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薪ストーブの導入(60)3シーズン目スタート

10月末から晩に薪ストーブを焚き始め、今週からは朝にも焚くようになりました。
薪ストーブは一昨年の秋に導入しましたので、早くも3シーズン目のスタートです。

シーリングファンも、夏とは逆の風向(床→天井)で稼働させます。

それはそうと、薪ストーブを焚き始めたにも関わらず天井が夏仕様のままです。
風鈴を外し、障子を閉めなければ・・・(断熱は別途、天井裏側にプラダンを設置してあります)。

燃料である薪も、さしあたって必要になる分を運んできて軒下に積んでおきます。

薪は、昨シーズンまで松(針葉樹)を中心とする古材(主屋の改修工事で発生したもの)を焚いてきましたが、今シーズンからは里山で伐採した雑木(広葉樹)がメインになります。
一昨年の冬に伐採し、薪割りしたものを下写真の状態で2年乾燥させ、いよいよ今シーズンから使えるわけです。

本当は2年のうちの1年、雨晒しにしてアクなどを流し、その後倉庫内に保管しようと思っていたのですが、結局は2年間雨晒しのままに・・・。
その結果、市販の薪に比べると見た目は黒ずんでいて悪いですが、酷い虫喰いや腐朽はなさそうです。

割りにくい小径のものは丸太のまま積んでおいたのですが、こちらも十分に乾燥した感じです。

2本を互いに叩くとカンカンと甲高い音がなり、良く燃えてくれそうです(昨年の時点では音も鈍く、焚いても煙が多く発生して燃え方も良くありませんでした)。

一方、下写真の手前は一昨年に強剪定した柿の木のもので、相当腐朽してしまっています。

柿の木は腐朽しやすいためシートを掛けてあったのですが、2年でこの状態です(1年では乾燥不十分でした)。
樹種により、こうも違うものです。

これらの柿の木をどかしてみると下の土がフカフカしていて、よく肥えている感じです。

朽ちたものが土の上に落ちてミミズが湧き、それを狙ってモグラが土を耕したのでしょうか。

これをヒントに、朽ちた柿の木を畑の畝上に並べておくことにします。

畝では既にソラマメが発芽しており、その栄養になってくれることでしょう。

以前は、こうした木は燃やすなりしてキレイに処分したいと感じたものですが、畑を肥やすと言う観点から考えると、燃やして灰として散布するより、こうして放置したほうが虫や微生物などが介在する分、トータルではプラスになるのではないかと思います(灰にするほうが焼畑と同じように即効性はありますが)。
朽ちて薪として使えなくなった木とは言え、その一本一本が、山と畑、そして人間との関係を問いかけているように感じます。

さて、薪ストーブのシーズンが始まれば、薪作りもシーズンインとなります。
2年後の使用に向けて薪を準備し始めることになりますが、薪の原木としては既に台風(21号、9/4)で折れたエノキを玉切りして持ち帰ってきたものがあります(軽トラ3車分)。

乾燥して固くなってしまう前に割っておきます。

細い枝については、半年程度乾燥させたのちボイラー(ATOウッドボイラー)などの焚き付けとして使いたいと考えています。

庭木の剪定(24)庭木を低く仕立て直す(カイヅカイブキ)

先般、昨秋に伐採した庭木(チャボヒバ)を表札用の板材として利用するため製材しました。

板材は、しばらく乾燥させるとして、急ぐべきは今秋の庭木の剪定です。
現状は下写真のとおりです(10月初め)。

毎年剪定しているため、この一年に伸びた分を剪定するだけで良いのですが、何しろ本数があります。
剪定に相当の手間と時間を要することから、3年前から老木や剪定作業の支障になるものを中心に伐採し、庭の更新を行っているところです。
伐採については、これ以上行うと日当たりが良くなってグランドカバーの苔が衰弱し、今度は草取りに苦労することになりかねませんので、今のところはこれが限度かと思っています。

大きい木もまだまだ残っており、そのひとつが下写真中央のカイヅカイブキ(ヒノキ科、ビャクシンの園芸品種)です。
高いところは10尺(3m)の三脚では届かないため、木に登って剪定しています。

一年ほど前、我が家で生まれ育った叔母と話すなかで、このカイヅカイブキについて「昔に比べて随分と大きくなったので、そろそろ伐採してはどうか」と。
私自身は物覚えがあるときには既に大きい木だったため、ひと昔前は小さかったと言うのがピンときませんでした。
そうしたところ、亡き父が昔(昭和30年代?)に撮影した写真が見付かり、これを見ると確かに今と違って随分小さくスリムなのです。

この庭は昭和10〜20年頃に祖父が拡張したもので、ひと昔前は木も小さかったのです。
それがいつの間にか大きくなり、庭も満員御礼状態になって剪定に苦労するようになってしまっていたのです。

このカイヅカイブキも伐採することを考えたのですが、樹齢70年程度で全然弱ってもいません。
それに先に書いたとおり、伐採すれば草取りに苦労するようになるかもしれません。
それならば、伐採はせず、低く仕立て直すことで剪定の安全対策と負担軽減を図ってはどうでしょうか。

三脚で剪定できる高さ(10尺:3m+1m)に収めるとして、下写真で朱色破線のような感じ仕立て直してはどうかと思います(素人考えです)。

しかし、これだけ強い剪定をすると木に負担が掛かって衰弱してしまうかもしれません。
それに既に形が出来ている木を、上部だけ切り詰めれば、頭でっかちのアンバランスな樹形になってしまいそうです。

迷う気持ちもありますが、思い切って低く仕立て直すことにします。
天辺から順に玉を切り落としていきます。

もう一段低いところまで切り落とします。

ここなら残った玉のバランスも良さそうです。

異なる方向から見ても問題なさそうですので、玉の切り落としはここまでとします。

続いて、玉を切り落とした部分の幹を切り詰めますが、切る位置は分枝箇所の直上とします(途中だと枯れ込みます)。

私のような素人が木の上でチェンソーを使うのは危険ですし、かと言って手鋸も大変です。
そんな訳で、長いブレードを装着したレシプロソー(充電式)を用いました。

切り口には癒合剤(カルスメイト)を塗布しておきます。

これだけ強い剪定をした場合、本来は枝と根の量のバランスを取るため根切りをするそうですが、一昨年、芝庭を造成する際に根を傷めていますので今回はパスすることにします。

切り落とした枝葉も大量です。
道理で剪定に手間が掛かるはずです。

これらも有効利用すべく、枝葉をバラします。

葉は畑のマルチ材とし、細かい枝は乾燥後にボイラーなどの焚き付けとします。

太い枝や幹は薪として使えます。

あとは、いつも通り剪定して仕上げます(刈込鋏を使用)。

やはり頭でっかちな樹形になってしまいました。
上部の玉も小さく仕立て直すと良さそうですが、さすがにこれ以上の負担を掛けるのは止めておきます。
いつか行うとしても、カイヅカイブキは強く剪定しすぎると先祖返りしてスギの葉のような尖ったものが生じるため難しいのかもしれません。
まあ、今回、無茶苦茶強く剪定しましたので、木全体が先祖返りしてしまうかもしれないのですが・・・。

しかし、剪定自体は木に登ることなく、脚立からだけで安全にできるようになりました。
剪定に要する時間も、従来の半分程度(3時間程度)になったように感じます。

離れて見ると、低くなったことがよく分かります。

上写真で手前のマツ(樹齢10年程度)のほうが高くなったような感じです。

<ビフォー>

<アフター>