日別アーカイブ: 2018-11-15

庭の整備(47)庭木(チャボヒバ)を製材

今年の夏も草刈りに追われましたが、それも9月頃までです。
10月になってヤレヤレと言いたいところですが、次は庭木の剪定が待っています・・・(ブログの更新が遅れ、遡って書いています)。
例年、庭木の剪定は朝活として毎日1時間程度行っているのですが、我が家は庭木がやたらと多いこともあって剪定にひと月(30時間)以上掛かっています。
そんな剪定の負担軽減を図るためにも、3年前から老木や剪定作業の支障になるものを中心に伐採して庭の更新を図っているところです。

そして、昨年の秋には下写真のチャボヒバを伐採しました。

伐採後には枝葉をバラして薪ストーブやボイラーで使うことに。

幹についても玉切りして薪にしようと思う一方、なんだか勿体ないようにも感じました(チャボヒバは成長が遅いため、年輪が詰まっています)。
チャボヒバ(ヒノキ科)は針葉樹で乾燥しても薪割りしやすいため、何も急ぐ必要はないとペンディング。

それから1年が経過(そのままの状態です・・・)。

そろそろ玉切りして薪にしようかと思っていたところ、新たな利用方法が見付かりました。
先日、郵便受けを設置したとき、郵便受けの下のスペースに木製の表札を取り付けてはどうかと思いついたのですが、その木材として利用するのです。

表札にするなら、耳付きの板に製材すると良さそうです。
とは言え、カミキリムシが入っているに違いありません。
樹皮を剥いでおかなかったことを後悔しながら少し剥いで確認してみると、それほど虫食いは酷くない感じで耳付きの板として使えそうです。

利用方法が決まったことで、早速、作業開始。
表札の長さは35cmとし、加工代を取って45cmの長さで玉切りします。

1本あれば良いのですが、良いところから3本分を取り、残りは薪用に短く玉切りしました。

板に挽く前に樹皮を剥ぐことにします。

樹皮を剥いでみると、黄色く、ツルツルの木肌が現れました。

床柱(床の間に使われる柱)になりそうな感じですが、チャボヒバの床柱なんてあるのでしょうかね?

次に、この丸太を挽いて板に加工します。
こうした加工にはバンドソー(帯鋸盤)を使いますが、私が持っているものは小型(中型?)で挽き割り高さが182mmまでに限られます。
丸太の直径を測ると180mm程度で、なんとかギリギリいけるかどうか??

バンドソーは比較的な安全な機械(キックバックしない)とは言え、私のような素人にとって安全に作業するには治具が欠かせません。
丸太を固定するとともに真っ直ぐ送材できるようにするため下写真の治具を合板を使って作製。

この治具に丸太をビス留めして固定します。

中央から50mm程度の厚さで木取りすることにします。

治具をバンドソーのスライド定規に沿わせて送材し、1辺を挽きます。

スライド定規を50mmずらし、もう1辺を挽いて50mm厚の板材を取ります。

左右の残り部分も厚さがあるため、それぞれ厚さ40mm弱の板が取れそうです。
そこで、今度は治具を固定し、これを定規にして挽き割ります(テーブルソーで同じことをするとキックバックして超危険です)。

挽き割ったものを並べると下写真のとおりです。

板材として厚さ50mm程度のもの1枚と厚さ40mm弱のもの2枚を木取りすることができました。

ちなみに、挽き割ったものを元の形に組み合わせると下写真のとおりになります。

木の内部の状態は、伐採後1年が経つにも関わらず、少し湿っぽいです。
使うには、しばらく乾燥させる必要がありそうです。

桟積みして乾燥させることにしますが、その場所に選んだのが土蔵です。
土蔵なら直射日光に晒されることがなく、湿度も一定しています。

僅かな量の木材ですが、土蔵内がヒノキの香りで満たされ、とても新鮮に感じます。
と言うのも、土蔵は戸や窓が故障して長年閉じられた状態だったこともあり、嫌な匂い(古新聞のインクの匂い?)が染み付いているのです(この2年ほど空気を入れ替えていることで多少はマシになりましたが)。
ヒノキの香りによって土蔵の環境も改善されそうです(+虫除け)。

土蔵は今夏、収蔵物(ガラクタ)を整理しましたが、その空いたスペースに季節ごとに使うもの(冷風扇やヘッジトリマーなど)を入れるようにしています。

こうして少しでも土蔵を使うようにして定期的に出入りすれば、建物自体も長持ちしてくれることでしょう(手遅れ感がありますが・・・)。