月別アーカイブ: 2018年9月

雨水対策(16)雨樋掃除器②作製

前回、2階の雨樋(軒樋)に溜まる枯葉対策として、コンプレッサーの圧縮空気で吹き飛ばす方策を検討しました。

もちろん、こうした器具は市販されていませんので自作せざるを得ません。
まずは竿の先端に取り付ける金具から作っていきます。

金具は、加工のしやすさと取り付け先の竿(アルミパイプ)との関係(ガルバニック腐食)からアルミ板を用います。

アルミ板(1.0t×100×300)に上図を罫書きます。

加工(ジグソーとドリルを使用)。

この板状の金具を円筒のアルミパイプに取り付けるのですが、板と円筒をどうやって取り付けるのか?
いくつか方法がありそうですが、今回はアルミパイプの先端を板状に潰して取り付けることにします。

金具(アルミ製)とパイプ(アルミ製)をブラインドリベット(アルミ製)で接合(ハンドリベッターを使用)。

アルミのリベットとは言え、手元にあったものは普及品のためシャフトはスチールでした・・・(オールアルミの製品もあり)。

竿の長さは5mとしていますが、ホームセンターで販売されているアルミパイプの長さは4m・2m・1mです。
このため、2本(4m+1m)を継ぐ必要があります。
アルミパイプの内径23mm(=25mm−肉厚1mm×2)から、呼び16mmの塩ビ管(外径22mm)を内ジョイントとして使って継ぐことにします。

アルミパイプとジョイントとの間に1mmの隙間がありますので、アルミパイプにタッピングをねじ込んでジョイントを固定しています。
アルミパイプの肉厚(1mm)がもう少しあれば、ちゃんとネジ立てして繰り返し脱着できるようにしたいところです。

次にエアホース(外径φ10mm、内径φ7mm)を取り付けます。

竿(アルミパイプ)の側面に穴をあけ、パイプ内にエアホースを通すようにしています。
また、エアホースの先端にはL型の樹脂製ニップルを取り付けて吐出口としています。

この吐出口から圧縮空気(エアー)を吐出させて雨樋(軒樋)に溜まった枯葉を吹き飛ばす考えです。
しかし、コンプレッサーから送られるエアーを単に流し続けるだけでは、効果的に枯葉を吹き飛ばせそうにありません。
そこで、エアホースの中間(竿を保持する周辺)にバルブを設け、これを開閉することでエアーの吐出を操作することにします。

ただ、一般的なバルブ(ボール弁)では、手早く開閉して瞬間的に大量のエアーを吹き付けることは難しそうです。
その点、清掃に用いられるエアーダスターガンはピストル状にして容易に操作できるようになっています。
これを流用できないものかと手持ちのエアーダスターガン(安物)を確認すると、本体とノズルが1/8in.の平行ネジ(G)で接合されており脱着可能です。

このノズルの代わりに上写真のとおり部品を組み合わせてエアホースを接続することにします。
部品を組み合わせるのは、エアホース側のホースジョイントが1/4in.のものしか市販されておらず、1/8in.と1/4in.の異径ニップルを間に挟む必要があるためです。

ちなみに、こうした部品の規格(管用ネジ)はエアー配管に固有のものではなく、水道管やガス管なども基本的に同じになっています。
この辺りのことは昨年、ボイラー(ATOウッドボイラー)を導入する際に理解せざるを得なかったのですが、それが役立ちました。

エアホースに接続。

雨樋掃除器の完成です。

<続きます>

雨水対策(15)雨樋掃除器①検討

2階建ての離れは里山に隣接して建っているため、雨樋が枯葉ですぐに詰まります。
過去に雨樋の故障に端を発して里山の斜面が崩れたこともあって、昨年から雨水対策としていろいろと行なってきました。
その一つとして、昨年6月には雨樋(軒樋)に枯葉防止ネットを設置しました。

しかし、滞りなく排水されていたのも束の間、設置から4ヶ月後の10月には集水器付近から雨水が溢れるようになりました。

このときは集水器付近のネットの中に溜まっている細かい枯葉を取り除くことで対応できました。

その後、冬(落ち葉)と春(杉の花粉&笹の葉)を越す頃には集水器付近のみならず途中からも雨水が溢れる事態にまで悪化・・・。

雨水が溢れている箇所で枯葉が溜まっているものと考え、その前後の枯葉防止ネットを取り外して確認してみることに。
しかし、取り外したネットには枯葉が溜まっていないのです。
おそらく、その下流のどこかで堆積していて、軒樋の微妙な勾配の関係で違う箇所から雨水が漏れているようです。
こうなると全ての枯葉防止ネットを取り外して掃除するしかありませんが、ネットは軒樋の中に据えてあるだけとは言え、軒瓦との間に挟まれて簡単には取り外せないため厄介です。

