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小型集塵機のメンテナンス

先般、ヤフオクで購入したジャンク品(不動)の卓上丸ノコを整備し、問題なく使えるようになりました。

この卓上丸ノコは鉄骨倉庫に設置して木の枝や竹(ウッドボイラーの燃料)などを短く切るのに使う予定です。

上写真のとおり卓上丸ノコには集塵機を接続する考えで、集塵機についても既に不動のジャンク品を入手してあります(マキタ 小型集塵機 450)。

この集塵機について、出品時の説明書きには次のとおりありました。
「突然動かなくなったため分解して中を確認したところコードに噛んだ跡がありました。この断線を修理できれば使えるようになると思います。」
コードの断線であれば私にも修理できそうだと思って購入したわけですが・・・。

まずは断線箇所を確認すべく分解。

説明書きのとおり確かにコードに少し噛んだような跡はありますが、テスターで確認すると導通あり・・・。
不動の原因はコードの断線ではないことが確定(残念)。

それにしても、集塵機の内部が石膏ボードの粉塵(白色の粉)で凄いことになっています。

ステータコイルのエナメル線どうしの隙間にさえ入り込んでいる有り様です。
ショートの恐れがありますし(石膏自体は絶縁体でも湿気を帯びる可能性あり)、今回の不動の原因になっている可能性も無きにしも非ずと言うことで、とりあえずは掃除することにします。

特にステータ周りが酷いため、アマチュア(回転子)やステータ(固定子)を取り外したうえ念入りに粉塵を除去(ダスター等を使用)。

石膏の粉塵が湿気を呼んだのでしょう、ステータの外面に錆が生じています。

アマチュアも掃除してスッキリしました。

アマチュアを取り外したついでにベアリングの動作もチェックしたところスムーズで、まだ交換する必要はなさそうです。

ステータを取り外すと厄介なのが、元に戻す際のブラシターミナル(下写真で朱色矢印)の取り付けです。

今回はステータのタッパが小さいため、指が何とかブラシホルダまで届き、比較的容易に装着できました。

掃除できたことから一度組み立てて動作するか確認してみます。

ところが、スイッチを入れてもウンともスンとも言いません・・・。
この集塵機は電動工具との連動機能があるため電動工具(卓上丸ノコ)を接続して卓上丸ノコを動作させても、やはり動作しません。

不動の原因をひとつずつ探っていくことにし、まずはスイッチ。
この集塵機のスイッチにはトグルスイッチ(手動ON − OFF − 連動)が使われています(下写真で朱色枠に回路図)。

回路図で1・2が手動側、4・5・6が連動側になりますが、手動でも連動でも動作しないと言うことはスイッチに問題は無いような感じです。
と言いつつ、念のためテスターで確認してみると、予測に反して手動側だけ導通がありません(思い込みは良くありませんね)。
そこで、スイッチを分解すると酷い状態です。

接点の汚れを除去(上がAfter、下がBefore)。

手動側も復活しました。

再度、組み立てて手動側にスイッチを入れると動作します!

手動側は動作するようになってものの、連動側については不動のままです。
手動側で動作することや、連動側のスイッチに問題がなかったことから、連動側の不動の原因はコントローラと呼ばれる基盤(下図で朱色枠)がダメになっていることで間違いないと思います。

結局、集塵機が不動だった原因は二つあり、ひとつはスイッチ(手動側)で、もうひとつはコントローラ(連動側)だったわけです。
コントローラもメーカーから部品として取り寄せられるのですが、6,000円ほどしますし、手動でON・OFFすれば良いだけですので今回は交換を見送ることにします。
その代わり専用のダストバッグ(下写真で白色の袋)を購入しました(ジャンク品の集塵機本体よりもダストバッグのほうが高価です・・・)。

卓上丸ノコと集塵機は専用の集塵ホースで接続します。
ちょうど、ガレージのほうで使っている集塵ホースの長さが5mもあって取り回しが悪いため、3m+2mに切り分けて短い方を卓上丸ノコ専用として使うことにします。

