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里山再生:門松(杉皮を利用)

毎年、自宅裏の里山の竹を使って門松を作っています。
今年のものが下写真になります。

基本的に例年と同じですが、いつも鉢を巻くのに使っている藁コモを入手できず、代わりに杉皮を使っています。
藁コモはホームセンターで購入しているのですが、昨年末はいくつかの店舗を回ってもどこも在庫切れ。店員さんに聞くと、そもそも入荷できない状態だそうで、これもコロナ禍の影響かもしれません(中国製の藁コモ)。
藁コモを入手できず、どうしたものかと思ったのですが、1年前に伐採した杉の木があることを思い出し、その杉皮を使うことにしたのです。
実際、杉皮を使ってみると藁コモよりも高級な感じがしますし、杉皮を使うことで門松の材料のすべてを自ら賄えたことになります(と思いましたが、棕櫚縄が購入品でした)。

また、例年は玄関用に門松を1対(2基)作っていますが、今年は玄関は1基だけとし、もう1基は門柱のところに設置することにしました。

門柱(米搗き臼の再利用)が小さいので、それに合わせて門松も小さいサイズにしています。

昨年はアプローチの敷石(石畳)を門柱のところまで延長できました。
門柱周辺がそれなりに整備されてきたため、門松を設置してもそれほど違和感ないような??

玄関は門松が1基になって寂しくなりますが、その分をカエルが花(パンジー等)を抱えて華やかにしてくれています(^_^)

一輪挿しを作製(破竹の開花)

昨年の今頃、古材を再利用して木箱を作りました。

この木箱を作ったのは、昔、田圃で拾った土器(須恵器)を地域の文化祭に出品するためです。
地域の文化祭は数年前から開催されているのですが、私は昨年初めて出品しました(地区の担当者に依頼されて出品)。
文化祭への出品は昨年だけのつもりでいたのですが、今夏、文化祭の主催者である自治会長や副会長と3人で支障木を伐採し、その木を薪ストーブ用の薪にさせていただいたこともあって、今年も出品することに。
ただ、問題は何を出品するかです。
昨年と同じと言うわけにもいかず、かと言っても絵や書などの高尚な趣味もなし・・・。
地域に関係するもので何か良いものはないかと考えて思いついたのが、今年2月に町内で見つけた竹の花です。

今年2月、近所の方とミカン(八朔)を収穫しに山に行ったとき、隣接する竹藪(下写真)の様子がいつもと違うこと気づきました。

上写真のとおり竹が茶色くなって枯れているのです。
竹藪は以前から荒れており、枯れた竹も多かったものの、それとは違って薮全体の竹が枯れています。
倒れている竹があったため、その枝先を見ると花が咲いた跡を見つけました。

私自身、竹の花を見るのは生まれて初めてですが、竹はイネ科の植物で、花も稲のそれと似ていて直ぐに花だとわかりました。

竹の花は60年あるいは120年に一度しか咲かず、開花すると、その後、薮全体の竹が枯れると聞きますが、まさにこの薮の竹も開花して枯れたのです。
この竹の種類はハチク(破竹)で、ネットで調べると、ハチクは広域にわたって一斉に開花する性質があり、近年、全国でハチクの開花が確認されているようです。
ハチクの開花は120年周期とのことで、我が町の竹も120年ぶりに開花したのでしょう。

120年ぶりの開花で珍しく、枝の1本を持ち帰って保管してありますので、それを地域の文化祭に出品すればと考えたわけです。
この竹の枝を出品・展示する際には一輪挿しのような花器に生けると良さそうです。
そこで、竹を使って一輪挿しを作ることにしますが、展示台のうえに一輪挿しが自立するよう土台が必要になります。
土台として、ある程度重さのある板材を探したところ、以前、庭木(チャボヒバ)を自家製材したものがちょうど良さげです。

上写真で中央の一番厚いものを使うことにします。

板の長さから一輪挿しを2個作ることにし、スライド丸ノコでカット。

竹も直径2cm程度のものを準備しました。

土台にする板材について、トリマーを使って面取り。

この土台に竹を固定できるよう、座ぐり錐(竹の直径に設定)を使って穿孔。

この穴に竹を差し込んで、一輪挿しの完成です!

一輪挿しが2個できたため、1個には竹の花を生け、もう1個にはテングス病にかかった竹(下写真)の枝先を生けることにします。

テングス病は枝先が鳥の巣(天狗巣:テングス)状に異常繁殖する病気で、放置竹林でよく見かけます。

これを見て「竹の花が咲いた」と勘違いすることが多いため、竹の花(下写真で左側)と並べて展示することで比較してもらおうと思います。

ついでに、それぞれのラベルには「A」「B」としか示さず、クイズ形式でどちらが竹の花か当ててもらうことにしましょう(^_^)