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集塵機のメンテナンス(2)電源コード取り替え

集塵機の電源コード等を交換するため、前回、本体を分解して内部を確認したうえ必要材料(電源コード、圧着端子等)を入手しました。

購入した電源コードは切り売りのものですので、その両端に接続端子やプラグを取り付ける必要があります。
その加工を行う前に、電源コードを集塵機本体のコードガード(下写真で右上の筒状のもの)に通しておこうと思ったらキツくてはいりません・・・。
どうしてだろう?と思って既存(純正品)の電源コード(下写真で左側)と断面を比べると、全然太いのです。

中の絶縁電線は同じなので、シース(外装)の厚さが違うのです。
シースは厚いほうが安全で良いのですが、コードガードに通せないため、とりあえずはコードガードなしで作業を進めることにします(電源コードの太さに応じたコードガードを後日取り寄せる予定)。
シースの厚さと言えば、マキタの電動工具のなかにはシースが薄い電源コードが使われているものがありますが、そうした電源コードほど冬になると固くなって取り回しに苦労しますので、今回電源コードを交換することで使い勝手が良くなりそうです。

電源コード(VCT2×3C)の集塵機本体側には下写真の圧着端子(TC形×1、FA形×2)を取り付けます。

今回使用する圧着端子は裸端子と絶縁被覆付き端子の2種類があり、電線との圧着加工には、それぞれ専用の圧着工具(ペンチ)を用いる必要があります。
裸端子用の圧着工具(下写真で赤いハンドルのもの。JISマーク付き)は使用頻度が多いこともあって所有しています。
一方の絶縁被覆付き端子については、使用頻度が少ないため、これまでは簡易的に多機能電工ペンチ(下写真でオレンジ色のハンドル)を使って済ませていたのですが、今回、絶縁被覆付き端子用の圧着工具(下写真で青色のハンドル)を購入しました。

こうした圧着工具は国内メーカー製だと安くても1本5,000円以上するのですが、今回購入したものは中国製のパチモノで、なんと送料込み1,000円です(AmazonやAliExpressで購入できます)。
こうした精度が求められる工具に中国製のパチモノは有り得ないと思っているのですが、某大手事業者向け通販サイトで、これと同じと思われるものに自社ブランドを冠して販売されている(4,000円程度)のを見て、ひょっとして使いものになるのではないかと期待して購入してみたのです。

実物を確認すると、作りも使い勝手も良く、とても送料込み1,000円の代物には思えません(おそるべしMade in CHINA!)。

ただ、肝心のダイスについて、1口に2枚ある歯口が同一形状になっています・・・(本来は、心線側と被覆側で形状が異なるのだと思います)。

とりあえず圧着してみると・・・

素人判断ですが、しっかり圧着できました。
ただ、刻印は被覆が半透明であるためかもしれませんが、はっきり読み取れません。

裸端子のほうは、信頼の日本製(圧着端子メーカーのニチフ製)、かつJISマーク付きの圧着工具を使って圧着。

文句なしの仕上がりです。

両者を比較すれば、今回購入した中国製のものはまだまだだと感じます。
しかし、万能電工ペンチで簡易的に圧着するのに比べれば良い仕事をしてくれますので、使用箇所や頻度、そして懐具合に応じて中国製の圧着工具を選択するのもアリ!?かもしれません(もしくは「安物買いの銭失い」・・・)。

とりあえず、集塵機本体側については既存のものと同様に加工できました。

次にプラグ側を加工します。

プラグは接地付きのゴムキャップ(2PE)を使っています。
ゴムキャップとの結線は、従来は巻線によりネジ止めしていましたが、今回使ったもの(パナソニック WF7005K)は圧着端子(R形)によりネジ止めできるようになっていました(従来のものは圧着端子を使用できませんでした)。
露出型コンセントの結線で輪作りしなくて済むようになったり、こうした電材もいろいろと変わっているようです。

