前回、立水栓を作ることにして、基礎のコンクリートを打つところまでできました。
その後、コンクリートが固まったため作業を続けます。
冬季の凍結防止のため保温材(パイプカバー)を全体に施しておきます。
その上にキャンバステープ(保温材の紫外線劣化防止)を巻きます。
上写真で止水栓のところはキャンバステープを巻いてありませんが、それは止水栓の継ぎ手箇所について通水試験を行って漏水がないことを確認しておきたいと思ったからです。
通水試験については、簡易的に井戸の揚水ポンプの圧を使って行いますが、問題はそれに今回作製の立水栓をどうやって接続するかです。
そこで、役立つのが以前に発見!?した散水栓の吐水口のネジ(G1/2)です。
これを使えば立水栓(R1/2)との間をフレキパイプ(G1/2)でつなげられます。
接続。
散水栓をあけると、当然ながら立水栓の吐水口から水が出ます。
立水栓側の止水栓を全閉にするとともに、散水栓を全開して立水栓に水圧をかけます。
この状態でしばらく様子をみます。
継手箇所からの漏水はなく問題なしです。
立水栓本体ができましたので、次に竹のカバーを作ります。
昨冬に伐採した竹のなかから、立水栓本体をカバーできる太さのものを探してきました。
鉈を使って半分に割ります(節も抜きます)。
止水栓のハンドル及び吐水パイプの取り付け箇所の穴をあけます(ホールソーを使用)。
吐水パイプ及び天蓋用の竹も加工します。
ところで、止水栓より先の配管は柔軟性をもたせるため散水ホース(下写真で朱色矢印)を用いています。
柔軟性はあるものの、実際に竹のカバーを取り付けようとすると変に動いてしまって具合が良くありません。
そこで、自在に変形でき、かつその形で固定されるフレキパイプに変えることにします。
フレキパイプ(袋ナット:G1/2)だと止水栓(Rp1/2)に直結できるため配管もシンプルになりました。
ただ、フレキパイプを使うことで心配なのは冬季の凍結時にどうなるかです。
気休めかもしれませんが、フレキパイプにも保温材を施しておきます(水が溜まる区間のみ)。
竹のカバーを取り付けます。
止水栓のハンドルが竹のカバーの外に出る形になります(メタリックなハンドルも竹や木製にする手も!?)。
天蓋と吐水パイプを取り付ければ立水栓の完成です。
見た目は竹の筧でありながら一般的な立水栓のように使えるようにしたのが今回工夫した点です。