月別アーカイブ: 2017年2月

耕作放棄地の再生(8)樹齢45年木の伐採

先般、山裾部分の竹(ほとんどが立ち枯れ)を伐採しました。

その結果、倒れている竹がなくなり、幾分スッキリしました(下写真)。

さらに、上写真で朱色の線で囲んだ箇所(2箇所)の竹も伐採していくつもりですが、左側については樹木(上写真で矢印)と交錯し竹を倒せない状態になっています。

この木は前方にせり出し、樹冠がお隣りの田を覆っていることもあり、この機会に伐採することにします。

樹高は10m程度ですが、竹の勢いに押されて、前方に光を求め幹が湾曲しています。
見てのとおり落葉樹ですが、樹種はエノキ(ニレ科)かと思います。

根元の直径は30cmと結構太いですが、エノキだとまだまだこれから大きくなるのでしょう(しかし、主幹の湾曲により余計な力がかかっているため、寿命は短いかもしれません)。

伐倒の際の障害物はなく条件が良いとは言え、私のような素人にとってはこの程度(樹高10m、根元直径30cm)が限界のように感じます。
そう考えると、ちょうど伐り時なのかもしれません。

昔の里山には、土地の筆界となる木や、御神木、暴風林などの特別なものを除き、それほど太い木はなかったと聞いたことがあります。
昔は人力で伐るしかなく、雑木でこのように太くなると伐るのが大変ということもあったのではないでしょうか。

今の世はチェーンソーを使ってアッという間に伐倒&玉切り完了。

細かい枝も大量に発生します。

このまま放置すれば、草刈りができず、草や蔓が繁茂して大変なことになってしまいます。

面倒ですが、バラして、少し太いものは焚き付け用に持ち帰り、さらに細かいものは草刈りの支障にならないように田面にバラまいておきます。

玉切りしたもので年輪を数えると、樹齢45年以上あります。

そうすると昭和40年代半ばから成長し始めたことになりますが、ちょうどその頃から里山に手が入らなくなったのかもしれません。
いずれにしても私の年齢以上に時間をかけて成長した木ですので、ストーブの薪として大切に使いたいと思います。

<続きます>

井戸の再生(17)地下水の流れ

前回、下図で井戸3とある古井戸の再生案を検討しました。

井戸1、2、3は下図のとおり地下水位高が同じであることから、同一の水脈であると考えています(あくまでも素人考えです)。

では、この地下水はどの方向に流れているのでしょうか?
地盤高は井戸1から3に向かって低くなっており、地下水の底となる不透水層も同様の勾配であると考えると、地下水は井戸1から3に向かって流れていることになります。

そう考えていると、その先の山裾に農業用のため池跡があることに気づきました。

ここは我が家の敷地ではありませんが、以前、土地の相続登記をおこなう際に法務局で交付してもらった公図(旧土地台帳の添付図)から地目が「ため池」の土地があることを知りました。
現状では薮と化しており、ため池があったとは思えません。
地元の長老に尋ねたところ、昔(昭和30年代頃まで?)は水田用に小さなため池があったと教えていただきました。

ということは、この周辺(山裾)から地下水が湧出しており、それを見た古人がここに農業用ため池を設けたように考えられます。


(水平・垂直方向の縮尺は異なります。実際の斜面は20°程度の勾配です。)

現地を確認すると農業用ため池らしき痕跡が残っています。

水は溜まっておらず、山側から湧水があるような気配もありません。
山は荒れ、井戸も使わなくなったことで、水みちも変わったのかもしれません。

井戸もため池も今の世にあっては無用の長物ですが、これらの遺構からは、古人が水の流れなど熟知し、うまく自然とつきあっていたことが偲ばれます。

次項も思いつき程度のものですが、地下水の流れがこの方向にあることを示しているのかもしれません。

  • 地下水の流出側になる山の斜面に竹が少ない
  • 下図で黄色の着色箇所は周囲に比べ竹が少ないです(感覚的に1/3程度の密度)。
    竹は成長に多量の水を必要にするにも関わらず、水の流れがあるところを嫌うということを聞いたことがあります。
    真偽は不明ですが、水の流れを嫌って竹が生えにくいのかもしれません。

  • 井戸の下流側にフキが群生している
  • 下図で緑色の着色箇所にはフキが群生しています。
    フキは沢筋など水が豊富で、半日陰のところに自生します。
    ただ、ここのフキは栽培種のような感じですので、戦前に祖父がこの場所に柿の木を植えたときにフキも植えただけなのかもしれません。
    それでも絶えることなく現在も群生しているということは水が豊富なのでしょう。

