日別アーカイブ: 2020-12-23

井戸の再生(49)電源用ケーブルを敷設

前回、井戸ポンプの電源(商用電力 or 太陽光発電)について検討した結果、当面は商用電力を利用することにしました。

そこで、先に敷設したパイプ(送水)にあわせてケーブル(送電)も敷設しておくことにします。
ケーブルの敷設ルートは下写真で朱色点線で示すとおりです。

主屋(分電盤あり)の電気関係は厨子二階(屋根裏)で管理していますので、そこから外壁内を通して地中へ。
犬走り(土間コン)を横断したのち、先に敷設したパイプに並行する形で井戸ポンプ(計画)付近まで敷設する考えです。

ケーブルの仕様はポンプ(+外灯)だけのためVVF1.6×2芯にします。
せっかくケーブルを引くのであれば外灯も設置してはどうかとも思っていますが、その場合、外灯の点滅をできるようにすると3芯のケーブルが必要・・・凝ればキリがありませんので、ここは最低レベルのVVF1.6×2芯にしておきます。
ケーブルは直接地中に埋設できますが(保護必要)、今回のような場合は合成樹脂製の可とう電線管に収めたうえ埋設することが多いと思います。
合成樹脂製の可とう電線管にも幾種類かあり、FEP管>PF管>CD管の順で耐候性、価格ともに高くなります。
今回は基本的に露出させないため最も安価なCD管(約50円/m)を使用することにし、その口径は中にケーブルを収められるように16mm(>VVF1.6×2Cの外径×1.5)とします。

ホームセンターで切り売りしているCD管(下写真でオレンジ色)を購入してきましたので、とりあえず敷設ルートに仮置きしてみます。

VVFケーブルは後になって通線で苦労しないように前もってCD管に収めておきました。

それでは、井戸ポンプ側から主屋に向けて埋設していきます。

ちなみにCD管の敷設に電気工事士の資格は不要ですが、今回のようにケーブルが入った状態で行う場合には資格が必要になります(私は一応資格有)。
電気工事士試験の引っ掛け問題になりそうなやり方です。

同様に敷設していきます。
下写真の箇所から先はヒメツルソバが排水路を覆っています。

ヒメツルソバはグランドカバープランツになっていますので、一旦掘り上げたうえCD管を埋設。

埋め戻し後にヒメツルソバも植え直しておきます。

排水路下へのCD管の敷設はここまでです。
ここで方向を変え、犬走りを横断して主屋へと引き込むことになります。

犬走りは土間コンが打たれているため、CD管を敷設するには土間コンを一時撤去する必要があります。
上写真でもわかるとおり、ちょうどこの場所は5年前に外便所を解体撤去した際、雨樋用の排水管を埋設するため土間コンをハツったところです。
そのときにケーブルも敷設しておけば二度手間にならなかったのにと悔やまれます・・・。

そんな後悔は、電動ハンマーで土間コンとともに粉砕してしまいましょう。

ハツったコンクリート殻は再利用するため分けておきます(下写真でバケツに入っているほうを生コンの骨材にします)。

掘削。

CD管を緩やかに曲げて(R>管内径の6倍:96mm)進行方向を変えるともにパイプ(下写真で灰色)を下越しさせます(パイプとのクリアランスに制約なし)。

こうしてパイプをかわしたあとは犬走りの高さにあわせて緩やかに上げます。

複雑な配管ですが、可とう性のあるCD管なら自由自在です。

<続きます>