庭の整備(30)除草剤に頼らない笹の駆除(検討)

前回、駐車場(砂利時期)と畑(自然農)との間に縁石を設置し、その縁石に沿ってシバザクラを植栽しました。

この畑の主屋側(西側)は空き地(遊休地)になっているのですが、それは笹が一面に根を張っていて畑などとして使えないためです。
笹に手を焼いた父が駆除しようと耕運機をかけたことがあるのですが、それによって宿根草(球根)まで一面に広がり、事態はさらに悪化・・・。
そんなことで、定期的に刈払機を使って草刈り(笹刈り)している現状です。

しかし、問題はそれだけに留まらず、上写真に図示するとおり笹が隣接する畑へと侵出していくのです。
しかも、畑は不耕起の自然農で耕作しているため、笹にとっても好都合で勢力範囲を広げつつあります。

ところで、過去のブログ記事にも書いているとおり、生ゴミを畑に還元する際に畝立てを同時に行なっています。

これにより上図のとおり両側に溝ができます。
この溝を埋める目的で当初は剪定屑などを投入していたのですが、後には竹(稈部分)も入れるようになりました。

竹を入れても自然農で不耕起のため支障はないのですが、さすがに竹(稈部分)のように大きくて腐りにくいものを入れるのには抵抗を感じました。
しかし、実際にやってみると、溝部分は竹がマルチになって雑草が抑制されます。
さらに、竹があることで溝(排水)が長期にわたり維持されるため、畝の排水性が改善されやすいように感じています。
一方の欠点と言えば、畝間(通路)が歩きづらくなる程度です(もちろん耕起を前提とする慣行農法は不可能になります)。

こうした利点のある畝立て方法ですが、溝が深く、しかも長期間維持されることから、笹の侵入方向に対して直角方向に設ければ、笹の侵入防止になるのではないかと考えました(竹の侵入を防止する目的で溝を設置することがありますが、それと同じ考えです)。
そこで、一年ほど前、空き地(笹が繁茂)に接する畑に、この畝を2本設けました。

1年が経過した現在のところでは、笹の侵入は食い止められているようです。
また、畝立てする際には笹を除去しなかったのですが、現在、畝部分においては笹がほとんど消失しています。
畑特有の膨軟な土壌に変わり、さらに作物を栽培することで笹の勢いが衰えたのだと思います。
そして作物の出来も上写真のとおり上々です(上写真は4月撮影。ダイコンとソラマメ)。

笹は根を張っているため草取りのようにして除去するのは困難です。
このため、以前、苔庭に蔓延っていた笹を除草剤を使って一掃したことがあります。
除草剤の威力はすごく、地下茎で群落を作っている笹でさえ全面的に枯らすことができます。
しかし、こうして表面的には問題が解決するものの、見えないところで第二、第三の問題を引き起こしているように思えてなりません。
そもそも今回のような畑では除草剤を使うわけにはいかず、かと言って、手間をかけて笹の根茎を取り除いたとしてもいずれは元の木阿弥になるのがおちかもしれません。
笹を駆除するのであれば、やはり根本的な対応(笹よりも作物の生育に適する環境に変える)を取るのが良いように思います。
そこで、笹が繁茂している空き地についても、上記方法で畝立てして環境を変えることで笹の駆除を図ることにしたいと思います。

ちなみに、溝に投入した竹の上部には落ち葉などを被せてあるため、表面上は竹は見えなくなっています。
しかし、竹があることで地面の湿気が遮られるのでしょうか、野良猫の格好の昼寝場所になっています・・・。

<続きます>

庭の整備(30)除草剤に頼らない笹の駆除(検討)」への5件のフィードバック

    1. 里山古民家 投稿作成者

      コメント、ありがとうございます!
      発酵熱ですか!
      それにしても猫は居心地の良い場所を見つける天才ですね。


      返信
  1. 主婦

    はじめまして。
    「笹の根を枯らす方法」でこちらのページに辿り着きました。
    とても参考になりました。
    コロナで草刈りができない間に、団地に笹が生え放題になり、
    個人では手に負えなくなってしまいました。
    業者に頼むのは現状難しいようです。
    笹は、他の木(桜など)枯らしてしまうことはありますか?
    除草剤をまいたら、他の木には影響があるでしょうか?
    なにかアドバイスがありましたら、お願いいたします。

    返信
    1. 里山古民家 投稿作成者

      はじめまして!
      コメント、ありがとうございます。
      笹は根を張っているため駆除しにくく厄介ですよね。
      ただ、笹は深いところには根を張りませんので、木を枯らすことはないはずです(逆に笹と木は良い共生関係にあるのかも)。
      一般的な除草剤(グリホサート系)を希釈して使う場合、木への影響は小さいですが、笹にもほとんど効かないかと思います。
      除草剤で笹を枯らす場合、グリホサート系の除草剤を原液で、笹の葉に塗布すれば確実に枯れます。
      この方法だと土壌や微生物等への影響も避けられるため良いのですが、難点は原液を扱うため危険なことと、手間がかかることです。
      面積が狭ければ、この方法かなと思います。

      返信
      1. 主婦

        早速の返信、ありがとうございました!
        団地の方々で話し合ってみます!
        有益な情報、ありがとうございました!

        返信

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