方向のアングルは、ミシン台との連結の役割も担います。
アングルにM6サイズのネジを立てておき、これに対してネジ留めすることでミシン台と連結させると良さそうです。

ミシン台のボルト穴がφ9mmに対してM6(mm)のネジにしているのは、単に手持ちのタップ(最大)がM6と言う理由だけです・・・。

天板をミシン台に取り付けるには、もう一つ問題があります。
それは、天板の裏側に平面が出ていないところがあることです。

全体的な板厚22mmに対し、平面が出ていない最小部では19mmと3mmの差があります。
この3mmの差を無視してミシン台に取り付ければ、天板が歪むか、ガタつく結果になります。
解決策として、連結用のアングルを取り付ける箇所だけ厚さ19mm(一定)になるように板を削ることが考えられます。
しかし、「言うは易し、行うは難し」・・・。

もちろんノミ1本で行えるような腕はありませんので、下写真のとおり平面を出した治具を作り、これをレールにしてトリマー(ストレートビット装着)を移動させながら板を削ることにします。

この治具を直接、天板(平面が出ていない)に置いては意味がありませんので、平面の出た作業台と角材を架台にしてセットします。

治具に沿わせてトリマーを移動させながら溝切り。

溝切り完了。

機械を使えば溝切り自体はアッと言う間にできるのに対して、治具の作製や機械のセッティングなどの準備に手間と時間を要します。
まさに段取り八割と言う感じです。

下写真で右側の溝を見ていただくと、場所によって溝の深さが違っているのがわかるかと思います(溝切り後の板厚が一定になっています)。

この溝に取り付けることになるアングルを次に加工します。

アングルはアルミ製のほうが何かと扱いやすいですが、今回は補強用とするため強度面から軟鉄製のもの(アルミの約3倍)を用いています。
こうした鉄のアングルは小さいホームセンターでも販売されていますが、以前はそれを見てDIY用途であればアルミ製の扱いだけで十分ではないかと思っていました。
しかし、今回のように鉄のアングルを買っていく客もいるわけです(強度面だけでなくアルミ製よりも安価と言う利点もあります)。

アングルは天板にビス留めして取り付けますので、そのための穴をあけます(@60〜70mm)。
皿頭の木ネジを通しますので、面取りカッター(カウンターシンク)を使って皿取りも行います。

これまで皿取りは径の大きいドリルを使って行っていたのですが、今回はアマゾンで中国から取り寄せた面取りカッターを使用しています。


【ノーブランド品】1/4インチ 六角12 16 19mm カウンターシンク パワー ドリル ビット ボア セット

3本入りで送料込み約300円!?と期待できるような代物ではありませんが、問題なく加工できました(切れ味は相当悪いです・・・)。

こうして皿取りすると木ネジの頭が綺麗に納まります。

すべての穴あけが完了。

一方、アングルとミシン台は、先に書いたとおりアングル側にネジを立てて小ネジ(ナベ頭またはトラス頭)で固定します。

アングルにミシン台のボルト穴の位置を罫書いて下穴(5mm)をあけたうえ、ハンドタップ(M6サイズ)を使ってネジ立て。

ミシン台に固定できるかを確認します。

小ネジは長さが20mmのものを使っていますが、先端が数ミリ飛び出します(上写真で朱色矢印)。

そこで、天板側に穴を掘って逃がせるようにしておきます(下写真で朱色矢印)。

<続きます>

ミシンテーブル作製(3)天板も古材を再利用

前回、ミシン台のサビを落とし、サビ止めとしてロウを塗り込んだのち再び組み立てました。

このミシン台はアンティークテーブルとして再利用するには、この上部に新たな天板(甲板)を取り付けることになります。
このため、ミシン台の上部にある取り付け用のボルト穴や、その間隔を計測しておきます。

