月別アーカイブ: 2017年9月

果樹園の再生(12)クリの収穫

一昨年の冬から果樹の苗木を自宅敷地内に植えています。
その内のひとつであるクリ(品種名:ポロタン)が早くも実をつけ、収穫できるようになりました。

同時期に植えたモモも既に収穫できていますので、本当に「桃栗三年」です。

とは言え、まだまだ小さい木ですので収穫できたのは4個のみ(モモは7個でした)。

1枚目の写真に写っているナシも同時期に植えたものですが、こちらはまだ花も実もつけていません。
しかし、元気良く成長しており、期待できそうな感じです。
つい最近のことですが、当地(我が家から3km程の距離)でナシを生産・直売されているところがあることを知りました。
苗木を植え付けたときは当地でナシの栽培は難しいのではないかと思っていたのですが、意外にも当地の気候や地質に合っているのかもしれません。
そんなことで、今冬はナシの苗木を更に植え付けたいと思っています。

一方、樹齢40年近くのビワは、先日の台風で主枝の一つが根元から折れてしまいました。

このビワは数年前から台風や積雪がある度に主枝が折れ続けているため、昨冬、コンパクトに仕立て直しました(下写真で朱色点線から黄色点線に)。

それでも側方に広がる主枝は暴風には耐えられなかったようです。

折れた主枝は、今シーズン初稼働のチェーンソーを使って片付けます。

薪、焚き付け、畑のマルチ材として余すことなく利用します。

側方に広がる主枝がほぼ無くなり、主幹が直立するスッキリとした樹形(自然形に近い)になりました。

果樹は開心形(主枝が側方に広がる)で仕立てることがほとんどですが、人為的なものですので、どうしても無理がかかっているのかもしれません。

このビワの根元では野草化しているダイコンが既に大きくなっています。

樹木の下で野菜は育たないように感じますが、案外、野菜も雑草並み(以上?)に強いものなのかもしれませんね。

<続きます>

庭の整備(23)進入路の植栽(第一期)

敷地の雑草対策として、可能な限り除草剤や刈払機に頼ることなく、自然を活かすような方法を採っていきたいと考えています。
自然を活かす、具体的には「草は草でもって制す」という方針のもと、庭に芝を張ったり、畑では草生栽培するなどしています。

ところで、我が家(主屋)は公道から少し離れており、隣地との境界沿いにある進入路を通って入る形になっています(下図で朱色矢印箇所)。

この進入路の隣地側(南側)には石積みの擁壁があったのですが、2年ほど前、お隣の方が建物を解体するのに合わせてコンクリートの擁壁に更新されました(下写真はその工事中)。

擁壁は構造的に安全なL型擁壁(下写真で左側)で、高さは1m程度(根入れ部を除く)です。

擁壁のキワには、上写真(4月頃撮影)のとおりタンポポなどの雑草が生えています。
当初、雑草が生えないように擁壁の際まで砂利を敷き詰めようかとも思ったのですが、擁壁のコンクリートに砂利では余りにも無味乾燥のように感じ雑草を生やしてあります。

これらの雑草ですが、一応は我が家へのアプローチになりますので、タンポポやチジミグサなどの背が低く、かつ見た目が穏やかなものを残すように除草・管理しています。
雑草を生やしている分、他の草は生えにくいため、草取りの頻度は少なくて済んでいますが、芝生のようにできれば更に除草の手間を軽減できます。
しかし、ここは擁壁の北側に位置するため、日陰に弱い芝は適しません。
そこで思いつくのが、日陰にも強いとされる「タマリュウ」です。

タマリュウは近年、現代風の分譲住宅などでグランドカバープランツとして採り入れられているのを見掛けることがあります。
そんなオシャレなタマリュウですが、実は山裾などでよく見掛ける「リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)」(下写真)の園芸種です。


耕作放棄地で撮影)

そして、タマリュウは我が鈴鹿市の特産品なのです(恥ずかしながら2年程前まで知りませんでした)。
地域の特産であったり、至るところでリュウノヒゲを見掛けることから当地の気候に適しているのでしょう。
と言うことで、雑草に代わって擁壁沿いにタマリュウを植栽しようと思います。

