薪ストーブ導入」カテゴリーアーカイブ

薪棚設置(13)完成!

前回、棟上げし、屋根の野地板を下写真のところまで張ることができました。

不足分(半坪)の野地板をホームセンターで購入してきましたので、それを張ります。

次に、この上に防水用のアスファルトルーフィングを張ります。
アスファルトルーフィングは5年前の主屋(古民家)の改修工事で余ったものがありますので、それを使うことにします。

工事で余ったものを、何か使えるだろうと置いていってもらったのですが、5年間使うことなく、かと言って一般ゴミとして処分することもできず邪魔になっていたのです。

在庫一掃!とばかり、タッカー(下写真で赤色のハンドルのもの)を使って張っていきます。

全然足りると思っていたのですが、実際に張ってみると上写真のとおり半分程度の面積分しかありませんでした・・・。

アスファルトルーフィングは20m2で4,000円もせず、ホームセンターでも買えます。
しかし、問題は1巻20m単位で買う必要があることです。
今回必要なのが4mなのに対して20mも買えば、在庫一掃どころか、当初より不良在庫を抱えてしまうことになります・・・。
切り売りしているところを探して彷徨うも見つからず、代わりに耐候性のあるブルーシートでも買おうと近くのホームセンターに行ったところ、なんと切り売りしているではありませんか!
4m分(約700円)を購入。

残りを張ります。

ガレージ側の水切りをどうしようかと思ったのですが、アスファルトルーフィングを内側に折り込んでおくことにしました。
薪は多少濡れても構いませんし、こうしておけば屋根の下地材が濡れることがないでしょう。

屋根で日陰になり、心地良い風も通るため上写真のとおりアマガエルがたくさん休んでいます(この日も酷暑です・・・)。

屋根は最終的には杉皮を葺いて仕上げたいと思っていますが、とりあえずアスファルトルーフィングを張っておけば雨漏りの心配はいらなくなるため屋根工事はとりあえずここまでとします。

ところで、薪棚自体は幅があるため転倒することはないものの、暴風等により揺れて薪が落ちるかもしれません。
そこで、薪棚の揺れ止めとして隣接するガレージ(鉄骨造)と連結しておくことにします。
連結具を角材を使って作製。

これを薪棚の柱に対してビス留めしますが、思案するのがガレージ側です。
鉄骨の胴縁に対してタッピングで留めるとしても、そのままでは外壁(トタン)の波板が潰れてしまいます。
そこで、波の高さ(9mm)と同じ厚さの板を詰めておくことにします。

そして、タッピングで胴縁(鉄骨)に対してビス留めします。

揺れ止めの取り付け完了。

ところで、上写真のとおり土台は防腐塗装により茶色になっているのに対して、柱より上は無塗装のままです。
このままでも良いのですが、オイルステン(VATON:オーク色)で塗装しておきます。

塗装すると一気に周囲と馴染みます。

これで完成かと思いきや、ガレージ側の外壁(トタン)に苔が生えているのが目に入りました・・・。

薪を積むと掃除できなくなりますので、この機会に真鍮ブラシで擦って苔を落としておきます。

そして、第3号薪棚の(暫定)完成です!

薪棚設置(12)上棟

第3号薪棚について、いつでも棟上げできる状態になっているものの、梅雨が明けず手待ちになっていました(ブログ記事は遡って書いています)。

しかし、ようやく梅雨が明けました。
待ちに待った棟上げをすることにします。
基礎は以前のブログ記事に書いたとおり既に設置済みです。

ブログ記事では柱が建つところに基礎石を6箇所据え付けましたが、その後、基礎石の間にも補助的に建築ブロックを設置しています。

まずは、防腐塗装を施した土台(桁を兼ねる)を基礎の上に組みます。

この土台の上に柱を立てることになりますが、2本の柱を横から梁で挿す形にしていますので先に柱と梁を門形に組んでおきます。

これを土台の上に立てます。

自立しているものの、これだけでは安定しません。
この上に桁を掛け、それぞれを連結することで自立安定した構造物にします。

この桁は母屋を兼ねており、これに垂木を打てば屋根の下地ができることになります。
当然こうなるように設計しているのですが、これまで頭の中にだけしかなかったものが、こうして実際の形になると感慨深いものがあります(あと、設計や加工にミスしておらず一安心です)。

柱と梁との結合は当初コミ栓で行う考えでしたが、材料を加工する際、念のため鼻栓でもできるようにホゾを長くしておきました。
そうすると、せっかく長くしたホゾを切るのが勿体なく感じ、結局、鼻栓でいくことに(鼻栓の詳細については、第1号薪棚と同じため省略)。
ホゾにあけた穴にクサビを打ち込んで固定します。

これで構造部分は完了です。
1人で作業しても、ここまで1時間もかかっていません。
材料の加工には手間と時間がかかりますが、組み立ては本当にアッと言う間です。
大工仕事はまさに段取り8割です。

薪のストッパーも取り付けます。

続いて屋根工事。
事前に準備しておいた垂木を打ちます(@1尺6寸)。

軒先側に水糸を張り、墨付け。

このラインでカットすれば軒先が揃うことになります。

実は5年前の主屋(古民家)の改修工事の際、大工さんがこうしているのを見て、それを真似したのですが、確かにピッタリ揃います。

続いて野地板を張ります。
とりあえず1坪分(1束)の野地板を買ってきてあります。

これを垂木に対して釘留めしていきます。
玄翁でバンバンと釘(N45のところをN38)を打っていると、いかにも大工仕事をやっているようでテンションが上がります!

野地板は安価なため使うことが多いのですが、今回のように本来の用途として使うのは初めてです。
とりあえず床板のように千鳥状に板を配置しました(あまり意味がないのかも)。

結局、1坪分の野地板で上写真のところまで張れました。
残りは羽目板の端材でも張ろうかと思っていたのですが、確認すると全然足りません。
野地板のストックもあるものの、節のないものを選って乾燥させておいたもので、ここに使うのも勿体ないような・・・。
屋根まで完成していませんが、「梅雨明け十日に雨は無し」と言いますので作業はここまでとし、続きは不足分の野地板(半坪)を調達したうえ翌週行うことにします。