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里山再生:竹の間伐

6年前(2014年)の冬から自宅裏の里山(約3,000m2)の整備を行っています(冬季のみ)。
当初は竹が侵入して酷い状態だったのですが、少しずつ竹を減らしていき、現在、下図の状態にまで整備が進みました。

上図で「A」と「B」のエリアは元の雑木林に戻す考えで、そのうち「A」については昨シーズンまでに全ての竹の伐採を終えました(下写真が「A」のエリアの現状)。

「B」のエリアについては、昨シーズンの時点で竹の密度を2坪に1本まで減らしてきており、今後4年かけて竹を無くす考えです。
「C」のエリアについては、雑木との混交林として1坪に1本の密度で竹を残す考えで、既にこれまでの整備により1坪に1本の密度になっています。

このため、今シーズンの作業内容は次の通りになります。

  • 「B」のエリア:竹を2本に1本の割合で間伐し、4坪に1本の密度にする。
    竹の伐採本数:約75本(=300坪(1,000m2)÷2坪/本÷2)
  • 「C」のエリア:現状を維持(5年で竹を更新)
    竹の伐採本数:約60本(=300坪(1,000m2)÷1坪/本÷5年)

竹を計135本程度伐採するのが作業の中心になります。
135本と言うと多いように感じますが、既に林内は作業しやすい状態になっているため1日50本程度の伐採は可能です。
このため、年明けから週末を利用して作業を進めても1月中には終えられそうです(実質3日程度の作業量)。
6年前に始めたときは1月から5月まで延々と竹を伐採していていたことを思うと、随分と楽になったものだと思いますし、毎年手入れし続けることの大切さを痛感します。

まずは「B」のエリアから作業を開始。
竹を2本に1本の割合で間伐します。
伐採した竹は枝を払ったうえ稈を等高線に沿って棚積みします。

上写真は間伐後の様子で、竹の密度が4坪に1本になっています。
8畳の部屋に1本と言うことでかなり疎らで、本数でも竹と雑木が逆転しています。
薄暗かった林内が明るくなるととともに、これまで竹の勢いに押されて線香のようだった雑木が元気になってきたように感じます。

引き続き「C」のエリアの竹を伐採します。
こちらは、雑木との混交林として竹を残すエリアです。
竹はこれまでの整備により既に坪1本の密度になっています。
それらの竹を5年で更新させていくため、5年生に近い古いものから1/5程度の本数を間伐します(6月に同数程度のタケノコを竹に成長させています)。

最も古いものでも5年ですので、枯れているものはなく、全体的に青々しい竹林になっています。

下写真は太い親竹が生えている辺りです。

天を衝くように真っ直ぐ伸びる竹も良いものです。

こうして1月中には竹の間伐を終えることができました(130本程度伐採)。
1シーズンの伐採本数はさらに減っていき、4年後からは毎年60本程度伐採し続けることになります。
60本程度であれば1〜2日作業すれば良くて負担も大きくありませんし、持続的に年60本の竹を入手できることになります。
そして、60本の竹があれば、給湯(暖房)用のウッドボイラーの燃料としてかなりの部分を賄えます。
しかも、1年365日の内でたった1日2日の作業により得られるのですから、サステイナブル(持続可能)で本来ならこれ以上効率的なエネルギー確保の方法はないはずなのでしょうが・・・。

集塵機のメンテナンス(2)電源コード取り替え

集塵機の電源コード等を交換するため、前回、本体を分解して内部を確認したうえ必要材料(電源コード、圧着端子等)を入手しました。

購入した電源コードは切り売りのものですので、その両端に接続端子やプラグを取り付ける必要があります。
その加工を行う前に、電源コードを集塵機本体のコードガード(下写真で右上の筒状のもの)に通しておこうと思ったらキツくてはいりません・・・。
どうしてだろう?と思って既存(純正品)の電源コード(下写真で左側)と断面を比べると、全然太いのです。

中の絶縁電線は同じなので、シース(外装)の厚さが違うのです。
シースは厚いほうが安全で良いのですが、コードガードに通せないため、とりあえずはコードガードなしで作業を進めることにします(電源コードの太さに応じたコードガードを後日取り寄せる予定)。
シースの厚さと言えば、マキタの電動工具のなかにはシースが薄い電源コードが使われているものがありますが、そうした電源コードほど冬になると固くなって取り回しに苦労しますので、今回電源コードを交換することで使い勝手が良くなりそうです。