タマリュウの苗(ポット)の必要数を把握するため、今回、植栽する延長を計測すると下図(平面図)のとおり12mあります。

次に断面(下図)から植栽する幅を検討します。

現在、擁壁際の砂利が敷かれていないところは幅30cm程ですので、この範囲にタマリュウを植えます。

また、状況に応じて植栽と砂利道との間にレンガで仕切り(芝を張ったときと同様)を設けたいと考えています。
以上から、タマリュウの苗は1列分を植え付ければ良さそうです。
ポット苗の植え付け間隔は10〜15cmとのことですので、必要個数は80個(=12/0.15)になります。

苗は市内で生産・販売されてみえる「石黒植物園」さまに軽トラで伺い、直接購入。

葉の色・艶ともに良く、ポットから溢れんばかりの元気さです。

まずは除草から(植え付けるのは下図で緑色点線で囲む箇所)。

堆肥として牛糞を少し入れて耕します。

15cm間隔で植え付けていきます。

現況で上写真左側に向かって僅かに勾配(7/1,000)がついていますので(流末に排水桝あり)、水糸を張って(少なくとも)逆勾配にならないようにしています。

80個のポット苗を植え付け完了。

終点側に三角コーナー部が残りましたが、ここには雑草!?の花壇を設けるとしましょうか(^_^)

<続きます>

自然農:ラジノクローバー播種

夏草の勢いが峠を越える8月の終わり頃から、畑の手入れをしつつ冬野菜の種を播いています。

冬野菜はダイコン(自家採種の固定種、下写真で箱の中のもの)を中心とし、その他のアブラナ科(F1種)を幾種類か混播します。
これらの種子を畝の空いているスペースに適当にばら播きします。
手鎌を使って薄く覆土し、軽く足で踏んで完了です。

ちなみに、上写真で土から飛び出しているタマネギは野草化しているものです。
ジャガイモも同様のものがありますが、そうしたものを見掛けては違う場所に株分けして増殖を図っています。

ニンニクに至っては全く収穫していないこともあって満員御礼状態・・・。

株分けしてやれば大きく成長するのですが、こちらは放置します(増えすぎているため)・・・。

そして、一週間も経たずに播種したダイコン等が発芽してきました。

食べる分には僅かにあれば十分なのですが、至るところに大量に播くことにより雑草の防止を図っています。

実際、作物による雑草防止の効果は大きいと感じています。
夏場でも作物を栽培(不耕起)しているところは雑草が少なく、生えてくる雑草も柔らかいものが多いです(→手鎌で対応可能)。
一方、同じく不耕起でありながらも作物を栽培していないところは、イネ科などの根を張る雑草が密集したり、蔓草の繁茂がスゴイことになっています(→刈払機必須)。

このことから、敷地が必要以上に広い(約800坪)我が家では、できる限り畑(下図で黄・緑色着色箇所、約1反)として維持することで除草の軽減を図っています。

そして、更なる除草の軽減を図るべく、昨年からはクローバー草生栽培を試みているところです。
今夏、このクローバーの中でキュウリ(地這い)を栽培してみましたが、クローバー(マメ科)とキュウリ(ウリ科)が十分に共生することが分かりました(課題もあります)。

そこで、クローバー草生を拡大することにします。
場所は先の図及び下写真で、水色の線で囲む箇所になります。

ここは昔からある柿に加えて一昨年から栗や梨の苗木を植えているところですが、果樹の下草(緑肥)としてもクローバーが適していそうです。
柿の木の下(上写真で黄色線)はフキの自生地になっていますので、そこを除く範囲をクローバー草生とします。

クローバーの品種については、これまでは一般的な白花のものを使っていましたが、今回は「カリフォルニアラジノ」という品種のものを使います。
このラジノクローバーは自然農法を提唱された福岡正信氏の著書で取り上げられているもので、一般的な白花クローバー以上に旺盛に繁茂するとのことです。

種子は隣市(四日市市)にある種専門店で購入しました(特殊ですのでホームセンターには売っていません)。
1袋500g入りで約1,700円。
1反(1,000m2)に種子300gですので、今回はこの1/10も使いません(残りは耕作放棄地に播くつもりです)。

