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庭木の剪定(26)アオギリのずん胴切り剪定

前回、マキやモッコクを低く仕立て直しました。
ほかの庭木も剪定を進め(昨年までと同様のためブログは省略)、前庭については無事完了しました。

前庭は完了したものの、我が家には裏庭もあります・・・。
せめてもの救いは、裏庭で秋に剪定しなければならないのは下写真の大きなアオギリだけだと言うことです(これまでに伐採による萌芽更新を行ったり、剪定時期を春に分散させました)。

ちょうど紅葉していますが、アオギリの紅葉期間は短くて直ぐに葉を落とします。

以前、このアオギリは主屋(上写真で右側)と近接していたのですが、3年前の改修工事において主屋を減築して1間(1.8m)控えたことで主屋との間にスペースができ、剪定もしやすくなりました。
しかし、植木用三脚で届く高さではないため、木に登って剪定しているような状況です(安全帯着用)。

また、このアオギリは1本の太い幹が直立する樹形をしていますが、3年ほど前、幹の途中から胴吹きし、そのままにしておいたところ大きくなってきました(下写真で朱色矢印)。


(壁塗り時に撮影したもので、室内側から撮影)

この胴吹き枝を生かし、幹のほうを思い切って低く切り詰めることができれば、剪定時に高いところに登る必要もなくなります。
しかし、ずん胴切り(下枝がない状態で幹を切る)に近い剪定になり、木に大きな負担を掛けてしまいます。

ところで、アオギリと言えば、広島で被爆したにも関わらず翌春に芽吹き、現在も生育していると言う「被爆アオギリ」が思い浮びます。
アオギリは原爆にも耐えられるほど生命力の強い木なのでしょう。
その生命力の強さに期待し、思い切って、ずん胴切り(に近い)剪定を行なうことにします。

主屋やほかの庭木が近接しているため、先に枝を切り落としておきます。

胴吹き枝の直上をチェンソーで切り込んで伐倒。

切り口の年輪を数えてみます。

年輪が詰まっていて数えにくいですが90年はあるようです。
ひょっとすると主屋(1911年築、107年)を建てたときに植樹したものなのかも?
しかし、こんなに近接しては植えないでしょうから、主屋よりも古いのかもしれません。

いずれにしても長い年月をかけて成長してきたものですから、伐ったものも大切に使わねばなりません。
幹は薪や丸太椅子にするため玉切り(DIY製材には太過ぎました)。

葉は畑のマルチ材とし、枝は焚き付け材とします。

ちなみに、アオギリの樹皮は上写真のとおり緑色をしています(枝でも光合成)。
樹皮が青く、葉っぱがキリの葉に似ているため、アオ+ギリと名付けられたのでしょうね(キリとアオギリは別物)。

庭木の剪定(25)モッコクの剪定と挿し木の新葉

前回、カイヅカイブキを低く仕立て直しました。

下写真のマキも高く、上部は三脚(10尺)からでは届かないため木に登って剪定しています。

このマキも下写真で朱色破線のとおり切り詰め、低く仕立て直すことにします(素人によるデタラメな剪定方法で、この結果、衰弱したり枯死する可能性がありますので要注意)。

全体のバランスを見ながら、天辺から順に玉を切り落としていきます。

三脚から届く高さになりましたので、ここまでとし、玉を切り落とした部分の幹を切り詰めます。

切り口には癒合促進剤(カルスメイト)を塗布しています。

残した玉を刈り込んで完了です。

天辺の玉が小さく、イビツな形になってしまいました。
ただ、樹木は上ほど成長が旺盛ですので、今後剪定していくことを考えると、これ位の大きさでちょうど良いのかもしれません。

続いて、下写真の朱色矢印で示すモッコクも脚立から剪定できる高さに切り詰めます。

分枝箇所の直上で切り、切り口に癒合剤を塗布。

剪定して完了。

このモッコクは幹から出る枝がいくつか枯れ落ちており、樹勢が弱くなっているのではないかと感じています。
そんなこともあって今年6月、このモッコクの枝を使って挿し木を行いました。

モッコクの挿し木なんて聞いたこともなく駄目元だったのですが、その内の2本が秋になって新葉を広げ、現在、下写真の状態になっています。

この冬を無事越せば、来春に鉢上げできるかもしれません。