ボルト穴の間隔(513mm×282mm)から、天板のサイズは少なくともそれ以上が必要となります。

ところで、今回作製するテーブルはテレビ台として使いたいと考えています。
現在、テレビは下写真のとおり適当な台(合板製)に仮置きしているような有り様です・・・。

このため、上写真で手前側のダイニングテーブルの高さと合わせ、テーブルと同じような木製のテレビ台を作るつもりでいました。
しかし、私自身、ほとんどテレビを観ないこともあって、やる気が起きず後回しになっていました・・・(家族がテレビフリークのためテレビは必要です)。
そんな中、祖母の古いミシン台を倉庫から引っ張り出してきたところ、ダイニングテーブルの高さとほとんど同じだったことからテレビ台として再利用することにしたわけです。

ちなみに、上写真は今年の盛夏に撮影したもので、建具という建具を開け放してあります。
さらに建具を一時的に取り外せば、古民家ならではの柱が立っているだけの状態になって開放的で良さそうです。
しかし、今夏のような酷暑ではエアコンに頼らざるを得ず、エアコンをつけるときは逆に閉め切る必要があるため、そこまではできないのです。
私のように若く健康であれば気温があと数度上がってもエアコン無しでいけるかもしれませんが、古希(70歳)を超えた母には厳しいでしょうから、来夏にはエアコンの常時稼働を前提に閉じきった1部屋(避難部屋!?)を設けようかと考えています。

閑話休題。

テレビ(東芝REGZA 37インチ)の脚のサイズを計測すると、約630mm×約300mmです。
これとミシン台のサイズ(513mm×282mm)から、天板は700mm×400m程度の大きさが欲しいところです。

ミシン台だけではなく天板も再利用できないものかと、古材のストックを探してみると良いものがありました。

樹種は欅(ケヤキ)で、サイズは長さ約900mm(3尺)、幅約420mm、厚さ約25mmあり、天板に使えそうです。

ちなみに、この古材は以前、裏縁(下写真で朱色の囲み、3尺幅)の床板として使われていたものです。
3年前の改修工事で裏縁の一部を減築した際、建築士さんや大工さんによって残していただいてあったのです。

いくら昔でも裏の縁側に欅を使うような贅沢なことはしないでしょうから、さらに昔の主屋で使われていた材を再利用したものなのかもしれません。
このためか、板材の厚さに大小があり、厚いものは下写真のように裏側の左右を削って調整してあります。

天板として再利用するには、ここの処理が厄介なことになりそうな予感・・・。

とりあえずは表側をカンナ掛けして平面を出します(電気カンナを使用)。

こうして平面を出した表側を基準にして木口と木端(側面)に一定の基準線を墨付けします。
基準線を目安にして裏側もカンナ掛けして平面を作っていきます。

上写真の時点で板の厚さが22mmになるまで削りましたが、それでも左右(上写真で奥と手前)の部分は元の状態のままで平面が出ていません。

最も薄い箇所の厚さを測ると19mmです。

19mmまで削れば平面が出ることになりますが、さすがにそこまで薄くすると天板としての強度に不安があります。

そこで平面出しはここまでとし、とりあえず左右の部分は凹凸が残った状態のまま、表面だけをカンナ掛けしておきます。

続いて天板のサイズにカットしていきます。
木端側を丸ノコと直線定規を使ってカット。

元々の板には雇いザネ用のホゾ穴が加工されています。
切り落として穴を無くすこともできますが、そうすると板幅が狭くなってしまいますので適当なところ(幅386mm)で切り上げます。

反対側の木端を丸ノコに平行定規を装着してカット。

こうした加工はテーブルソーを使えば正確にできるのでしょうが、これぐらいの幅(約40cm)になると所有している小型のテーブルソー(マキタ2708)では手に負えないのです。

同じ理由で、木口側も丸ノコ(+直角定規)を使ってカット。

虫喰い跡が残りますが、長さ(720mm)を確保するためにはやむを得ません。

木取りが完了し、720mm×386mmの板が得られました。

ただ、裏側に平面が出ていないところがありますので、それを考慮して今後の設計を検討する必要がありそうです。

天板として使うため角を面取りしておきますが、少し手を掛けてトリマーを使って装飾(ヒョウタン面)を施します。

サンダーで表面を磨いて天板の完成です。

傷や汚れの酷かった古材(下写真、再掲)が生き返りました(手間を考えれば新材を購入するほうが良いのかもしれませんが)!

<続きます>