電源コード(VCT2×3C)の集塵機本体側には下写真の圧着端子(TC形×1、FA形×2)を取り付けます。

今回使用する圧着端子は裸端子と絶縁被覆付き端子の2種類があり、電線との圧着加工には、それぞれ専用の圧着工具(ペンチ)を用いる必要があります。
裸端子用の圧着工具(下写真で赤いハンドルのもの。JISマーク付き)は使用頻度が多いこともあって所有しています。
一方の絶縁被覆付き端子については、使用頻度が少ないため、これまでは簡易的に多機能電工ペンチ(下写真でオレンジ色のハンドル)を使って済ませていたのですが、今回、絶縁被覆付き端子用の圧着工具(下写真で青色のハンドル)を購入しました。

こうした圧着工具は国内メーカー製だと安くても1本5,000円以上するのですが、今回購入したものは中国製のパチモノで、なんと送料込み1,000円です(AmazonやAliExpressで購入できます)。
こうした精度が求められる工具に中国製のパチモノは有り得ないと思っているのですが、某大手事業者向け通販サイトで、これと同じと思われるものに自社ブランドを冠して販売されている(4,000円程度)のを見て、ひょっとして使いものになるのではないかと期待して購入してみたのです。

実物を確認すると、作りも使い勝手も良く、とても送料込み1,000円の代物には思えません(おそるべしMade in CHINA!)。

ただ、肝心のダイスについて、1口に2枚ある歯口が同一形状になっています・・・(本来は、心線側と被覆側で形状が異なるのだと思います)。

とりあえず圧着してみると・・・

素人判断ですが、しっかり圧着できました。
ただ、刻印は被覆が半透明であるためかもしれませんが、はっきり読み取れません。

裸端子のほうは、信頼の日本製(圧着端子メーカーのニチフ製)、かつJISマーク付きの圧着工具を使って圧着。

文句なしの仕上がりです。

両者を比較すれば、今回購入した中国製のものはまだまだだと感じます。
しかし、万能電工ペンチで簡易的に圧着するのに比べれば良い仕事をしてくれますので、使用箇所や頻度、そして懐具合に応じて中国製の圧着工具を選択するのもアリ!?かもしれません(もしくは「安物買いの銭失い」・・・)。

とりあえず、集塵機本体側については既存のものと同様に加工できました。

次にプラグ側を加工します。

プラグは接地付きのゴムキャップ(2PE)を使っています。
ゴムキャップとの結線は、従来は巻線によりネジ止めしていましたが、今回使ったもの(パナソニック WF7005K)は圧着端子(R形)によりネジ止めできるようになっています(従来のものは圧着端子の使用不可)。
露出型コンセントの結線で輪作りしなくて済むようになったり、こうした電材もいろいろと変わっているようです。

そして、集塵機本体側、プラグ側ともに加工完了。

こうして加工した電源コードを集塵機本体に元通り接続します(連動用コンセントも新しいものに交換しています)。

誤接続していないことを確認したうえ集塵機のスイッチをON。
そして、連動コンセントにつないだ丸ノコの操作とともに集塵機が動作します。

連動用コンセント(抜け止め型)も新しいものに交換したため、以前のようにグラつくこともなく、しっかりホールドされるようになりました。

こうして手入れして不具合が解消されると嬉しいものですし、今後、集塵機を使って行う作業自体も楽しくなるように感じます(古民家の改修と同じ!?)。

さらに、コスト面においても新品に買い換えるよりも安く済むはずですが、実際、今回のメンテナンスに要した費用を集計してみると・・・

合計で7,100円。
痛んでいた集塵ホースなども、この機会に新しいものを購入したこともありますが、ホームセンターで売っている安物の集塵機であれば新品が買えそうな金額です。
もし、モーターなどの基幹部分も交換する必要があったとすれば、コスト面で割に合わないことになります。
なんだか古民家再生と似ていますね。
手間もお金もかかりますが、こうしたことが好きで、そして多少は環境負荷の低減に貢献できるはずですので(あくまでも新品を購入することに比較してですが)、これからも自分のできる範囲内でやっていきたいと思っています。