そして、集塵機本体側、プラグ側ともに加工完了。

こうして加工した電源コードを集塵機本体に元通り接続します(連動用コンセントも新しいものに交換しています)。

誤接続していないことを確認したうえ集塵機のスイッチをON。
そして、連動コンセントにつないだ丸ノコの操作とともに集塵機が動作します。

連動用コンセント(抜け止め型)も新しいものに交換したため、以前のようにグラつくこともなく、しっかりホールドされるようになりました。

こうして手入れして不具合が解消されると嬉しいものですし、今後、集塵機を使って行う作業自体も楽しくなるように感じます(古民家の改修と同じ!?)。

さらに、コスト面においても新品に買い換えるよりも安く済むはずですが、実際、今回のメンテナンスに要した費用を集計してみると・・・

合計で7,100円。
痛んでいた集塵ホースなども、この機会に新しいものを購入したこともありますが、ホームセンターで売っている安物の集塵機であれば新品が買えそうな金額です。
もし、モーターなどの基幹部分も交換する必要があったとすれば、コスト面で割に合わないことになります。
なんだか古民家再生と似ていますね。
手間もお金もかかりますが、こうしたことが好きで、そして多少は環境負荷の低減に貢献できるはずですので(あくまでも新品を購入することに比較してですが)、これからも自分のできる範囲内でやっていきたいと思っています。

集塵機のメンテナンス(1)分解

以前、電動ハンマー(コンクリートのハツリ等に使用する電動工具)のメンテナンスについてブログ記事にしましたが、相当マイナーな内容にも関わらず意外にもアクセスがあって驚いています。
電動工具も、エンジン駆動のものに比べればマシとは言えトラブルは付き物で日頃のメンテナンスに苦労されている方が多いのかもしれません。
今回、電動工具のひとつである集塵機のメンテナンスとして、傷んだ電源コードの交換等を行うことにしました。
電動工具の電源コードは傷つけやすく、交換したいと考えてみえる方の参考になるかもしれませんので、その過程をブログ記事にすることにします(電動工具を修理するのに電気工事士等の資格は必要ないものの、メーカーは内部を触ることを禁止しており、感電事故や故障につながる恐れがあることをご了解ください)。

集塵機と言えば、5年前に主屋(古民家)を改修する際、天井裏などを掃除するために下写真のもの(マキタ M442)を購入しました。

その改修工事も終わり、こうした集塵機でなければ掃除できないところも無くなりました。
当初の目的は果たし終えたのですが、この集塵機は丸ノコなどの電動工具と接続できるため、現在はガレージに移して木工作業等を行う際の集塵用として使用しています。
ただ、この機種は掃除用のため、木工や土埃などの細かい粉塵を吸い込むとフィルターが目詰まりしやすいと言う欠点があります。
メーカーからは目詰まりしにくい粉塵用の集塵機も販売されているのですが、買い換えるのもどうかと思っていたところ、内装業を行う知人が集塵機を買い換えたとのことで、古いもの(粉塵用。マキタ 472P)を譲ってもらえることになりました。

問題なく動作するが、電源コードがダメになっているとのこと。

確かに電源コードをみると、全体が波打ち、所々がコブ状になっています。
コブの酷いところはシースが破れて中の絶縁電線が露出しています。

これほどになるには相当な過電流を長時間発生させてしまったのでしょう。
このまま使うのは漏電やショートの恐れがあって危険ですが、とりあえず簡易的な対策を講じて、しばらく使ってみました。
その結果、粉塵用機種だけあってフィルターが目詰まりしにくいほか、動作音が静かなのがGOOD!(これまで使っていた掃除用のものは爆音・・・)。
粉塵用機種は、掃除用のものに比べて出力が小さく、その分動作音が静かなようです。
さらに「強・弱」の切り替えも可能で、「弱」にすれば夜間でも気兼ねなく使える感じです(家庭用掃除機並み)。
あと、電動工具と連動させるためのコンセントがついており、いちいち集塵機のON・OFF操作をしなくて済むのも意外と便利です。