それでも、どうにか全撤去。

1箇所だけでなくて複数箇所で枯葉が堆積しています。

写真では分かりづらいですが、筒の断面積の1/3程度堆積しているような状況です。

この堆積状況からすると、半年に1回程度の頻度で全ての枯葉防止ネットを取り外して掃除する必要がありそうです。
もちろん、このためには二連梯子を掛ける必要があるのですが、それならネットが無いほうが掃除しやすくて作業時の危険も少ないぐらいです。

そんなわけで、枯葉防止ネットは再設しないことにします。
とは言え、年に数回、二連梯子をかけて2階の軒樋を掃除するのは手間が掛かりますし、何より危険です。
ほかに方策はないものかと考え、思いついたのがコンプレッサーのエアー(圧縮空気)を吹き付けて枯葉を飛ばす方法です。
枯葉は風で吹き飛ばされて軒樋に溜まるのですが、さらに風を送って軒樋から吹き飛ばそうと言う考えです。
また、枯葉防止ネットは枯葉を溜まらないようにする方策ですが、発想を転換し、あえて軒樋に溜まらせ、溜まったものを吹き飛ばす作戦です。

エアーを吹き付けるのに二連梯子を登っていては意味がありませんので、2階の軒樋まで届く竿を使って作業できるようにします。
竿の必要長さを建物の断面図から検討します。

上図から竿の長さは5mあれば良さそうです。

5mの竿として、竹を使うことを最初考えて試すものの、1本ものを使うと重すぎ、細いものを2本継げば接続箇所が安定せず中々うまくいきません。
次に金属製パイプとして農業用ハウスの支柱(φ19.1mm)が安価で良いと考え、ホームセンターで実際に持ってみると重すぎ。
結局、軽いアルミパイプしかないと言う結論に。
アルミパイプの口径は、たわみを考慮してφ25mmにします(4m+1m、2本継ぎ)。

竿の先端には、エアーの吐出口を固定するとともに、軒樋に引っ掛けて安定させるための金具を取り付けます。

この金具は加工のしやすと、竿の材質(アルミ)との関係(ガルバニック腐食)からアルミ板を加工して作ることにします。

エアーの発生源となるコンプレッサーは離れの1階に保管してありますので、そこからエアホースを伸ばして接続すれば良さそうです。

こうすれば反対側(東側)の軒樋も同様に掃除できるようになります。

<続きます>

古民家再生:壁の仕上げ塗りと仏壇

3年前に行った主屋(古民家)の改修工事において、北西角の下屋部分はシロアリ被害が酷かったことから減築しました。

減築に伴い、内側に控えた箇所に新たに壁を設けることになりました。
壁はラスボード下地で、そこまでは大工さんに行っていただき、その後の左官工事(石膏プラスター+中塗り)は左官屋さんの手ほどきを受けてDIYにて行いました。

上写真は中塗り直後のものです(この時点では天井や畳は古い状態)。

ちなみに、下写真で奥の一番大きな壁は手本として左官屋さんに塗っていただいたところで、そのほかはDIYによるものです。
こうして遠目で見れば、本職も素人も変わりない出来栄えです(もちろん実際には歴然とした差があります)。

まだ中塗りの段階なのですが、表面をそれなりに仕上げておき(コテ押さえ)、2〜3年して余裕ができてから上塗り(仕上げ塗り)をしようと考えていました。
一向に余裕はできないものの、時だけは過ぎて3年が経ったことから仕上げ塗りを行うことにします。

仕上げ塗りの壁材は、統一感をもたせるため、3年前に客間側を左官屋さんに塗っていただいたものと同じもの(色)を使います。

この壁材はキング鈴井商会の「エコロジー」で、珪藻土を主成分とするものです。

当初は大手メーカーの聚楽壁(酢酸ビニル樹脂配合)が念頭にあったのですが、左官屋さんのオススメで、この壁材にしました。
合成樹脂を含まないうえ、自然なテクスチャーで上品な感じがして大変気に入っています。
ただ、今回壁塗りをするため左官屋さんご用達の建材屋さんで購入したのですが、価格が安物の2〜3倍ほどと高価なのが欠点です・・・。

価格はさておき、最大の問題は本職が使う壁材を私のような素人が扱えるのかです。
写真はありませんが、取説に従って練ってみると、これまでに扱ったことのある漆喰や聚楽とは違ってフワフワした感じがします。
パッケージに記載の仕様を確認すると、成分のひとつにパルプ繊維とありますので、これがフワフワ感の要因のようです。