<続きます>

里山整備2017(4)伐採木の利用

前回、畑側にせり出している樹木の一部を伐倒しました。

上写真は樹高10m程度のシロダモです。

このシロダモの幹を薪用に玉切りしたのが下写真です。

太いもので直径25cm。
これだけ太くなるには長い年月がかかっているのでしょうが、薪ストーブの薪としてアッという間に無くなってしまうのでしょうね。

枝葉については、薪用と、細かい枝葉に分けてバラします。

1本の木からこんなにたくさん(一輪車の大きさと比較)の枝葉が発生しました。

細かい枝葉も、このまま置いておけば1年後には自然と枝と葉に分かれ、枝部分は薪ストーブの焚き付けとして使えます。
ただ、今シーズンは柿の木を大規模に剪定していることから、細かい枝の焚き付けは十二分に確保できる見込みです。

そこで、細かい枝葉は畑の畝に被せ、被覆材(天然のマルチシート)にすることにします。

雑草を(ほどほどに)防いでくれ、腐れば堆肥になって土に還るわけです。

作物の種を播いたばかりの時期だと発芽・成長の支障になりかねませんが、今の時期だと秋に播種した冬野菜や豆類は既に大きくなっているため、それらを囲うように枝葉を被せることが可能です。

<ビフォー>

<アフター>

ソラマメが霜のためにグッタリしています(早朝に撮影)。
しかし、こうすることで地面がむき出しになっている状態よりも霜の影響が小さくなることでしょう。

ところで、ほとんどの人はこの畑を見ても、とても作物を栽培しているとは思わないでしょうね・・・(私自身も、このような畑を見たことがありません)。
樹木の枝葉を利用する場合でも、普通はシュレッダーによりチップ化するかと思います。
しかし、これまでの3年ほど剪定屑をこのように被覆してきたところ、地力は年々増しているように感じています(化学肥料のような即効性はありません)。

3年前に化学肥料をやめたときは、ダイコンさえも育たない状態でした(発芽するものの、すぐに黄色くなって消滅)。
それが少しずつ地力が回復し、現在では下写真のとおりダイコン程度であれば育つようになっています。

肥料分が少ないためか、葉が小さいですね。

葉を見る限りあまり期待できませんが、引き抜いてみると十分食用になるレベルです(^_^)

<続きます>

井戸の再生(16)再生案の検討

前回、古井戸の状況を確認しました。

  • 井戸の構造:掘井戸(素掘り)
  • 水源の種類:浅井戸(自由地下水から取水)
  • 井戸側径:2尺(60cm)
  • 井戸深さ:約2.6m

確認の結果、井筒(側)の外側に穴があき、井戸内へ雨水や土砂が流入していることがわかりました(実のところは以前から穴があいているのを知っていましたが、忙しさにかまけて見て見ぬ振り状態・・・)。

孔壁が崩壊するのも時間の問題であるような状況であることから、対応策を考えてみます。

(1)修理する
修理する場合、素掘りの孔壁が崩れかかっていることから、側(がわ)を挿入し孔壁の崩壊を防ぐことになるのかと思います。
重量物の井戸側の挿入工事が簡易なものでないことは容易に想像でき、今後も使う見込みのない井戸にそこまでするのもどうか・・・

(2)放置する
そのまま放置すれば、いずれは孔壁が崩壊し(中途半端な状態で)埋まることになり楽チンです。
しかし、井戸は人間の都合で作ったものですし、自然に対してそんな無責任なことでよいのかと個人的に感じます。

(3)埋め戻す
そんなことで、埋め戻すのが最も現実的な方策ではないかと思っていたとき、お隣の方と話す機会があったため、この井戸のことを話してみました。
お隣の方は建築士さんですので、井戸の扱いもよくご存知で、埋め戻す場合には通常「息抜き」をおこなうことを教えていただきました。

そこで、前回作成した現況図に息抜き用のパイプ(VPφ20)を設けたのち埋め戻す案を考えてみました(下図で第1案)。
(息抜きを設ける理由をネットで調べると科学的、風水的な観点から様々あるようですが、その是非の判断は難しく記載は省略します・・・)

埋め戻しについては、帯水層は山砂を使用し、その上部は雨水等の直接の浸入を防ぐため粘性土を使うようにしています。

上図の第1案を描きながら、息抜き用のパイプ(VPφ20)を設けるならば、ついでにその鞘になるパイプ(VPφ75)も入れてはどうかと思いつき描いたのが下図の第2案です。

