月別アーカイブ: 2018年8月

井戸の再生(32)掘削と配管

前回、地面を掘って地中に埋設されている横断管を調べました。

そして、これらの横断管をかわして下図の水色線で示すとおりパイプを敷設することにしました。

地面を掘るのを再開し、管底の高さまで掘削します。

雨水排水路の側面が石積みになっているため、掘削にあわせて石を一時撤去しています。

深さ(70cm弱)に対して幅が狭い(35cm)ため掘るのに手間取りましたが、粘性土のため側壁が崩れてくるようなことはありませんでした。

いよいよパイプを敷設していきます。
水道管や煙突などのパイプ類は流れの向き(上流→下流)で施工していくのが基本だと思いますが、今回は下流側の接続箇所が決まっているため、下流から上流に向けてパイプを伸ばす形で作業を進めることにします。

下流側で接続するパイプ(HIVP13A)は、現在、自治体の上水道から水が来ています。
これを下写真で朱色線の箇所で切断・止水し、反対側に新たなパイプを接続して井戸水が来るようにします(上水道と井戸水配管との直結:クロスコネクションは厳禁)。

上水道の元栓(止水栓)を閉じ、適当な蛇口を開けて止水されていることを確認したうえ作業開始。
塩ビ用ノコギリを使ってパイプを切断し、上水道側にキャップを取り付けて止水。
反対側にはエルボ(90°)を接合してパイプを伸ばしていきます。

パイプの色が既設と新設のもので異なるのは、同じ塩ビ管でも次のとおり種類が異なるためです。

  • 既設(青灰色):耐衝撃性塩ビ管(HIVP)13A
  • 新設(灰色):塩ビ管(VP)13A

両者は材質が異なるだけで外径等の仕様は同じため、相互に接合することができます(ただし、HIVP管とVP管を接合する場合にはHIVP用の接着剤を使う必要有り)。

上水道側にキャップを取り付けられたことから、上水道の元栓を開けて水を通し、水漏れがないことを確認しておきます。

引き続き、上流に向かってパイプを伸ばしていきます。
幼少の頃に流行った「水道管ゲーム」のような感じです。

散水栓を設置する箇所はチーズ(T字管)を使って配管を分岐し、立ち上げています。

一方の本管側は45°の勾配で敷設しつつ、複数の横断管(上:給水管&給湯管、下:汚水排水管)の間を通り抜ける設計としていますが、無事そのとおり配管できました。

塩ビ管は扱いやすいため私のような素人でもできたようなもので、金属管や架橋ポリエチレン管では難しかったと思います。

給水管(VP13A)にあわせて排水管(VU65A)も敷設することにしているため、一旦、排水管の底高まで埋め戻します。
このとき、一旦撤去した石積みも復旧。

排水管を敷設していきますが、給水管側に散水栓のスペースを確保するため、排水管のセンターを反対側に100mmシフトさせます。

排水管には90°エルボを2箇所使っていますので、これを下図のとおり傾けてやれば100mmシフトできることになります。

今回は排水管のほうをシフトさせましたが、給水管のほうをシフトさせる手もあります。
ただ、その場合、給水管は45°エルボを用いているため45°エルボを傾けると3方向(XYZ軸)の移動量が発生してややこしくなります。
とうの昔に三角関数(合成角→約45°)なんて忘れてしまっていますので、排水管側をシフトさせた次第です・・・。

<続きます>

井戸の再生(31)横断管の調査

前回、土間コンをハツリました。

パイプを敷設するため、早速にでも地面を掘りたいところですが、近くを見ると汚水排水管の桝(の蓋)があります。
汚水桝は複数あり、それらを結ぶと汚水排水管は今回の施工箇所を横断する形で地中に埋設されているようです(上図で灰色点線)。

汚水排水管は下流で自治体管理の下水道(公共桝)に接続されており、そこまで自然流下で流れるように上流側ほどパイプの埋設深さが浅くなっています。
今回の横断箇所(下図で朱色丸印の箇所)は上流側に位置するため、汚水排水管は浅いところにあると思われ、今回の施工に何らかの支障がありそうです。

いずれにせよ、まずは汚水排水管の付近をを掘り起こして位置を確認する必要があります。
ちなみに、この汚水排水管を含む水周りは全て20年程前のリフォームで新しくしたものですが、施工時の写真や図面類はありません。
汚水排水管は先のように汚水桝を手掛かりにしてルートを想定できますが、水道管(自治体の上水道を水源)についてはさっぱり分かりません。

