月別アーカイブ: 2020年5月

軽トラ用 刈払機固定具の作製

草刈りシーズンが始まり、先日も田圃(休耕地)の草刈りに行ってきました。

この田は自宅から少し離れたところにあるため(0.5km程度)、いつも軽トラに刈払機をのせて行っています。
刈払機と言えば、3ヶ月ほど前、倉庫内に収納するための刈払機掛けを作りました。

やはり、決まった収納場所があるのは良いもので、草刈りに対するモチベーションも上がるように感じます(方向としては脱刈払機を目指しています)。

ただ、自宅敷地で使う場合(主に芝刈り)は、これで良いのですが、先のように軽トラにのせていく場合になんとかしたいと思っているのが刈払機の固定方法です。
刈払機自体は頑丈な作りで軽トラの荷台上を転げ回っても壊れるようなものではありませんが、鋭い刃のついたものが転げ回るのは決して気持ち良いものではありません(現在は刈り刃をゴムシートで包むようにしています)。
そこで、軽トラ用に刈払機の固定具を作ることにしたいと思います。
この固定具は軽トラの備え付けにすると他の荷物を運ぶ際に邪魔になるため、刈払機をのせる場合だけ軽トラに取り付けて使用するものとして下図を考えました。

上図のものを2個作って軽トラのアオリに取り付け、刈払機の前後2箇所を固定する考えです。
何やら複雑な構造になっていますが、柱材(4寸角程度)を使えば自重だけで安定するためアオリへの取り付けが不要になり、刈払機(棹部分)を固定する溝を切れば良いだけです。
それにも関わらずこのように複雑な構造になっているのは、手元にたくさんある古材(古民家改修工事で発生したもの)を再利用するためです。

下写真の松板1枚から木取りして作ります(下写真は扱いやすいように半分に切った状態です)。

所定の幅で挽き割っていきます。

反りが大きかったため手押しガンナにかけて木取り完了。

板同士を追い入れ継ぎによりT字に組むため、その溝をトリマーを使って切ります。

私のテーブルソー(マキタの廃盤機種)は上写真のとおりトリマーを装着できるようになっています(簡易的なトリマーテーブル)。
それに自作のフェンス(煙突状のものが集塵装置)を併用しています(今回は中央部の溝切りのため集塵機能は役に立っていません)。

溝切りの手間はかかりますが、組みの強度は上がります。

この立ち上がり部で刈払機の棹を固定するため、そのための溝の大きさと深さを現物あわせで決めます(棹はφ24mm)。

後方は、前方に比べ棹の位置が低くなるため、その分、溝を深くすることにします。

溝は半円形にすることにし、ホールソー(φ28mm)を使って穿孔。

自己満足ですが、こうすると綺麗に加工できます。

次に軽トラのアオリに取り付ける部分を作ります。

釘を打って組み立てる際、木口が割れてしまいました・・・。

これを本体側に溝を切って組むようにします。

ただ、これだけでは強度が足りないかもしれないため金物(金折)で補強しておきます。

最後に虫喰い箇所や先に木割れしたところをパテ埋めして仕上げます。

そして、完成です。

軽トラ用のためザッと作るつもりが、それなりのものになりました。

実際に軽トラに取り付けて刈払機をのせてみます。

これで、さらに草刈りが楽しくなる!?かもしれません。

耕作放棄地の再生(37)イノシシとタケノコと草刈り

先般、ハスを植え付けるため田圃(休耕地)に行って田土を採取しました。

その時(4月12日)の田圃の様子が下写真です。

緑で覆われつつある田面は、5月上旬に草刈りする予定です。
隣接する山林(我が家の所有地は一部)については、竹(孟宗竹)を徐々に減らすべく、タケノコの段階ですべて収穫するようにしています。
そろそろ孟宗竹のタケノコが上がってくる時期(4月12日)ですので確認しに山に入ります。

そうすると、至るところに無造作に地面を掘り起こした跡があります。

周囲にタケノコの皮が残っていることから、イノシシがタケノコを食べるために掘り起こしたようです(1、2年前からイノシシが出没するようになりました)。

それでもタケノコが上がっています。
まだ小さくてもイノシシに食べられてしまう前に収穫しておきます。

自家消費用として、これだけ収穫できれば十二分です。
逆に、タケノコを成長させないように山の中を伐って回る必要が無くなり助かります。

と思っていたの束の間。
その後、例年通りの「雨後の筍」状態に(下写真は4月25日)。

イノシシも満腹で食べきれないのでしょう。
しかし、イノシシ天国状態で、今後個体数が爆発的に増えるのではないかと心配です。

竹を徐々に減らしていく一方、竹を伐ったところにはクヌギ等を植樹しています。
春先に植えたクヌギの苗木を確認すると若葉が出ています。

一方、こちらの苗木は若葉が無く、よく見ると枝先がちぎられています。

これもイノシシの仕業かもしれません。
それでもイノシシは致命的なダメージは与えないようで、その後確認したところ新たに芽吹いていました。

そして、5月に入り(この連休中)田面を草刈り(下写真は草刈り後)。

所用時間は約1時間。
約1反(=300坪)の農地を普通に草刈りすると一日仕事になるのに対して、このように早いのは超高刈り(風の草刈り)に加え、半分程度の面積を占めるミゾソバやセリの群生地を刈らないためです。