繊維が配合されているため、表面の仕上がりがツルツルではなくて自然な感じになるのかもしれません。

そして、施工途中の写真はなくて一気に完成。

完成度は別として、私のような素人でもそれなりに塗ることができました。

近づいて見ても、興味のない人であればDIY施工とは気づかないことでしょう。

下写真のような小壁は塗りづらいのですが、小手先のコテさばきで乗り切りました。

窓から見える裏庭の景色も、新しい壁によって美しくみえるように感じます。

ちなみに、この部屋は昔、亡き祖母が使っていたのですが、そのときは下写真(改修工事前に撮影)のように暗くて薄気味悪い感じでした。

祖母の生前に改修してあげれば喜んでくれたことと思いますが、とりあえずは無事、仕上げ塗りまで終わったことを仏前に報告しておきましょう。
と言うことで隣の仏間に行くと、どうにも仏壇の前にしつらえてある襖が気になります。

この襖は慶事などで祝いの席を設ける際に仏壇を隠すためにあるようです。
我が家の要である仏壇を隠す必要はないようにも思いますし、この襖は片側が床柱(丸太)に取り付けてあるため、開けた時に傾いた形になって気持ち悪いのです。

襖自体も経年による汚れ(シミ等)が目立ってきていますので、この際、撤去することにします。

撤去完了。

二重にあった扉が仏壇のものだけになってスッキリしました。

ちなみに、この仏壇は明治18年(132年前)に私の高祖父(4代前)が仏壇屋(荘五郎)さんに作ってもらったもので、古民家の主屋(明治44年築)よりも古いものになります。
このように古いですし、仏壇屋さん曰く1間幅の仏壇を作るには1千万円近くかかるとのことで、これは大変なことだと思っていました。
しかし、こうして見ると状態も悪くなく、あと100年は大丈夫のようにも見えます。
古民家同様に大切にしていけば良いのかも。

仏壇の左右の端には下写真のとおり紙を剥がした跡がありますが、これは祖母が仏壇との隙間から汚れた荒壁が見えるのを嫌って目隠ししたものだそうです。

また時間ができたときに仏壇を一旦移動させて壁を綺麗に塗り直せば(中塗り)、祖母も満足することでしょう。

とりあえずは紙片を綺麗に剥がしておきます。

ゴタゴタしてしまいましたが、仏前に仕上げ塗り完了の報告です。

井戸の再生(35)立水栓の撤去

前回、配管の外壁貫通部に防護カバーを取り付けました。

これで屋外部の施工は完了となりますが、上流側になる屋内の配管が済んでいないため、散水栓の蛇口をひねっても水は出ません・・・。
屋内は雨降りのときでも作業できますので、雨天の休日にでも追い追い行っていくことにします。

ところで、今回設置した散水栓の下流には以前使用していた立水栓があります。

この立水栓は雨水排水路から鋼管(SGP管)を立ち上げただけのもので、何かと使い勝手が良くありませんでした。
このため、2年前に井戸を再生した際、別の箇所に立水栓と流し台(再利用)を設置しました。

そんなわけで古い立水栓は現在、使っていません。
近くに2箇所も立水栓があっても仕方ありませんし、古い方の立水栓には鋼管が使われているためサビで劣化が進んでいると思います。

漏水の原因にもなりかねませんので、この機会に古い方の立水栓は撤去することにします。

立水栓の根元を掘ってみます。

やはり地中部は錆の発生が酷く、これでは大きな力が加われれば折れるかもしれません。

撤去する範囲を決めるため上流に向かって掘り進めます。

チーズ(T字管)による分岐箇所が見つかりましたので、支線側の上図で朱色線の箇所で切断することにします。
冗長な配管になっているところを見ると、後から立水栓を増設したようです。

その増設時には、役物(エルボ)を使わずストレートの塩ビ管を曲げて配管したようです。

ガストーチで熱して曲げたのだと思いますが、こんな配管方法があるとは驚きです。
とは言え、おそらく裏技的な施工方法で、私のような素人が真似すれば漏水の原因になることでしょう。

塩ビ用のノコギリで切断して撤去します。

切断箇所には塩ビ管のキャップを接合し、止水しておきます。

本来はこの状態で通水して水漏れがないことを確認したほうが良いのですが、まだ上流側の配管が完成していないため確認しようがありません。

施工ミスがないことを祈りつつ埋め戻します。

雨水排水路から立ち上がっている立水栓が無くなってスッキリしました。

<Before>

ちなみに、上写真で立水栓の奥側にコンクリート製の橋(床版)が写っています。
これは私が幼少の頃、亡き父がDIYにて作製して設置したものです。
この橋が出来て間もない頃、このうえで転んでコンクリートの角で頭を切って痛い思いをしたことを思い出します。
作り直すときには反省を踏まえ、表面に滑り止めの櫛目を入れ、角は面取りをせねばなりませんね。

