中日新聞のサンデー版に旬の野菜を紹介する記事が連載されています。
取り上げられる野菜は、奇をてらったようなものではなく、普通に食卓にあがる馴染みのあるものです。
名前の由来や我が国への渡来の歴史など、知らないことも多く興味深く読んでいます。
昨日(日曜日)は「ササゲ」が紹介されていました。
豆科の夏野菜で、今が旬です。
でも豆科の夏野菜と言えば「インゲン」。
ササゲはいまひとつの存在感ですね。
また、当地では「インゲン」のことを「ササゲ」と呼んでおり、名実ともに存在感が無くなっています。
(どうも、ダイズやエンドウ以外の豆類を総称して「ササゲ」と呼んでいるようです
。)
我が畑でも今春に蒔いた「十六ササゲ」が旬を迎えています。
痩せた土地で肥料なしでも雑草を駆逐する勢いで成長しています。
枝つきの竹でも転がしておけば、さらに勢いが増します。
こういうのを見ると、野菜と雑草との境界が曖昧に感じられます。
初期につけた実は、サヤが朽ちて種がこぼれ落ちそうです。
新聞の記事で「十六ササゲの名前の由来は実が16個あることによる」とありました。
サヤの長さが16寸(48cm)だと思っていたので意外です。
(五寸ニンジンとか、長さを冠する名前は多いです。)
と言うことで、採種して確かめます。
容器の長さ(長辺)は30cmですので、サヤの長さは40cmぐらいでしょうか。
16寸(48cm)には少し足りないですね・・・
このうちの1本のサヤから採種します。
アズキのような種ですね。
で、数えると20個。
名前の由来は種の数で間違いないです。
(サヤの長さでも通用しそうですが。)
ササゲの根元では、こんな花が咲いているのを見つけました。
(もちろん植えたものではありません。)
これは秋の七草の「萩」ですね。
萩も豆科の植物です。
教科書や指導本には「同じ科のものは競合するので避けるように」とあります。
このササゲと萩は競合していることになります。
でも、人間の目にそう映るだけであって、実際のところは共存共栄なのかもしれません。
同じくササゲの下で野良猫が佇んでいます。
この写真の一部を切り取ります。
「白猫とササゲ」
こちらも共存共栄でしょうか(^_^)