第3号薪棚について、いつでも棟上げできる状態になっているものの、梅雨が明けず手待ちになっていました(ブログ記事は遡って書いています)。
しかし、ようやく梅雨が明けました。
待ちに待った棟上げをすることにします。
基礎は以前のブログ記事に書いたとおり既に設置済みです。
ブログ記事では柱が建つところに基礎石を6箇所据え付けましたが、その後、基礎石の間にも補助的に建築ブロックを設置しています。
まずは、防腐塗装を施した土台(桁を兼ねる)を基礎の上に組みます。
この土台の上に柱を立てることになりますが、2本の柱を横から梁で挿す形にしていますので先に柱と梁を門形に組んでおきます。
これを土台の上に立てます。
自立しているものの、これだけでは安定しません。
この上に桁を掛け、それぞれを連結することで自立安定した構造物にします。
この桁は母屋を兼ねており、これに垂木を打てば屋根の下地ができることになります。
当然こうなるように設計しているのですが、これまで頭の中にだけしかなかったものが、こうして実際の形になると感慨深いものがあります(あと、設計や加工にミスしておらず一安心です)。
柱と梁との結合は当初コミ栓で行う考えでしたが、材料を加工する際、念のため鼻栓でもできるようにホゾを長くしておきました。
そうすると、せっかく長くしたホゾを切るのが勿体なく感じ、結局、鼻栓でいくことに(鼻栓の詳細については、第1号薪棚と同じため省略)。
ホゾにあけた穴にクサビを打ち込んで固定します。
これで構造部分は完了です。
1人で作業しても、ここまで1時間もかかっていません。
材料の加工には手間と時間がかかりますが、組み立ては本当にアッと言う間です。
大工仕事はまさに段取り8割です。
薪のストッパーも取り付けます。
続いて屋根工事。
事前に準備しておいた垂木を打ちます(@1尺6寸)。
軒先側に水糸を張り、墨付け。
このラインでカットすれば軒先が揃うことになります。
実は5年前の主屋(古民家)の改修工事の際、大工さんがこうしているのを見て、それを真似したのですが、確かにピッタリ揃います。
続いて野地板を張ります。
とりあえず1坪分(1束)の野地板を買ってきてあります。
これを垂木に対して釘留めしていきます。
玄翁でバンバンと釘(N45のところをN38)を打っていると、いかにも大工仕事をやっているようでテンションが上がります!
野地板は安価なため使うことが多いのですが、今回のように本来の用途として使うのは初めてです。
とりあえず床板のように千鳥状に板を配置しました(あまり意味がないのかも)。
結局、1坪分の野地板で上写真のところまで張れました。
残りは羽目板の端材でも張ろうかと思っていたのですが、確認すると全然足りません。
野地板のストックもあるものの、節のないものを選って乾燥させておいたもので、ここに使うのも勿体ないような・・・。
屋根まで完成していませんが、「梅雨明け十日に雨は無し」と言いますので作業はここまでとし、続きは不足分の野地板(半坪)を調達したうえ翌週行うことにします。