目につく雑草(多年草や蔓草)を除去したうえ、雑草の上から種子をばら播きします。
播種後、刈払機で全面を刈り込みます。

昨年まではここで大豆を栽培していたのですが、今年はクローバーを播くことを考慮して作っていません。
しかし、自生えのキュウリやゴボウ、サトイモが育っています。

今後、クローバーが密生しても、これらの野草化している野菜は自生するものでしょうか?
とりあえず、熟したキュウリの一部は違う畑に置いておくことにします。

古民家の自然換気(20)竹天井

前回、付け鴨居(的なもの)に対して根太を掛けました。

この根太の間に、竹で作る天井材のモジュールを設置することになります。

この天井材のモジュールは、以前に自作した井戸蓋のようなものを考えています。

根太のピッチを下図のとおり@535mm(約1尺7寸)にしていますので、天井材のモジュールは長さ490mm(=535-45)、幅1,000mmの大きさとし、これを6個用意することになります。

材料の竹は倉庫内で自然乾燥させてある唐竹(2年前の冬に裏山で伐採)を用います。


(伐採直後の状態)

まずは、1mの長さで切り揃えます。

山から伐り出してきた竹の長さは3〜4mですので、1本の竹から幅1mのものを3本取ることができます。
また、竹の直径は約30mmですので、1つのモジュールを作るのに竹5本(=490/30/3)が必要になります。
約1坪(3.3m2)の面積の竹天井に対して、このモジュールを6個作って竹30本分(=5×6)です。
1坪に竹30本は意外と多いように感じます。
では、板材の場合はどうなのか(1坪当たりに必要となる立木本数)??
板材の坪単価には関心がいくものの、その立木の姿となると全くイメージできないような有り様です・・・。

さて、切り揃えた竹を水洗いして汚れを落とします。

2年間の自然乾燥により表面の油分が抜けていますので、亜麻仁油で補うとともに磨きます。

井戸蓋を作ったときと同じ方法で組み上げます。

あと5個、同じものを作ります。

とりあえず、出来上がったものを厨子二階側から仮置きしてみます。

問題なく設置できることだけを確認して、一旦外します(続いて行う壁塗りの支障になるため)。

ところで、こうして竹の天井材を設置して感じたのですが、竹を床材として利用するのも面白そうです。
いきなり居室の床材にするのには抵抗があるとしても、濡れ縁やウッドデッキ(木ではないので「バンブーデッキ」)としてなら最適ではないでしょうか。
超高齢社会を迎えるなか、竹踏みによる健康増進効果が期待できますので、これからのトレンドは「バンブーデッキ」で決まりですね(^_^)

<続きます>

古民家の自然換気(19)真壁と大壁との取り合い

前回、付け鴨居(的なもの)を取り付けました。

この付け鴨居の上に竹を並べることで、(自然)換気&採光を確保できる天井にしたいと考えています。

また、この付け鴨居を取り付けた側の土壁が煤で汚れているため、いずれは掃除したいと思っています。
そこで、作業時に合板をのせれば足場を確保できるように、付け鴨居に根太を掛けることにします。
この根太は、モジュールで作る予定の竹天井を固定する役目も担うことになります。

木材(杉、1寸5分角)はホームセンターでセール品(4mもの1本600円弱)を購入。

セール品ですが、プレーナーにかけたら良い感じになりました。

根太を仮置きし、配置(間隔等)を検討します。

根太の間隔が広すぎると荷重(大人1人+α)に耐えられませんし、狭いと竹よりも根太が目立ち五月蠅い感じになりそうです。

そこで、下図のとおり@535mm(約1尺7寸)間隔で配置することにします。

起終点の壁との取り合い部については、納まりが容易になるように竹ではなく杉板を張るようにしています。

一応、レベルで水平になっていることを確認します。

根太は竹天井(モジュール)の枠にもなりますので、引き締まるように古色で着色します。

板材は柿渋のみ(顔料なし)を塗布します。

材料の準備ができましたので、設置していきます。
根太と板との接合部は、隙間が生じないように角材側に溝をつけて設置します。

上写真の箇所(北側)は既存の壁に取り付ける形にできますが、反対側(下写真、南側)は途中の高さまでしか壁がないため、下地を組んで壁を拡張することにします。

ここが真壁(上写真で右側、土壁、和風)と大壁(上写真で左側、クロス壁、洋風)との取り合い部になるのですが、このような感じで納めることにしました。

15年前のリフォームによる壁は一般的な石膏ボード+クロス仕上げですが、石膏ボードの処分に困った経験から合板(5.5mm厚のベニア)を使うことにします。
また、土壁とクロス壁との取り合い部には付け鴨居ならぬ付け柱(壁チリの大きさの角材)を設けることにします。