これで鉄骨倉庫でも卓上丸ノコ+集塵機を使えるようになりました。

卓上丸ノコのメンテナンス(2)ターンテーブル不動

ヤフオクで購入したジャンク品(不動)の卓上丸ノコを再生することにし、前回、モーターが動くところまで整備できました。

一番の問題だったモーターの不動については解決したとして、次に問題なのがターンテーブルが回転しないことです。
ターンテーブルは下写真で黒色のグリップを締めて任意の角度に設定できるようになっているのですが、グリップの軸が曲がっており、それが原因でターンテーブルが回転しないようです。

グリップの軸が曲がっていると言うことは落下等、何かしら大きな力がかかったわけで、ターンテーブルや本体にも歪みが生じている可能性があります。
通常、卓上丸ノコには精度が求められますので、このような形跡があるものは購入を避けるべきかと思います。
ただ、今回の卓上丸ノコは木の枝や竹などの雑切り用として使用する予定で、精度を要しないことからグリップが曲がっているのを承知のうえ購入しました。

グリップは取り外せそうにないため、ターンテーブルの回転軸(下写真で朱色矢印。M8六角ボルト)を外すことに。

こちらのボルト・ナットも固着しており、ボルトが折れる形で外れました。

そして、グリップの方もなんとか外せました。

回転軸やグリップを外したことでテーブルと台座を分離できるようになります。

ここも錆が酷く、これではスムーズに回転しないでしょうからワイヤブラシ等を使って錆を落とします。

他のところの錆や汚れも落としてスッキリ。

次に、曲がっているグリップの軸を修正します。
軸をリードバイスで固定して作業することにしますが、軸にネジが切ってあり、そのままバイスでくわえるとネジが潰れてしまいます。
そこで、ネジに同サイズ(M8)のナットを入れ、ナットをバイスでくわえることに。

作戦成功!
ネジを潰さず軸を真っ直ぐに修正できました。

グリップを保持する金具も下写真のとおり変形しています。

これを金槌で叩いて修正。

これらの部品とともにターンテーブルの回転軸(下写真で朱色矢印。M8六角ボルト)を取り付けます。

ボルトはホームセンターでM8×60mmのものを買ってきましたが、上写真のとおり長過ぎでM8×50mmが正解のようです。
ナットもホームセンターで買ってきた一般的なものを使っていますが、元々はロックナットが使われていたため、同じものをメーカーから取り寄せることにしました。

とりあえずはスムーズにターンテーブルが回転し、グリップで固定できるようになりました。

ガイドフェンス(下写真。切断時に木材等を保持するための部品)にバイスの残骸(鉄棒)が付いていて邪魔になるため外したいのですが、錆で固着しています。

力任せにすればガイドフェンスを変形させかねないため、ラスペネ(防錆潤滑剤)を吹き付けて数日様子を見るも無理そうな感じ。
そこで、バイスプライヤで鉄棒を保持しつつガスバーナーで炙ることに。

無事外せました!

固着したネジなども同様ですが、いかにダメージを与えずに外すかと言うところが、こうしたメンテで一番難しいように感じています。

電源コードもシースが芯線近くまで傷ついており要メンテです。

傷のある箇所がプラグ近くのためコードを切り詰めることに。

圧着端子を使って新しいゴムプラグを取り付け。

チップソーを取り付け、角度等のセッティングを取説に従って実施。

試し切りをします。

墨線(下写真で切断面に僅かに残る黒色の線)と寸分違わず切断できます!

これだけ精度良く切れると雑切り用に使うのは勿体無いように感じてきました。

思っていた以上に良い状態にまで再生できたため、この際、欠落している部品(下写真)もメーカーから取り寄せて完成度を高めることに。

下写真はターンテーブル回転軸(六角ボルト)のナット。
左側がメーカーから取り寄せたロックナットで、右側が一般的なナットです。

スイッチのロックオフボタン(下写真で朱色矢印)も取り付け。

そして、メンテ完了です!

モーターの調子、切断精度ともに良好。
見た目だけが残念ですが、塗装し直せば新品同様になるかも(なりません)。