月別アーカイブ: 2018年9月

ミシンテーブル作製(1)分解

先般、亡き父の五月人形を市の郷土資料館に寄贈しました。

この五月人形は2年前に清掃・修理したのち、長持ち(昔、布団や衣類などを収納した大箱)を再利用し、そのなかに保管してありました。

五月人形を寄贈したことで、この長持ちは二度目の役目も終えたことになります。
昔、長持ちは嫁入り道具のひとつとされていたそうで、この長持ちは曽祖母の輿入れ時のものです。
曽祖母が我が家に輿入れしたのは明治24年(1891年)ですので、かれこれ130年近くが経つことになります。
処分する良い機会のように感じ、土蔵2階から降ろすことに。

地上に降りたのは明治24年以来のことでしょう。

曽祖母の実家は裕福だったらしいのですが、確かに長持ちも漆塗りで銅製の金具が使われています。

処分すると言っても曽祖母が大切にしていたものでしょうから最後も無駄にはせず、ボイラー用の薪として利用することにします。

銅製の金具だけでも結構な量があります。

欲を言えば、もっとお金持ちで金・銀製を使うぐらいであれば換金もできて良かったのですが・・・。

裕福と言えば、祖母の実家も曽祖母に負けておらず、輿入れの際には舶来(米シンガー社)のミシンを持参したようです。

高級ミシンも祖母亡き後は倉庫のなかで埃にまみれ、場所を占有するだけの存在になっています。
五月人形を市の郷土資料館に寄贈した際、ついでに持って行ってもらえないかと思い付いたのですが、郷土資料館はゴミ回収車ではあるまいし、そんな都合の良い話しはありません。
しかし、このまま置いておいても邪魔になるだけですので、活用策を検討すべく現状を調べてみることにします。

蓋にもなっている拡張テーブルを開け、ミシン本体を取り出してみます。

良く見るとオシャレな感じです。

しかし、長年湿気のある倉庫内に置いてあったことからサビで部品が固着しており、駆動させられる状態ではありません。

本体だけでなく台(鉄に黒サビの表面処理)のほうもサビ(赤サビ)が酷い状態です。

シンガー社のロゴ(SINGER)や網目を多用したデザインがなかなか良い感じです。
赤サビさえ落とせば、テーブルの台として再利用できそうです。
そこで、この脚部分を使ってカフェなんかにありそうなアンティークなテーブルに再生させることにします(我が家ではテレビ台として使いたいと考えています)。

再生すべく、まずは分解。

現在の工業製品とは異なり、作りが非常にシンプルで分解も容易です。

ミシン本体は必要ありませんが、とりあえずこの状態で保管しておくことにします。

7桁の製造番号から察すると相当な売れ行きだったようです。

木製の側板には合板が使われています。
合板と言っても現在のものとは異なり、無垢の板材のうえに化粧用の突き板が1枚貼ってあるだけです。

台の鋼材もボルトにより組まれているだけですので容易に分解可能です。

サビ落としの作業時には全て分解するつもりですが、組み立て方を忘れてしまいそうですので、とりあえずはボルトが外れることだけを確認して組んだ状態にしておきます。

<続きます>

耕作放棄地の再生(26)「風の草刈り」のその後

再生中?の耕作放棄地(水田)について、定期的な草刈り(下記スケジュールで年3回)等により管理を行なっています。

つい先日、草刈りしたばかりのように感じますが、アッと言う間に2ヶ月が経過。
9月に入ったことから、今シーズン3回目(最終)の草刈りを行うことにします。

下写真は前回(7月上旬)、草刈りした直後の状況です。

前回の草刈りは「風の草刈り」により相当な高刈りを行いましたが、その後どうなっているでしょうか。

2ヶ月ぶりに現地を訪れて状況を確認。

勢いよく成長して草丈も高くなっています。
しかし、昨年の9月も同様の状態であったことから、低く刈っても高く刈っても2ヶ月経てば同じだと言うことです。
高刈り(風の草刈り)の場合、草刈り直後の見た目は悪いものの、刈りやすいため負担が軽減されます。
2ヶ月後には同じ状態になっていることを考えると、負担が軽減された分、高刈りにメリットがあったことになります。

ところで、先日、我が家のような田舎に住む方と草刈りの話しをしていて、刈払機の刈刃(チップソー)は使うたびに新品(安物)に交換していると聞いて驚きました。
私も安物のチップソーを使っていますが、チップを損傷させることがなければ1シーズン(20回程の使用)程度は問題なく使えています(研磨もしません)。
冬季に荒地の伐採など、結構ハードに使用しているほうだと思うのですが、基本的に高刈りで石やコンクリートが当たることが少ないため刈刃が長持ちするのかもしれません。

このように風の草刈りには短期的に見ても労力や費用の負担軽減と言うメリットがありますが、真価は長期的に継続することで生まれるのではないかと思っています。
そんなことで、今回も風の草刈りにて行うことにします(朝活で1日1時間程度作業)。

<1日目:9月6日>

<2日目:9月10日>

<3日目:9月11日>

<4日目:9月12日>

<5日目:9月13日>

4日と少し(計5時間弱)かかって完了。
前回(7月上旬)は風の草刈りにより3時間程度で済みましたが、さすがに今回は草が成熟して固くなっているため前回よりも時間・労力ともに要しました。

隣接する山裾では先日、襲来した台風21号の強風により多くの古竹が田圃側に倒壊しています。

今は山(藪)に入れる状態ではありませんので(マムシやハチ)、冬になってから整理したいと思っています。