什器類」カテゴリーアーカイブ

マガジンラックの自作

昨夏、昔ながらの木製梯子を作りました。

この梯子は厨子二階(電気配線等の管理スペース)への昇降用として作りましたが、木製梯子は味があって古民家とも馴染むため常設してあります。

梯子の踏み桟を利用してお気に入りの写真やポストカードでも飾れば良いのかもしれませんが、これと言うものもなし・・・。
ほかの利用法を考えて思い浮かんだのが、マガジンラックを踏み桟に掛ける案です。
ダイニングテーブルのうえに、いつも新聞紙が置いてあるのですが、私自身新聞を読まない(ネットで見出しだけチェック)こともあって邪魔に感じています。
マガジンラックを作り、そこに収納するようにすればテーブルの上が片付いてスッキリしそうです。

マガジンラックを作ることにし、梯子及び新聞紙(折り畳んだ状態)のサイズから下図を考えました。

板の上部に梯子(踏み桟)に掛けるためのフック、下部にポケットを設けただけの単純な構造です。
同じものを2個作り、適当な高さの踏み桟に掛けることにします。

使用する材は板材(500mm×300mm程度)と角材(野縁材程度)です。

板材には、解体・ストックしてあった「もろぶた」の底板を再利用。
角材も、何かの工作に伴う端材です。

再利用の板材には傷や汚れがあるためサンダーで除去。

それを所定の寸法で切断します。

フック部分の角材をボンドで接着。

同様にポケット部分の角材を接着。

百均の安物クランプが活躍しています。

ここで一旦、梯子に掛けて問題ないか確認してみます。

特に問題ありませんが、少し素っ気無さすぎるような・・・。
絵心があれば、ポケットの前板にでも絵を描きたいところです。

絵の代わりに前板に少し飾り(三角の切り込み)を施したうえ取り付け。

フック部分にも板(合板)を取り付けます。

正確に木取りしたつもりでも、どうしても目違いが生じます。

手鉋で目違いを払うとともに角を面取りして仕上げます。

そして、完成です!

荷重がかかるフックの取り付け部について、接着剤だけでは少し不安に感じたため釘留め(真鍮釘)も行っています。

完成したマガジンラックを梯子に掛けてみます。

テーブルのうえに置いてあった新聞や自治体の広報誌を収納。

テーブルのうえがスッキリ片付くだけでなく、昔の「もろぶた」をマガジンラックとして再利用できました(^_^)

ゴミ箱の作製(6)超シンプルなゴミ袋掛け②

倉庫用のゴミ箱(市認定の45Lゴミ袋を掛ける形状)を作ることにし、前回、部材を木取りするところまでできました。

これを組み立てていきます。
まずは下写真のとおり柱とする野縁材2本を繋ぐ形で胴縁材(短い方。2枚)を釘留めします。

釘ではなくビスでも良いのですが、釘のほうが打ちつけた際のズレが少なく位置が決まりやすいように感じています(将来処分する際も釘のほうが解体しやすいため、私はできるだけ釘を使うようにしています)。

と言っても、ホゾ組みのようにピタリとは決まらないため、釘を打つたびにズレていないか確認しながら四苦八苦。

3組分できました。

これらを長い方の胴縁材で繋いで箱の形にします。

同様にして3個できました。

これでもゴミ箱(ゴミ袋掛け)として用をなすものの、パッと見、いかにもDIYで作ったと言う感じがします・・・。
そもそもプロの手によるもののように上等な材を使っておらず、接合も簡易的に釘を使っていたりしますが、それだけが原因ではないような?
プロの手によるものを見ると、細部がとても丁寧に仕上げられているに驚きますが、その細部の仕上げが見た目に大きな差を生じさせているのではないでしょうか。
今回作ったものの細部はと言うと、下写真のとおり各部材が切りっぱなしだったり、接合した部材どうしで目違いが生じています。

せっかく手間暇かけて自作するのですから、ここは手間を惜しまずにカンナやヤスリを使って仕上げることにしましょう。

意外にも完成度が高まるもので、手間をかける価値があるように思います。

ゴミ袋は上部の框に対してクリップ留めして掛けますが、重くなった場合のことを考えて底板を設けておくことにします。
ちょうど5.5mm厚の合板(端材)があるため、それを使います。

1枚、必要なサイズをとれなかったためボンドで貼り合わせて作ります。
合板自体が貼り合わせのため、これで大丈夫でしょう。

本体に取り付けます(ボンドに釘を併用)。

平なところに置いてみると若干グラつきがあるため、脚の底をヤスリで削って微調整します。

そして、完成です!

私は手持ちの材を使って作ったため新たな費用はかかっていませんが、ホームセンターで材を購入する場合の概算金額(1個分)を算出すると次のとおりです。

  • 胴縁材:45×15×3,000mm 1本 約220円
  • 野縁材:30×30×3,000mm 1本 約280円
  • (計)約500円

1個当たり約500円です。
これ以上材料費を下げる方法を思いつかない一方、同じぐらいのサイズのプラ製ゴミ箱は完成品が1,000円程度でしょうか・・・。

それはさておき、世界に3個のオリジナル・ゴミ箱を設置しましょう!
一つはガレージに(作業時のゴミ捨て用)。

あと二つは倉庫に(可燃ゴミ用と不燃ゴミ用)。

このゴミ袋が一杯になると地域のゴミステーションに持っていくようにしています。
これまでゴミ袋を土間に直置きしていたこともありますが、本当に使いやすくて良いです(^_^)