これであれば、鞘管(VPφ75)が新たな井戸になり、ポンプが必要になるものの鞘管内のパイプ(VPφ20)により揚水が可能です。
そして廃井にしなくてすみます。

井戸径がφ580mmからφ75mmに小さくなることで揚水量は小さくなるでしょうが、通常使わない井戸であることを考えれば十分です。
ちなみに、この古井戸(掘井戸)のように昔は人が井戸内に入って掘削したため必然的にφ600mm以上の井戸径となっています。
しかし、現在ではボーリングによる掘削が可能で、その場合は井戸径を小さくすることができるため、φ75mm程度の井戸(打込井戸)も存在します。

第1案と第2案を比べると、第2案のほうが必要となる材料(鞘管や井戸ポンプ)が増えますが、手間的にはそう変わりません。
であれば、第2案としたいところです。

今後の気候変動や、現在の水道水源が河川表流水に著しく依存している状況を考えると、50年、あるいは100年後の日本人にとって、こうした古井戸が掛け替えのないものになる可能性は十分にあるように思います。
そうであれば井戸を残す意味もありますが、問題はその能力が私にあるかですね(気力&体力だけはあるのですが・・・)。

実際に施工するとしても水が恋しくなる夏場になりますので、それまで他案を含め検討を続けていきたいと思います。

<続きます>

薪ストーブの導入(49)煙突掃除と自家製松煙

薪ストーブを導入し、約4カ月が経とうとしています。
朝・晩に加え、雨や雪の舞う寒い週末には一日中焚くなど、フル稼働しています。

必然的に薪の消費量が増えますので、週末に翌週分の薪をまとめて倉庫(主屋に隣接)に運び込んでおくようにしています。

そして、追加の薪を取りにいく際には、上写真のような感じで屋根を見上げ、煙突トップに異常(煙の状況等)がないか目視しています。
近頃、煙突トップのスリット部分に汚れ(煤の付着)が目立つようになってきました(写真では分かりづらいです)。

煙突掃除は、前回(稼働から2カ月後の昨年12月下旬)実施してから約2カ月が経過しています。
前回の煙突掃除ではそれほどの汚れはなく(下写真)、シーズンオフまでに煤が5mm付着(煙突掃除の目安)することはまずなさそうな状況でした。

その後、薪ストーブの稼働率が高まっていることに加え、古材をはかせてしまおうと松を中心に焚いていることから煤の付着が多くなっているようです。
一般的には煙突掃除は1シーズン1回(二重煙突の場合)で済むことが多いようです。
しかし、安全に関わることで、薪ストーブ初心者の私にとって横着は許されませんので、今シーズン2回目の煙突掃除をおこなうことにしました。

屋根にあがって煙突トップを回収。

あちゃー、これは酷い。
付着量の多いところでは5mmはありそうです・・・

とは言え、サラサラの粉状ですので掃除用ブラシで簡単に落とせます。

煤はそのまま地面に落とすには量が多いため、バケツに回収しました。

この煤はほとんどが松に由来しますので、これぞまさに「松煙」ですね!
「松煙」は墨の原料ともされるもので、古民家では「弁柄」(朱色顔料、原料は酸化鉄)と混ぜて古色塗りに使ったりします
今回のものは赤味の色合いもあるため、弁柄を加えなくてもこれだけで古色塗りができそうです。

ところで、この松煙をこれまた自家製の柿渋で溶いて古色塗りをすると面白いことになりそうです。
現在、主屋(古民家)のなかで、その主屋の古材を薪として焚いて暖をとっています。
それで発生した煤を顔料とすることは、元の木材をもう一度、古民家のなかに戻してやることになります。
また、灰のほうは柿の木の周りにでも振り撒いておけば、果実から柿渋となり、また古民家へと戻ってきます。
こんなことを思うと、人間やその家もまた自然の循環の一端を担っているように感じます。

閑話休題。

さて、掃除の終わった煙突トップを持って再度、屋根に上がります。
そして、煙突内を覗き込み状況を確認します。

こちらも酷い!
付着量は5mmまではいかないですが、多いところで3mm程度あります。

「下水・煙突ソージ器」を挿し込み、数回上下させて煤を落とします。

煙突トップを戻して煙突掃除完了。

煙突に付着した煤が落ちたのか、煙突周囲の屋根瓦にも多少汚れが見られます。
安全のためだけではなく、屋根を汚さないためにも煙突掃除はマメにおこなったほうがよいのかもしれません(広葉樹メインならそれほど気にする必要はないでしょうが)。

おまけで、鼻づまりしていた自分の鼻がとおったかのようにスッキリした気分にもなりますね(^_^)

