柿渋の仕込み(4)その後の状況

今年8月末に柿渋を仕込みました。

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上写真の二つの容器は仕込みからそれぞれ3週間(左)と2週間(右)が経過した時点のものです。

昨年は仕込み後に撹拌するのをサボってしまい、コンニャク状に凝固したものができてしまいました。
その経験を踏まえて、今年は仕込み後しばらく(約2ヶ月間)は1日1回撹拌するようにしました。

毎日の撹拌のなかでも、初期段階で数回、突然と撹拌に手応えを感じるときがありました。
どうやら、この凝固現象は徐々に進むものではなく、あるときに急に起こるようです。
このときに撹拌をサボってしまうと、一気にコンニャク状のものができて台無しになってしまうわけですね。

ということで、今年はサボることなく撹拌しましたので、コンニャク状のものはできず、程良く粘度のある柿渋になっています(仕込みから3ヶ月経過)。

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色は少し濃くなった程度で、あまり変わりありません。
柿の種類が左右の容器で異なるのですが、そのためか右のほうは左に比べ粘度が小さいです。

ここまでくれば、もうコンニャク状に凝固することはないと思いますので、2年程度このまま放置して熟成させます。

ところで、コンニャク状のものができてしまった昨年の柿渋(下写真)をどうするか?

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一見、色が黒く、よい具合に熟成しているように見えますが・・・

実は、このようなコンニャク状の固まり(分厚く重量あり)ができてしまっているのです。

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窓の光で透かしてみると。一体これは?

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『柿渋』(今井敬潤著)には「この凝固は柿渋製造において最も恐れられているもので、コンニャク状になると樽全体がダメになる。」(正確な引用ではありません。)とあります。
肝心のタンニンがこれに凝集されてしまい、残りの液体は残念ながらカスだということでしょうか・・・涙。

ただ、捨ててしまうのも惜しいので、液体だけをとっておくことにします。

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カスとは言え、少しは効果があるかもしれませんので、いちど木材に試し塗りしてみることにします。

<続きます>

庭木の剪定(8)葉っぱの蒲団

朝活(朝の1時間を利用)でおこなっている庭木の剪定は、前回のマツをもって今シーズン分は終わりました。

完了後の全景です。

(前庭)

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(裏庭)

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(ビフォー)

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(アフター)

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上写真で丸点(朱色)で示す「イトヒバ」(左)と「チャボヒバ」(右)の2本は剪定できませんでした。
ヒバ類は寒い時期の剪定を避けたほうが良いようですので、来年6月に先送りです。

剪定してスッキリしましたが、毎度のことながら手間と時間がかかりました・・・
過去のブログ記事を確認すると、10月初めから剪定を始めています。
ちょうど二ヶ月間。
雨天等でできなかった日もありますので、月20日として、20日×2ヶ月×1時間=40時間かかったことになります。

終日作業したとすれば、40時間÷8時間=5日。
植木屋さんにお願いすれば、5人工の日当2万円で10万円。経費を加えて15万円程度でしょうか。

庭木の剪定は体力を必要とせず楽しい作業なのですが、忙しい今日、時間的な負担を感じています。
負担軽減を図るためにも、老木を中心に伐倒(→薪として利用)・更新することも考えていかなければ・・・

さて、剪定は終わりましたが、まだ仕事は残っています。
剪定した葉っぱや枝を片付けなくてはなりません。

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葉っぱなどの回収には、下写真の大きな竹かご(倉庫にあった骨董もの)が具合良く、これを使っています。

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畑に運んで、里芋が冬を越せるように「葉っぱの掛け蒲団」を掛けてあげましょう(^_^)

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最初の頃に剪定したものは、すでに嵩が減りつつあります。

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同じように畑に運んで、畝に敷きます。

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こちらでは、以前、種を蒔いたソラマメが大きくなっています。
ソラマメはこの状態で冬越ししますので、葉っぱが防寒服となるわけです(^_^)

さらに春夏になると天然のマルチシートして雑草を防いでくれ、いずれ腐れば畑の肥やしになります。
見映えをよくするだけの剪定では徒労になりかねませんが、こうして利用することで、現代にあっても庭木の存在が活きてくるのではないかと思っています。