月別アーカイブ: 2021年11月

一輪挿しを作製(破竹の開花)

昨年の今頃、古材を再利用して木箱を作りました。

この木箱を作ったのは、昔、田圃で拾った土器(須恵器)を地域の文化祭に出品するためです。
地域の文化祭は数年前から開催されているのですが、私は昨年初めて出品しました(地区の担当者に依頼されて出品)。
文化祭への出品は昨年だけのつもりでいたのですが、今夏、文化祭の主催者である自治会長や副会長と3人で支障木を伐採し、その木を薪ストーブ用の薪にさせていただいたこともあって、今年も出品することに。
ただ、問題は何を出品するかです。
昨年と同じと言うわけにもいかず、かと言っても絵や書などの高尚な趣味もなし・・・。
地域に関係するもので何か良いものはないかと考えて思いついたのが、今年2月に町内で見つけた竹の花です。

今年2月、近所の方とミカン(八朔)を収穫しに山に行ったとき、隣接する竹藪(下写真)の様子がいつもと違うこと気づきました。

上写真のとおり竹が茶色くなって枯れているのです。
竹藪は以前から荒れており、枯れた竹も多かったものの、それとは違って薮全体の竹が枯れています。
倒れている竹があったため、その枝先を見ると花が咲いた跡を見つけました。

私自身、竹の花を見るのは生まれて初めてですが、竹はイネ科の植物で、花も稲のそれと似ていて直ぐに花だとわかりました。

竹の花は60年あるいは120年に一度しか咲かず、開花すると、その後、薮全体の竹が枯れると聞きますが、まさにこの薮の竹も開花して枯れたのです。
この竹の種類はハチク(破竹)で、ネットで調べると、ハチクは広域にわたって一斉に開花する性質があり、近年、全国でハチクの開花が確認されているようです。
ハチクの開花は120年周期とのことで、我が町の竹も120年ぶりに開花したのでしょう。

120年ぶりの開花で珍しく、枝の1本を持ち帰って保管してありますので、それを地域の文化祭に出品すればと考えたわけです。
この竹の枝を出品・展示する際には一輪挿しのような花器に生けると良さそうです。
そこで、竹を使って一輪挿しを作ることにしますが、展示台のうえに一輪挿しが自立するよう土台が必要になります。
土台として、ある程度重さのある板材を探したところ、以前、庭木(チャボヒバ)を自家製材したものがちょうど良さげです。

上写真で中央の一番厚いものを使うことにします。

板の長さから一輪挿しを2個作ることにし、スライド丸ノコでカット。

竹も直径2cm程度のものを準備しました。

土台にする板材について、トリマーを使って面取り。

この土台に竹を固定できるよう、座ぐり錐(竹の直径に設定)を使って穿孔。

この穴に竹を差し込んで、一輪挿しの完成です!

一輪挿しが2個できたため、1個には竹の花を生け、もう1個にはテングス病にかかった竹(下写真)の枝先を生けることにします。

テングス病は枝先が鳥の巣(天狗巣:テングス)状に異常繁殖する病気で、放置竹林でよく見かけます。

これを見て「竹の花が咲いた」と勘違いすることが多いため、竹の花(下写真で左側)と並べて展示することで比較してもらおうと思います。

ついでに、それぞれのラベルには「A」「B」としか示さず、クイズ形式でどちらが竹の花か当ててもらうことにしましょう(^_^)

自然農:サツマイモを収穫

前回、モンキーバナナに関するブログ記事をUPしましたが、もちろん畑でもいろいろと栽培しています。

畑は自然農で栽培しており、年々地力が増すにつれて多肥を要する野菜(今夏はナスが大豊作!)も育つようになってきています。
あと今シーズンの特記すべきこととして、7年ぶりにサツマイモを作っています。
久しぶりにサツマイモを作ることにしたのは、このブログを通じて知り合った方から昨冬頂いたさつま芋がとても美味しかったからです(^_^)
頂いたさつま芋のほとんどは薪ストーブで焼いて食べたのですが、2個だけ残しておき、梅雨時にそれから苗を採って畑に植え付けておきました(下写真:7 月上旬の様子)。

それから4ヶ月が経過(途中、蔓返し等の管理は一切していません)。
畑を覆い尽くすように元気良く成長しています。

畑の主屋(古民家)側はマリーゴールド(&芝)を植栽してあるのですが、そこまでサツマイモの蔓が侵入してきています・・・。

既には花の時期は終わっていますが、上写真で両側に茂っているのはアサガオです。
アサガオもサツマイモと同じヒルガオ科の植物だけあって調子が良く、夏の間たくさんの花を咲かせて楽しませてくれました。
アサガオと言えば、今年はグリーンカーテン用としてプランターでも栽培しましたが、やはり畑に地植えすると比較にならないほど元気に育つものです。

サツマイモ畑では今の時期、コスモスやキク、そしてヒマワリまで咲いています。

ヒマワリは今夏に咲いたものが種をつけ、それから自生えしたものです。
ヒマワリの右側には雑草に埋もれて分かりにくいですが、レタスが育っています。

ついでに紹介すると、上写真の右側が下写真で、レタスに続いて、コカブ、タアサイ、アスパラガスが育っています(間にモモの台木用として育てているウメの木もあります)。

さらに、サツマイモを挟んで反対側には上写真で奥からジャガイモ、ニンジン、ダイコンと続き、いずれもサツマイモと共生して元気に育っています。
サツマイモと共生と言えば、自生のゴーヤがサツマイモの蔓のうえを這っています(上写真でサツマイモよりも少し黄色い葉)。
これぞ自然農!?

さて、肝心のサツマイモですが、苗の植え付け後120日で、まだ少し早いように思いつつも待ちきれず、ひと畝(全体の2/3)分を収穫することにします。
まずは、蔓を切って畝の両側にある溝に片付けます。

サツマイモを掘る前にゴーヤを収穫できました。

ただ、ゴーヤはほかにもたくさんあるため、勿体無いですがサツマイモの代わりに土に埋めて土に還すつもりです。

そして、芋掘り。

豊作です!

大きさ、形とも「良」です!

種芋から何回かに分けて苗を取って植え付けたため、後に植え付けたものは収穫が早かったようで小ぶりです。

でも、おやつ代わりに薪ストーブで焼いて食べるには、これぐらいの大きさがちょうど良いようにも思います。

苗を取った2個の種芋は下写真のとおりボール状に巨大化しています。

サツマイモはジャガイモやサトイモなどとは違い、そのままでは冬越しできないこともあって、これまで栽培する気にならなかったのですが、冬の間、薪ストーブで焼いて食べれると思うとモチベーションが上がるものです。
収穫したイモの一部はなんとか冬を越させ、来年もサツマイモを栽培したいと思っています。