<続きます>

果樹園の再生(6)クリの植え付け

前回、カキの木(下図で1番)を伐採しました。

その近くには、昨年、苗木を植えたクリの木があります(上図で26番)。
クリの品種は、果樹園を経営している叔父が良いと言っていた「ぽろたん」というもので、その苗木を1本だけ植え付けました(下写真)。
ちなみに「ぽろたん」は近年の品種で、鬼皮とともに渋皮が「ぽろっ」と剥けるそうです。

結実をよくするためには1本だけではなく異なる品種のものを複数植えると良いのですが、ちょうどお隣の方の畑にクリの木があるため、その花粉に期待したのです・・・
しかし、さすがに他人任せというのも横着ですので、伐採したカキの木の後にクリをもう1本植えることにします。

剪定枝や伐採した木の片付けがまだ終わっていない状態ですが・・・
クリを含む落葉樹の植え付け時期は待ってくれませんし、片付けは追い追いおこなうことにします。
ちなみに、ミカンなどの常緑樹の植え付け時期は少し遅く、新芽がでる前の3月頃が適期とされています。

苗木はホームセンターで購入した「銀寄」です。

腐葉土(らしきもの)で埋め戻して植え付け完了。

落葉樹については、今シーズンの苗木の植え付けはこれで終了です(モモ、スモモ、クリの計3本)。
常緑樹については、3月になってからミカン(品種は「宮川早生」?)を2本程度植えようと思っています。

ところで、果樹の栽培に関して私は全くの素人です。
剪定や苗木の植え付けについて、全く見当違いのことをしているかもしれませんのでご了解ください。
大学生のとき、いずれは自宅敷地内に果樹園(自家消費用)を設けたいと思い「果樹園芸学」の単位を取得したものの、恥ずかしながら何一つ身についていません・・・

<続きます>

果樹園の再生(5)カキの木の伐採

先日来、自宅敷地内に16本あるカキの木の剪定をおこなっています。

下図で1〜5番の木は、自宅裏に位置していることもあり、長く放任状態で枝が混乱し、樹形が崩れてしまっています。

この場所は昔は隣家の土地でしたが、昭和初期に町に移住されたため、祖父がカキなどの果樹を植えたようです。
このため、これらのカキの木の樹齢は少なくとも70年以上になります。
ただ、カキの木の寿命は200年、あるいは300年とも言われますので、人間で言えばまだ30代ぐらいなのかもしれません。
現に我が家のカキの木のなかでは若手の部類です。

さて、下写真は5番の木になりますが、枝が千手観音様の手のように伸びて、その手どうしが絡まっているような有様です。

3年前、お隣の方と「一度、大きく剪定すると良くなるのではないか」と話したことを覚えていますが、ついつい後回しになり、ようやくの剪定です。

太い枝も混乱しているものは思い切って根元から切り落とし、剪定完了(下写真で左側、5番の木)。

あまりにも強く剪定すると樹勢が落ちるかもしれませんし、先祖返りして渋柿になってしまうと聞いたことがあります。
今シーズンはこれが限界かもしれません。

枝をバラして、薪用と焚き付け用に分けます。

1本の木(5番)で、これだけの剪定枝が発生しました。
剪定よりも後片付けのほうが手間がかかりますが、薪ストーブの焚き付けになると思えば朝飯前です(^_^)

ところで、上写真の太い枝にはコケ状のものがたくさん付いています。
カキは元々こうしたものが付きやすい木ですが、樹勢が落ちると特に付きやすいようです。
今回の強剪定がカンフル剤になって元気になってくれると良いのですが。

ちなみに灰色のものは、ウメの古木などでよく見られる「ウメノキゴケ」です。
ウメノキゴケは大気汚染地域では発生しないと言われていますので、当地の空気はまだ大丈夫ということでしょうか。

引き続き、同様に2、3、4番の木を剪定。

もっとも山側にある1番の木(下写真で中央)については、枝が高位(3m以上)にしかないことから伐採することにします(人間だと、まだこれからの30代なのかもしれませんが・・・)。

伐倒完了。

近くのヤブツバキも畑側にせり出していますので、この際、伐採することにします。

樹高6〜7m、根元の直径20cm程度です(下写真中央)。

伐倒完了。

それほど大きくない木でも1本伐るだけで相当な量の枝葉や幹が発生するものです。
その処理に手間はかかるものの、薪ストーブのお陰で樹木の伐採・更新が進みます(^_^)

陰気だった山側の様子も明るくなってきました。

下写真が同じ場所(撮影の方向は異なります)で2年前にカシの木を伐採する前に撮影したものになります。

<続きます>