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果樹園の再生(31)桃2年!?

だいぶと間が空いてしまいましたが(自然農に力をいれるようになったのと、その収穫物を利用して料理もするようになりブログに時間を割けなくなりました・・・)、前回、自家製の接ぎ木苗(モモ、ナシ、ビワ)を里山に植えました。

上写真は昨春、実生1年の台木を使って試しに接ぎ木したモモです。

台木は畑で育てており、それらが実生2年となり、接ぎ木の適期になっています。
と言いたいところですが、実は成長が著しく、播種後1年で身長ほどの高さにまで成長、そして今春には掘り上げるのが難しいぐらいになっているのです。
そこで、止むを得ず根を大きく切って掘り上げ。

一応、昨秋に根回しをしていますが、根を大きく切ったことで台木のほうが枯れてしまうかもしれません・・・。

根だけでなく、当然、幹も太くなっており、接ぎ木するには太すぎるように感じます。

畑のような肥えた場所で台木を育てる場合、実生1年が適期のようです。

これらの台木を使って接ぎ木(モモ、ナシ、ビワ)。

「接ぎ木」の検索ワードで当ブログを訪問いただく方が結構みえますので、詳細な手順を紹介すると良いのですが、iPhoneのカメラだとマクロ撮影が困難(ピントが合わない)で、うまく写真を撮影できていません。
また、接ぎ木は全くの自己流で、成功率(活着率)も低く、自信をもって紹介できないと言うのもあります・・・。

接ぎ木は3月に行いましたが、早くもナシのほうで接ぎ穂から新芽が出てきました。

下写真のものは、ちゃんと活着してくれたようです。

一方、こちらは接ぎ穂が枯れたようになっていて失敗です。

成功率は半分程度で、なかなか接ぎ木は難しいものです。

台木のうち掘り上げるのが難しいぐらい大きくなったものは、掘り上げずに、そのまま接ぎ木(居接ぎ)してみましたが、下写真のとおり成功したものもあります。

成功したものの、このまま畑で大きくするかどうか・・・。

ちなみに冒頭写真のモモ(今春、里山に植えた自家製接ぎ木苗)ですが、たくさんの花を咲かせていただけあって7、8個の実をつけました。

桃栗3年と言いますが、種を播いて2年(台木1年+接ぎ木1年)で結実に至るとは!

勿体ないように感じますが、このまま大きくすると、まだ幼い木に負担が掛かりますので全摘果しておきます。

果樹園の再生(30)モモとナシの接ぎ木に成功

下写真は先般のブログ記事に掲載したものですが、自然農の畑でモモやスモモの木が花を咲かせています。

モモやスモモだけなく様々な果樹を6年前から自宅に隣接する畑や果樹園に植えています(20本強)。

ところで、我が家の西側は里山に隣接しており、その里山は以前は荒れ果てた竹藪と化していました。
それを8年前から少しずつ整備し、今冬には目標としていたエリア(2,000m2)について竹藪→雑木林(主にツバキやカシなどの常緑樹)への移行が完了しました。
雑木は薪などの燃料などとして有用ではあるものの、林縁部の日当たりの良いところは雑木では勿体無く、果樹を植えたいと思っています。
ただ、苗木の本数が必要になりますし、山に植えるのに苗木を購入するのもどうかと思い、4年前から果樹の接ぎ木に挑戦しています。

最初に挑戦したのがビワで、既に何本か成功して苗木ができています(下写真は昨春に接ぎ木したもの)。

接ぎ木には台木が必要になりますが、ビワの場合、里山で自生しているものを台木に利用することができました。
一方、最も苗木を作りたいと思っているモモやナシは台木が無いため、台木も種から育てることに。
そして、実生1年の台木を使って昨春、試しに接ぎ木を行ってみました(下写真は昨春、接ぎ木を行った際に撮影したもの)。

5本接ぎ木して、モモとナシ、それぞれ1本が成功。
あと1年育苗するつもりだったのですが、結構大きく育って育苗ポットが小さく感じられたため里山に植えることに(下写真はモモ)。

実生1年→接ぎ木1年(計2年)にも関わらず、たくさんの花を咲かせています。

同様にナシも植え付け。

ナシも白い花を咲かせています。

ナシと言えば、果樹園に植えたもの(購入苗)が昨年初めて結実し(3個)、結構大きくなっていたのですが、ある日突然無くなっていました・・・(鳥の仕業?)。

今年こそは初収穫したいものです。

ビワも接ぎ木後2年育苗しているもの(下写真で朱色矢印。2本)を植え付けましょう。

ビワを植え付けた場所は、平成の初めに昔の馬小屋が倒壊したところで瓦礫が散乱しています。
馬小屋は昭和の初め頃に建てられたものと思われ、コンクリートが使われているものの無筋のためコンクリートが砕けて土が出ているところに植え付けられました。

ビワの成長にあわせて瓦礫を片付けていきたいと思っています(電動ハンマー使用)。