想定外の埋設物があったり、想定外の場所に敷設されていてもおかしくありませんので(ガスや電気の配管がないことは確認済)、慎重に地面を掘削。

汚水排水管(VU100A)は想定の場所に埋まっていましたが、それより浅いところから水道管(給水&給湯)が出てきました。
給水管は塩ビ管(HIVP13A)で、給湯管は鞘管(φ22mm)に入っているため確定はできないものの架橋ポリエチレン管(13A)だと思います。

さらに外壁のキワから相当浅いところに敷設されている配管が2条現れました。

これは風呂を追い炊きするための配管(ガス給湯器からの行き・戻りの2条)のようです。

今回、下流側は既設の塩ビ管(現在は上水道を水源)に接続しますので、その位置も確認しておきます。
雨水排水路の底を掘ったところ水路底から20cm程度のところから塩ビ管が出てきました。

パイプをよく見ると表面の色が青みがかっていることから、塩ビ管のなかでも耐衝撃性に優れるHIVP管のようです(一般的なVP管は灰色)。

ちなみに、今回はVP管(安価)を使用する予定ですが、VP管もHIVP管も外径は同一ですので両者の接合は可能です(接着剤はHIVP管用のものを使用)。

掘削の結果、想定外に多くの横断管があることが判明したものの、果たしてこれらをよけて配管できるものか??
ここは慎重に検討すべく、横断管の位置を正確に測って縦断図に落とします。

施工の労力を考えると地面を掘るのを浅くしたいため、上図の水色点線で示すとおり既設横断管を上越しするように配管したいところです。
しかし、これだとパイプの土被りが10cm程度になってしまいます。
通路は人(重いものでも一輪車程度)が通るだけで、それほどパイプに荷重がかかるわけではありませんが、冬季の凍結なども考慮すれば最低20cmは確保したいところです。

そこで考えたのが下図の案です。

45°の勾配で既設横断管の間を通り抜け、そのまま下流側で接続するパイプのレベルまで下げるようにしています。
この場合、十分な土被りを確保できるものの、問題は地面を掘る量が多くなることです。
と言っても深いところで70cm程度のため人力で掘れ、かつ危険もないのですが、幅が狭いため手間取ることでしょう。
これ以外に良い案を思いつかないため、これで決定することにします。

一方、給水管と同時に敷設する排水管(VU65A)については、排水先の雨水排水路の水面より高くする必要がありますので、浅い位置(土被りが10cm程度)に敷設せざるを得ません。
そこで、通路下については同じ塩ビ管でも肉厚のVP管(VP65A)を用いることにします。

<続きます>

井戸の再生(30)土間コンのハツリ

前回、外壁(トタン板)に開口部を設け、配管を通せるようにしました。

外壁を越えたところは下写真のとおり通路(土間コン敷き)になっています。

さすがに通路上にパイプを敷設しては通行の妨げになってしまいますので、外壁を越えてから地中に埋設する考えです(下図は上写真とは左右の方向が逆になっています)。

<縦断図>

下流側で接続する既設管は雨水排水路の下に埋設されています。
このため、パイプの敷設時には雨水排水路の石積みなどを一旦撤去する必要があります。
せっかくそこまでするのであれば、雨水排水路のキワで配管を立ち上げて(分岐)、散水栓を設けると良さそうです。

散水栓は下写真のようなものが市販されています。

散水栓は一般的な立水栓とは異なり、地面に設置するようになっています(地面にボックスを設け、その中に格納)。

このような散水栓が雨水排水路のキワにあれば、外流し台(下写真で手前側)には載せづらい大型の農具(スコップや刈払機など)などが洗いやすくなりそうです。

散水栓を設けるとなると、それを格納するためのボックスが必要となります。
そこで、下図のとおり散水栓及びボックスを設置することにします。

<平面図>

ボックス(及び施工のための型枠)のスペースを確保するため、排水管(給水管と同時に敷設)のセンターを上図のとおりシフトさせています。

これで地面を掘るべき範囲が決まりましたので、その範囲を土間コン上に落とします(下写真で黄色のチョークライン)。

縁をコンクリートカッター(ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを装着)で切断したうえ、電動ハンマーを使って土間コンをハツリます。

電動ハンマーなんて使う機会は少ないだろうとヤフオクで中古品を購入しましたが、これまで年1回の使用頻度で、今回で3回目の出番です。

ハツったコンクリート殼は、土間コンを復旧する際に基礎材や生コンの骨材として再利用しますので、殻の大きさで分けて保管しておきます。

<続きます>