そんなわけで、この粉塵用集塵機を、これまで使っていた掃除用集塵機の代わりに使っていきたいのですが、それには危険な状態の電源コードを新しいものに取り替える必要があります。
また、電動工具と連動させるためのコンセントとして抜け止め型のもの(差し込み口が「い」の形状)がついているのですが、抜け止めどころからプラグが簡単に抜けてしまう状態で(異常発熱等の恐れあり)、こちらも新しいものに交換が必要です。

これらを交換できるかどうか確認するため、とりあえず分解してみます。

石膏ボードの切断時に使用されていたようで、機械内部も石膏の粉塵で真っ白。
この機会にエアダスターで掃除しておきました。

今回取り替える電源コードやコンセントを含む電気配線は下写真のボックス内に収められています。

詳しく見ると、電源コードは3心で、そのうちの2線(下写真で①、②)がスイッチにつながり、残る1線(③)が連動用コンセントの接地極に接続されています。

そして、スイッチやコンセントとの接続には、脱着可能な圧着端子が使われていることがわかります。
と言うことは、電源コードやコンセントを比較的容易に取り替えられそうです。
こうした電動工具はハードな環境で使用されるため、修理することを前提として修理しやすい構造になっているのだとは思いますが、昨今の家電製品のような使い捨て(実質修理不可能で買い換えるほうが安価)でないのは素晴らしいことです。

とりあえず交換できそうなことがわかりましたので、次は必要となる材料の入手です。
電源コードは3心のビニルキャブタイヤケーブル(VCT)で、その先端に接地付きのプラグ(下写真で緑色のもの。ポッキンプラグ)がついています。

3心のVCTでも通常電動工具に使われているものより太い感じがしますので、心線は太さが2SQ(2mm2)のものが使われているようです。
集塵機本体だけであれば通常の1.25SQ(1.25mm2)の心線でも十分なはずですが、集塵機の連動コンセントに別の電動工具を繋ぐため、その電圧降下を抑えるため太い心線のものが使われているのだと思います(電線の抵抗は断面積に反比例する)。

1.25SQ×2心のものであれば、使わなくなった延長コードやコードリールなどから転用すれば良いのですが、2SQ×3心は持っていないため購入(10m。100円/m程度)。

2極のプラグ(ゴムキャップ)が写っていますが、実際に使用するのは接地付きのもの(2PE)になります。

このビニルキャブタイヤケーブル(VCT)を購入する際、近くにVCTFなるものがあり、そちらのほうが若干単価が安いため心が動かされました。
調べてみると、VCTFはビニルキャブタイヤコードの略称で、VCT(ビニルキャブタイヤケーブル)のケーブルとは異なりコードになるのだとか。

  • VCT:ビニルキャブタイヤケーブル:600V以下
  • VCTF:ビニルキャブタイヤ丸形コード:300V以下

私だけかもしれませんが、ビニルキャブタイヤケーブルが延長コードやコードリールに用いられていることからコードのような印象をもっていましたが、実はケーブルなのです(→ケーブルなので屋内配線にも使えるはず?)。
集塵機の電源コードとしてはVCTFを使っても問題ないと思います(実際、出力の小さい電動工具のなかにはVCTFが使われているものもありました)。
ただ、販売されていたVCTFのシース(外装)の厚さが薄かったため、今回は念のためVCTのほうにしておきました。

電源コードと集塵機本体の接続には、脱着できるように下写真の圧着端子が用いられています。

3心のうち2心(スイッチに接続)が「差込形接続端子 FA形」(ギボシ端子などのオープンバレル端子の一種)、残る1心(コンセントの接地極に接続)が「棒形裸端子 TC形」(撚線を単線に変換)です。
これも2SQ用のものは持っていないためホームセンターで購入(下写真で小袋入りのもの)。

また、コンセント(抜け止め型の接地コンセント)も新しいものを入手しました。
このコンセントは住居の壁スイッチ等で用いられている埋込型のものですが、取り付けサイズや送り線の有無などの制約があることから、既存と同じもの(明工社 ML1249W)を取り寄せました(これも汎用品が使われているのも素晴らしいです)。

これで必要な材料が揃いましたので、次回、交換作業を行います。
<続きます>