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サイクロン集塵機の自作(15)手押しカンナと接続

前回、自作サイクロン集塵機をテーブルソー(マキタ 2708)に接続できるようにしました。

ほかにサイクロン集塵機に接続するのは、大量のおが屑を出すカンナ系の電動工具です。
そのうち自動カンナ(マキタ 2012NB)については、専用の集塵フードがついているため、それにダクトホース(φ75mm)をつなげば良いだけです。

サイクロン集塵機を動作させて幅広の板材を切削してみましたが、ホースにおが屑が詰まるような感じはありません。

また、周囲に飛散するおが屑も少なく、やはり自動カンナにはこれぐらいパワーのある集塵機(木工用集塵機)が必要なわけです。

一方、手押しカンナ(下写真で右下。リョービ HL-6A)も当初から機械背面に集塵口があり、そこに集塵ホースをつなげられるようになっているのですが・・・

ただ、DIYモデルと言うこともあって集塵ホースは細径(φ38〜39mm)のものが標準になっています。

φ38〜39mmの集塵ホースと言えば、掃除機タイプの集塵機(下写真。丸ノコ等を接続)に使われるもので、これではホース内におが屑が詰まってしまいます。

幸い、手押しカンナの集塵口はφ57mm(外径)と大きいため、これに75mmのダクトホースをつなげられるようにしたいと思います。
ダクトホース(75mm)は塩ビ管(VU65A)をつなげられるため、インクリーザー(塩ビ継手の一種)で口径を落とすなどして塩ビ管のまま手押しカンナに接続したいところです。
手押しカンナの集塵口はVU50Aの口径に近いですが、集塵口の外径57mmに対してVU50Aの内径が56.4mmと微妙に小さくて嵌まりません。
そこで、思い出したのが5年前、塩ビ管(VU50A)と雨とい(たてとい60)とを繋いだことです(下写真。DV継手を使っていますが、VUDV継手を使うべきです・・・)。

これができたのは両者の外径がほぼ同じためですが、雨といのほうが肉厚が薄いため内径は大きいことになります。
ちょうど、たてとい50の端材があるため試してみると、手押しカンナの集塵口に嵌まります(逆に少し大きい)。
と言うことで、下図の構成でダクトホース接続用のアダプターを作ることにします。

各部材。

インクリーザー(50A×65A)以外は手元にあり買う必要がありませんでした(端材は捨てずに残しておくべきか??)。

組み立て。

雨といの材質は塩ビですので、塩ビ管用の接着剤を使って問題なく接合できます。

手押しカンナの集塵口(外径57mm)に対して、たてとい(内径58.2mm)が少し大きいため手押しカンナの集塵口にエフコテープを巻いて調整します。

こうして出来上がったアダプターを使って手押しカンナにダクトホースを接続します。

しっかりと接続できます。

実際、サイクロン集塵機を動作させて手押しカンナを使ったところ全然問題ありません。
この手押しカンナを入手・メンテしたのは今春ですが、おが屑が飛散してガレージ内が悲惨なことになるため、どうしても使うのが憚られました。
これでようやく気兼ねなく使えるようになりました(^_^)

サイクロン集塵機の自作(14)テーブルソーと接続

自作サイクロン集塵機について、前回までで、とりあえず本体は完成しました。

各種電動工具をサイクロン集塵機に接続して使用することになりますが、今回の改良において集塵ホースをアルミダクトからダクトホース(φ75mm)に変更したため電動工具側の接続口もそれにあわせないことには接続できません。
そこで、電動工具側の接続口を変更することにし、まずはテーブルソーから行います。

テーブルソーとの接続については、現状はテーブルソーの下に塩ビ管を取り付けた板(下写真)を敷き、塩ビ管に集塵ホースを繋いでいます。

以前、ブログのコメントにて同機種のテーブルソー(マキタ 2708)を使っている方から「塩ビ管の取り付け位置をもう少し後ろにしたほうが集塵効率があがる」との助言をいただいたことがあり、次に改良する際にはそうしたいと思ってきました。

また、このテーブルソーは集塵ホース(ダクトホースφ75mm)を接続できるようにオプションで集塵フードが用意されているものの、一体、テーブルソーのどこに取り付けるのだろうかと疑問に思っていました(集塵フードの価格が結構して買うつもりがないのでメーカー等に問い合わせられず・・・)。
そうしたところ、ヤフオクで集塵フード付きの2708が出品されており、その写真から接続方法を知ることができました!

テーブルソー背後の下端に高さ3cm程度の隙間があるのですが、なんと、その隙間が接続口だったのです。
確かにテーブルソーからは粉状のおが屑しか発生しないため3cmの高さがあれば十分なわけです。
そして、ブログコメントでも教えていただいたとおり、鋸刃の回転方向から粉塵は後ろに飛ぶため集塵フードの取り付け位置は背後の下端が良いわけです。

と言うことで、テーブルソーの接続口は全面的に改良することにし、メーカーオプションの集塵フードを参考にして(パクリ!?)、下図のものを自作することにします。

同じ形状のものをトタン板で作ることも考えましたが、ダクトホースの自重に耐えられそうにないため合板を使用するとともに、テーブルに固定することにしました。

それでは作っていきます。
合板の端材から各部材を木取り。

天板のカット(2辺)において鋸刃を26°傾斜させてカットしています。

この角度はCADから算出していますが、CADを使わずとも、先に側板をカットし、その角度にあわせて鋸刃をセットすれば良さそうです。

組み立て。

テーブルに固定できるように裾を取り付けます。

塩ビ管(VU65A)を取り付け。

合板に挿し込むだけでは安定しないため下写真のとおり小ネジ2本で下の合板と固定しています。

テーブルに固定して集塵フードの完成です!

集塵ホース(ダクトホースφ75mm)を接続します。

ダクトホースの自重に対しても全く問題ありません。

サイクロン集塵機を動作させて、テーブルソーで試し切りしてみると明らかに以前よりも集塵能力がUPしました。
集塵機自体のパワーが上がっていることもありますが、集塵口の位置を変えたことも大きいように感じます。