合板を張り、隠し釘で付け柱を取り付けます。

付け柱はまだ古色塗りしておらず(他のものと後日まとめて行う予定)違和感がありますが、この隅に束柱が立っているように見えるような見えないような。

付け鴨居と付け柱を設置し、これで付け鴨居と丸太梁との間の部分(垂れ壁)を中塗りできる状態になりました。

<続きます>

柿渋の仕込み(搾汁)

今年の柿渋を仕込むため、先日、青柿を破砕・加水するところまで行いました。

この状態で1週間程、発酵させたうえで搾汁することになります。

ところが、今年は破砕にミキサーを用いたためだと思いますが、撹拌しても一日も経たずにブクブクと膨張してくるのです。

ただ、昨年までと同様、ワインのような香りがするようになってきていますので、アルコール発酵が進んでいるのだとは思いますが、失敗!?という一抹の不安も・・・。

そして、とりあえずは一週間が経ちましたので、搾汁することにします。
布を使って液体だけを漉します。

ミキサーの使用により小さく砕けているため、搾汁も容易に行えました。
搾った液体も僅かに粘度があり、良い感じです。
これは昨年までよりも良い!?

搾りカスは柿の木の周りに撒いて土に還します。

柿渋の仕込みはこれで終わりではなく、これから一月程、毎日、撹拌しなけれなりません。
一昨年は、これをサボって、肝心のタンニンを凝固させてしまいました(こうなってしまうと、全く使いものになりません)。

ここが柿渋の仕込みの要だと思いますので、サボることなく撹拌するつもりです。

古民家の自然換気(18)付け鴨居の取り付け

前回、付け鴨居(的なもの)を設置する準備として、束柱に欠き込みを施しました。

付け鴨居のサイズは下図のとおり4寸×1寸5分としています。

杉の荒材(5寸×1寸5分)から木取りします。

DIYでは「節有り」の木材ばかり使っているのですが、今回は「上小無節」と少し奮発!しました。

加工したものを、束柱の欠き込み(深さ15mm)にはめ、壁との間に生じる隙間を確認すると、最小で8mm、最大で14mmです(設計時の下図と多少異なります)。

そこで、今度は付け鴨居側を8mm切り欠くことで、壁との隙間を6mm(=14mm−8mm、1回の中塗りで埋まる厚さ)に収まるようにします。
丸鋸の刃の出を8mmにして櫛状に刻みます。

欠き込みに加え束柱にビス留めしますので、ビス頭を隠せるように下穴をあけます(埋め木まではしないつもりです)。

柿渋で顔料を溶き、古色塗りします。

付け鴨居の設置場所は元々カマドがあったところに近く、周囲の丸太梁は黒に近い色になっていますので、顔料の割合は黒95%:朱5%程度としています。

取り付けます。

周囲の丸太梁などに近い色合いで、それほど違和感はないような。

ところで、付け鴨居は、束柱(壁)の線形に合わせるため、2分割して途中で突き合わせています。

僅かですが切り口に傾斜をつけて表面に隙間が生じないようにしています(と言っても、よく見ると継ぎ目が全然分かりますが)。

また、壁との隙間は、調整の甲斐あって6mm未満になっています。

この壁は荒壁(大直し)ですが、昔は荒壁までは地域の共同作業(結い)で施工したそうです(中塗り、上塗りは本職)。
確かに壁をよく見ると(特に上写真で左上)、膨らみや窪みがあり、本職ではなく素人による施工であることがわかります。
こうした凸凹やコテ痕は、現在の施工管理においては欠陥となってしまうのでしょうが、こうしたところに人間味を感じ、家というものが自然と人間の合作であることを思い起こさせてくれるようにも思います。

<続きます>