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耕作放棄地の再生(38)タケノコ収穫とシカの出没

長年、耕作放棄状態だった田圃及び隣接する山(下写真で朱色線内)については、昨シーズンまでに荒地を開拓するようなハードな作業は完了し、今シーズンからは保全的な作業に移行します。

保全的な作業の具体的な内容は次のとおりです。

  • 年2〜3回の草刈り(超高刈り)
  • 薪用に樹木を伐採
  • 竹の伐採(タケノコの段階で全て収穫)

今年もタケノコ(孟宗竹)があがってくる時期になったので山に入って収穫します。

タケノコの段階で全て収穫するとともに枯れ竹を伐採することで竹を減らす考えです。
ただ、枯れ竹については、この1年で枯れたものはないようで1本も見当たりません。

せっかくチェンソーを準備してきたので隣地との境界(下写真で朱色線で囲う土手)部分の枯れ竹を切って片付けておきます。

孟宗竹でも枯れ竹のため比較的軽くて作業も容易です(青竹の伐採は大変で危険です)。
ちょっとした作業ですが、風が通るようになり周囲の雰囲気が一変するように感じます。

田圃を挟んで反対側の斜面には昨年までにスギやカシを植樹しましたが、枯れることなく順調に成長しています。

こちら側の斜面には田圃への侵入路の跡(下写真で朱色線)があり、そこに生えている雑木を昨シーズンから薪用に伐採しています。

上写真はこの冬の伐採時に撮影したものですが、写真中央上に何やら白いものが木に括り付けられています。
たまたま作業しているときに猟友会の方がみえ、これは近くにイノシシを捕獲するための罠(足くくり罠)が仕掛けてあることを標示するものだと教えてもらいました。
どうも、この進入路跡をイノシシが獣道として使っているらしく、道中に罠を仕掛けてあるとのこと。
罠(足くくり罠)がかけてあるところも見せてもらいましたが、もちろん目につくようなものではなく、教えてもらわなければ私が罠にかかるところでした(実際には人間の大きな足はかからないとのこと)。
ところで、その猟友会の方は「この地区でイノシシだけでなく、シカも仕留めた」と言ってみえました。
山と言っても浅い里山ですし、よもやシカが出没するようになるとは本当に驚きです。
3年ほど前からイノシシが出没、そしてシカ、我が地区は急速に野生動物の来園になりつつあるようです・・・。

閑話休題。

伐採については、比較的細い木で特別に書くようなことはありませんが、伐倒した1本が隣接する木に掛かって宙吊りになったためローププーラーで根本を引いて外すことにしました。

伐採した木の大半はアカメガシワです。
薪としては火持ちが悪く良くありませんが、その分、薪割りは楽ちんです。

耕作放棄地の再生(37)イノシシとタケノコと草刈り

先般、ハスを植え付けるため田圃(休耕地)に行って田土を採取しました。

その時(4月12日)の田圃の様子が下写真です。

緑で覆われつつある田面は、5月上旬に草刈りする予定です。
隣接する山林(我が家の所有地は一部)については、竹(孟宗竹)を徐々に減らすべく、タケノコの段階ですべて収穫するようにしています。
そろそろ孟宗竹のタケノコが上がってくる時期(4月12日)ですので確認しに山に入ります。

そうすると、至るところに無造作に地面を掘り起こした跡があります。

周囲にタケノコの皮が残っていることから、イノシシがタケノコを食べるために掘り起こしたようです(1、2年前からイノシシが出没するようになりました)。

それでもタケノコが上がっています。
まだ小さくてもイノシシに食べられてしまう前に収穫しておきます。

自家消費用として、これだけ収穫できれば十二分です。
逆に、タケノコを成長させないように山の中を伐って回る必要が無くなり助かります。

と思っていたの束の間。
その後、例年通りの「雨後の筍」状態に(下写真は4月25日)。

イノシシも満腹で食べきれないのでしょう。
しかし、イノシシ天国状態で、今後個体数が爆発的に増えるのではないかと心配です。

竹を徐々に減らしていく一方、竹を伐ったところにはクヌギ等を植樹しています。
春先に植えたクヌギの苗木を確認すると若葉が出ています。

一方、こちらの苗木は若葉が無く、よく見ると枝先がちぎられています。

これもイノシシの仕業かもしれません。
それでもイノシシは致命的なダメージは与えないようで、その後確認したところ新たに芽吹いていました。

そして、5月に入り(この連休中)田面を草刈り(下写真は草刈り後)。

所用時間は約1時間。
約1反(=300坪)の農地を普通に草刈りすると一日仕事になるのに対して、このように早いのは超高刈り(風の草刈り)に加え、半分程度の面積を占めるミゾソバやセリの群生地を刈らないためです。