<続きます>

井戸の再生(34)管防護カバーの作製・設置

前回、土間コンを復旧するとともに、散水栓(ボックス)を設置しました。

配管するため外壁に開口部を設けましたが、これが上写真のとおり開いたままの状態になっています。
これでは昆虫や小動物が建物(床下)に侵入します。
また、軒はあるものの暴風時には雨が入ってしまうおそれもあります。
そこで、これらを防ぐとともにパイプを保護するためのカバーを設置することにします。

こうしたカバーはさすがに市販されていませんので、自作せざるをえません。
耐候性があり、かつ加工しやすいものと言うことで、いつものトタン(ガルバ生地)を使って作ると良さそうです。

まずは、形状やサイズを検討します。

開口部を正面から見て、カバーのサイズは開口部よりひとまわり大きくします(隣接する床下換気口の位置に留意)。

<正面図>

側面側も、パイプ(給水管&排水管)をカバーするようにサイズを設定します。

<側面図>

カバーの形状は単純な直方体でも用は足りますが、薄い板とは言え、直方体の角が立っているのは見た目にも危なく感じます。
このため、正面側の1辺を面取りした形状にしています。

形状とサイズが決まったことから、上図をもとに展開図を起こします。

面取りしているため、展開図も少しややこしくなっています。
また、トタン板は914mm角のものが市販されていますので、そのサイズに収まるようにしています。
製図においては、一度でピタリとサイズが決まったわけではなくて試行錯誤しました。
こうした場合、CADによる製図は修正が容易で威力を発揮するように感じます。
もし、手書きで製図していたとすれば、横着な私のことですので、修正の手間を惜しんで材料のほうを大きなものに変えているに違いありません・・・。

図面ができたことから作製していきます。
トタン板を使った工作については、これまでにもブログにいろいろと書いていますので、今回は簡単に流れを示すに留めたいと思います。

まずは罫書き。

カット。

曲げ。

リベット接合(ハンドリベッター使用)。

取り付け箇所の加工。

取り付け(タッピングビス使用)。

完成。

<続きます>

井戸の再生(33)土間コン復旧と水栓ボックスの設置

前回、給水管と排水管を敷設しました。

給水管については、上図のとおり雨水排水路のキワに散水栓を設置することにしています。
散水栓は一般的に地面に設置したボックスのなかに格納されます。
ボックスは樹脂製の既製品が市販されています(2千円程度)。


(上写真は3年前に手水鉢用に設置したもの)

こうしたものを使っても良いのですが、今回の設置場所には石積みがあるため納まりが悪いように感じます。
そこで、これから行う予定の土間コンの復旧にあわせてコンクリートでボックスを作ることにします。
そうすれば、自由に形や大きさを決められますし、合成樹脂製の余計なものを買わずに済みます。

ボックスを作るには、その底高を決める必要がありますので、基準となる散水栓を取り付けます。
散水栓(Pjオネジ)は、塩ビ管に給水栓ソケット(Rpメネジ)を接続したうえ、それにねじ込んで取り付けます。

このとき、散水栓の最も高い箇所(ハンドル部分)が土間コンの天端より低くなるようにしています(散水栓が地面から飛び出していると蹴つまずいたりして危険なため)。

型枠を合板(端材)から切り出し、ボックスの内面側に当てます。

こうしておけば土間コンの打設の際に、この型枠の外にもコンクリートを流してやれば、ボックスが形成されることになります。

土間コンの基礎として砕石(+土間コンをハツったときに発生したものをミックス)を敷き均します。

生コンを練って打設(骨材に土間コンをハツったときに発生したものを再利用)。

面倒なのは、下写真のような端部の処理です。
手を抜いて雑に仕上げると、いかにも素人工事といった感じになってしまうため丁寧に仕上げます。

翌週末、型枠を外します。

底は土の状態で、このままでは雨などで土が流されてしまうため、底にモルタルを敷いておくことにします。
モルタルを敷く際に散水栓が邪魔になりますので、一旦取り外し、その代わりに栓を取り付けておきます(ゴミ等の侵入防止)。

必要となるモルタルは少量のためバケツで練ります。

狭小箇所につき柳葉コテ(上写真で左下、中塗り用)を使って仕上げます。

このとき、雨水排水路側(上写真で手前側)に若干勾配をつけ、ボックス内に水が溜まらないようにしています。

さらに翌週末、仮設の栓を散水栓に取り替えます。
今回は本設になりますので、ネジにシールテープを巻いて水漏れしないように取り付けます。

水栓及びボックスの完成です。

屋外部はこれで完成といきたいところですが、上写真のとおり外壁の貫通部があいた状態になっていますので、その雨仕舞いを行う必要があります。

<続きます>