月別アーカイブ: 2019年3月

耕作放棄地の再生(28)カシの伐採とクヌギの植樹

前回で、山の斜面部分については竹(孟宗竹)を全て伐採しました。
この斜面の上端には大きなカシの木(アラカシ、下写真で朱色矢印)があります。

竹を伐採したところは雑木林に移行させる考えで、既に地生えの雑木や切り株から萌芽したものが成長しています。
将来、これらが大きくなると、上記のカシを伐採するのが難しくなります。
このため、伐倒方向に支障物が無くなったこの機会に伐採することにします。
とは言え、相当大きい木です・・・。

樹高は孟宗竹から頭ひとつ分出ている感じですので(このため孟宗竹に負けることなく生き残ることができた?)、優に20mを超えます。
私のような素人が扱えるレベルを超える大きさですが、伐倒方向&木の傾斜方向に障害物がないため比較的安全に作業できそうです。
技術的にはクリアできるとしても、果たしてこのような大木を安易に伐採しても良いものかどうかと感じ、実行に移せないまま数週間が経過・・・。
伐採後は薪ストーブなどの燃料として利用しますが、このような大木であっても、ひと冬の燃料にもなりません。
そう思うと、私自身が伐るに値する人間なのだろうかと思わざるをえないのです(一方、灯油などの化石燃料の場合に気になるのはお金(高い or 安い)のことだけです。自らの手で行うことは非常に重要なことかもしれません)。

それでも気持ちの整理がつき、チェーンソーを持って現場へ。
田面側に向けて伐倒。

根元の太さは40cm程度。

根元から数本の幹が株立ちしており、その主幹を今回伐採しました。

残った幹のうち比較的太いものは、これまで竹が密集していたため、光を求めてほとんど水平方向に伸びています。
将来的にはこれらも伐採し、まっすぐ上に伸びるものを残すのが良さそうです。

大木が無くなったことで、山側の景色が随分と変わりました。

枝を払いつつ玉切りしていきます。

カシは乾燥しても割りやすいため、特に急いで薪割りする必要はありません。
ところで、今回カシの木を伐採したことで、今後、斜面に向けて倒す木や竹はなくなりました。
そこで、薪割りは一旦横に置いておき、斜面への植樹を先行することにします。
植樹するのは、2年前に種を播いたクヌギです(北側斜面のため陽樹のクヌギを選定)。
畑で旺盛に成長し、既に高さ1mを超えています。

これ以上大きくなると移植するのが大変になりますので、休眠している今のうちに掘り出して移植することにします(クヌギは落葉樹)。
クヌギは深根型のため、根も樹高(1m)と同じぐらいの深さまで張っているはずですが、そこまで掘るのは大変です。
横着して根の浅いところにスコップの剣先を入れて掘り上げます。

根を確認すると、まだ十分な根鉢ができておらず、ほとんど直根だけのような状態です。
こんな状態で直根を切ってしまって大丈夫でしょうか・・・。
とりあえず上下部のバランスが取れるようにと上部も切り詰めておきました。

このように大きくなると掘り上げるのが大変になるため、一部は昨春に竹製ポットに植え替えました(下写真で朱色矢印がクヌギ)。

竹製ポットに植え替えても枯れることなく成長しているものの、高さは50cm程度と地植えのもの(樹高1m)に比べて成長が遅いです(来年に移植予定)。
上写真の竹製ポットにはユズ(実生1年、ミカンの台木用)もあり、なんとか無事冬を乗り越えました。

掘り上げたクヌギを移植する場所は下写真で丸印で示す箇所にします。

田圃への進入路跡(上写真で朱色線)が見つかっていますので、将来的に通路を再生できるように、そのキワになるように配置しています。

1本目を植え付け。

2本目を植え付け。

無事、根付きますように。

植樹を終えたことから、薪作りを再開します。
玉切りしたものを軽トラックに積んで自宅に持ち帰ります(下写真は一部)。

斧を使って薪割り。

カシは割りやすい木で、しかも生木のため気持ち良いほどに割れます。
そして、筋肉痛にならない程度の運動量で完了。
2年前は薪割りに不慣れなのに加え、割る時期が遅くなってしまって大苦戦したことを思い出します。
そのときは、私のような非力なものにはとても斧での薪割りは無理だと感じ、エンジン式薪割り機(20〜30万円)の購入を考えたものです(結局は購入せず)。
しかし、今になっては、我が家の1シーズンの使用量(広葉樹で約4m3、上写真で奥側に写っているものを含めて4〜5m3)であれば、斧(2本)で十二分だと感じています(と言いながら、節の部分用に手動式薪割り機を所有しています)。

遊休農地の活用(9)柴の回収と保管

昨春より管理を行うことになったについて、山側に大きなエノキの木があり、その幹のひとつが昨年9月に襲来した台風(21号)により折れました。

お隣の畑の障害になっていたため、その幹を根元から伐倒しました。
幹や太い枝については薪ストーブの燃料にするため自宅に持ち帰り、既に薪割りまで終えています(現在、アクを抜くため雨晒し中)。

一方、細かい枝葉については、とりあえずバラして畑に山積みにしてあります。

(昨年9月撮影)

それから半年が経過。
畑に行って確認すると乾燥して葉も落ちています。

このまま置いておけば草刈り時の支障になりますので、葉の落ちた枝を持ち帰って薪ストーブやボイラーの焚き付けとして利用することにします。
運びやすいように束ねます。

枝から落ちた葉については、昨年苗木を植え付けた果樹の周りに敷き詰めておきます。

上写真はビワ(実生1年)で、昨夏の酷暑をなんとか乗り切ったものの、ほとんど大きくなっていません。
畑の管理が我が家の手に戻ってきたのが昨年5月で、苗木の植え付けには時期的に遅かったことも原因のひとつかもしれません。

この畑には下図のとおり果樹を配置する予定で、クリとビワについては昨春に植樹済みです。

残すは農道(赤道:あかみち)寄りのミカンです。
ちょうど植え付けの適期ですので、ホームセンターでミカン(品種:甘夏柑)の苗木を仕入れて植え付けます。

これで当初計画の果樹をすべて植えたことになります。
あとは果実がなるのを楽しみして草刈りに勤しむだけです・・・。

畑面には春らしくホトケノザの紫色の花が咲いています。
また、島状に緑色の草が群生しています。
近づいてみるとクローバー(シロツメクサ)やカラスノエンドウであることがわかります。

クローバーは昨秋、除草の負担軽減を目的に播種したものが育っているようです。
クローバーもカラスノエンドウもマメ科の植物ですので、果樹の肥料分を蓄えてくれることでしょう。

果樹の植え付けも無事終えたことから、柴を軽トラに積んで帰ります。

太い幹や枝は別にして、このような細かい枝を持ち帰えるのは、現代のような電気・ガスの時代にあっては我が町でも私ぐらいなものでしょう。
しかし、ひと昔前(昭和30年代)まではこのような枝でも取り合いだったと聞きます。
それが今や捨てて顧みる人もいない時代で、気兼ねすることなく持ち帰ることができます。

持ち帰った柴は、ボイラー(ATOウッドボイラー)の焚き付けとして使います。

ボイラーは薪ストーブと違って通年で利用します。
これからの季節は湿度が高くなり、虫なども活動するため、山からこうした焚き付け材を得るのが難しくなります。
そこで、今回、持ち帰った柴をボイラーが設置してある倉庫内に保管し、少しづつ使っていくことにします(下写真に写っている古い板戸も解体して焚き付けにする予定)。

以前、この倉庫は物(ゴミ?)で溢れて歩くスペースさえ無かったのですが、少しずつ片付けた結果、こうした柴も保管できるようになりました。
物(ゴミ?)が溜まるのはデカイ倉庫があるためではないかと、この倉庫の解体・撤去も一つの選択肢として考えたことさえあったのが、今や、この倉庫で井戸ポンプ(みず)、ボイラー(ひ、つち)が稼働し、我が家の心臓部になっています。

果樹園の再生(22)スモモ&キンカンの植え付け

先日、畑の通路をゴロタ石と竹の枝葉を使って整備しました。

この通路沿いにはモモやスモモの木があります。
果実はもちろんのこと、花も楽しめるようにと3〜2年前に苗木を植え付けました。
モモもスモモも旺盛に成長し、モモは既に収穫できるようになっています。

(昨年6月末)

一方のスモモは木が大きくなるばかりで結実しません・・・。
スモモの木は1本しかありませんが、少し離れたところにスモモと同じバラ科サクラ属のウメの木があります。
その花粉と受粉することを期待していたのですが、開花期も異なり、そうはうまくいかないようです。
やはり、もう1本は必要なようですので、近くに異なる品種のスモモの苗木を植え付けることにします。
既存の木の品種は「貴陽」で、桃のような大玉がなる一方、そもそも結実しにくいそうです。
そこで、次はオーソドックスな品種の「大石早生」にし、ホームセンターで苗木を購入。
「貴陽」の隣接箇所に植え付けます。

果樹が増えて畑か果樹園か分からなくなりそうですが、春には果樹や野菜の花が咲き乱れて桃源郷のようになることでしょう!?

3年前から他の場所にも果樹を植えており、下写真は里山に隣接する箇所の様子です。

順調に成長していますが、ミカンだけは調子が良くありませんでした。
土地に合っていないのではないかと1年前に下写真の場所に移植したところ、今度は土地に合ったようで復活してきました(移植したのは「宮川早生」と「伊予柑」。最初からここに植えた「デコポン」は大きく成長しています)。

上写真で奥側にあるユズの木との間(朱色丸印)にもう1本植えられるスペースがあります。
ミカン科のもので何か良いものがないかと考えていると、母がミカンのように大きな実がつくキンカン(ミカン科キンカン属)が欲しいと言います。
スモモで大玉の品種を選んで結実せずに後悔しているところですが、これに懲りず「大実金柑」の苗木を購入。
穴を掘って植え付けます(継き木箇所が埋まらないように注意)。

こうして果樹を植えることで、カキばかりだった自宅敷地内の果樹がバリエーションに富むようになりました。

先日、我が家で生まれ育った叔母と話しをする機会があり、叔母の幼少時(昭和20年代)にはカキだけでなくナシやブドウ、ミカンなど様々な種類の果樹があり、果物に困ることはなかったと聞きました。
確かに、数年前に主屋(古民家)の片付けをしていた際、屋根裏から果樹の苗木のカタログや栽培に関するテキストが出てきましたので、叔母の父(私の祖父)がマメに手を入れて栽培していたようです。
しかし、祖父が早くに亡くなって手が入らなくなると、実らないようになり、そのうちに樹自体も枯れて無くなっていったそうです。
手を入れて栽培すれば立派な果実が期待できる一方、庭木と同じように途中から放任すると混乱してしまうのでしょう。
このため、新たに植えた果樹(里山側にあるもの)は基本的に剪定を行わず、自然のままに木を大きくするつもりです。