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遊休農地の活用(14)バチ鍬が活躍!

ちょうど2年前の春に我が家に戻ってきた3畝(3a=300m2)程度の畑。
ただでさえ管理すべき土地が多いのに、これ以上増えてどうする!と正直なところ思ったのですが、放っておけば荒れ地化して手がつけれられなることは嫌と言うほどわかっています。
そこで、果樹園として活用することにし、果樹を植え付けるとともに下草としてクローバー(シロツメクサ)を播種しました。
そのとき播種したクローバーはほとんど発芽しなかったものの、秋に播き直したものがうまくいき、現在、下写真のとおりクローバーで覆われた状態になっています。

遊休農地は、今頃に今年最初の草刈りを行うことが多いと思いますが、この畑はクローバーのお陰で草刈りしなくても済み、クローバーを見るたびに本当に有り難く感じます。
ただ、クローバーが生え揃っていないところがあり(上写真で朱色破線内)、そうしたところは雑草が繁茂してきます(手鎌で刈り取っています)。
今、クローバーが活発に生育する時期ですので、株分けしてクローバーが生えていないところに植え付けておくことにします。

バケツ山盛り一杯分のクローバーを採取。

適当な大きさにちぎって植え付けます。

クローバーはそれほど横に広がっていきませんので、少し離して何箇所かに植え付けるのが良さそうです。

この地区にもう1箇所、我が家所有の畑(約3畝)があり、こちらは何十年もの耕作放棄により篠竹やノイバラのジャングル状態になっていたのを1年前の冬に全て刈り払い、現在、下写真の状態になっています。

こちらもクローバーを下草にした果樹園にしたいと思い、昨秋、時期尚早とは思いつつ試しにクローバーを播種してみました。
その結果、下写真のように生えているところもありますが、笹の勢いが強いため播種ではなかなか難しいように感じます。

そこで、先に株分けしたものを植え付けることにします。
とは言え、地中は篠竹などが根を張っていて簡単には植え付けられません。
そこで、活躍するのが下写真に写っているバチ鍬(タケノコ掘り用の鍬をゴツくした感じの鍬。先端の形状が三味線のバチに似ていることから命名)です。

バチ鍬の柄に、高祖父由来の屋号(∧やま源)が焼印されているため相当古いものだと思います。
バチ鍬なんて使うことはないと思いつつ、捨てるのも勿体なかったため、2、3年前に錆を落としたうえ油を塗布して保管してあったのです。
実際使ってみると、相当体力を要するものの篠竹の根でさえ切っていきます。
この農地も、先人がこうした道具を使って気の遠くなるような作業を行って畑にしたのに違いありません。
現代にあってはお荷物的存在の農地ですが、本質的にはコンピュータや自動車などよりも人類にとって大切なもののはずです。
未来の世代のためにも、ここはクローバーに頑張ってもらい、いつでも農地として使える状態にしておくのも悪くはないでしょう。

ところで、にモモ2本とクリ1本の苗木を植え付けましたが、そのうちモモがピンク色の花を咲かせています。

市販の苗木に1年保証が付いているように、どんなところに植えても1年程度は調子良いものですが、それでもこのモモは調子が良いように感じます。

一方、クリ(半額の処分品を購入)のほうは購入時の状態のままです・・・。

完全に枯死しているわけでなく、芽吹いてくれるのを期待していたのですが。
処分品だから1年保証も無いだろうし、ウーム・・・。

根元にクローバーを植えて応援部隊(窒素補給)を送り込むことにしましょう(^_^)

踏み台の自作(2)完成

叔父から貰った板材(松)を使って踏み台を作ることにし、前回、天板に脚を仮付けするところまでできました。

上写真の右上を拡大すると下写真になります。

天板の奥行きを確保しようと目一杯大きく木取りしたため腐り箇所が残っています。
天板の角を面取りするため、それで取り除かれると良いのですが。

トリマー(カク面ビット装着)を使って前方及び側方の3辺を面取りします。

結局、面取りしても腐り箇所は残ったため木工用パテで補修します。

実は、トリマーを使って面取りする際、ビットのコロ(車輪)が腐り箇所に嵌まってしまい、その結果、面取りラインがいびつになってしまいました・・・。

天板と脚とは追い入れ継ぎ(天板側に溝切り)により組んだうえビス留めする考えです。
そして、ビス留めしたビスの頭は埋め木により隠します。
埋め木にはこれまでは市販の丸棒を使っていたのですが、今回は埋め木錐(下写真でドリルチャックに装着している金色のもの)を使って自作してみます(同じ材から作ると埋め木が目立ちにくくなる)。

ちゃんとした埋め木錐は高価なのですが、これは中国製のパチモンです・・・(4本で送料込み260円!)。
さすが値段相応の切れ味で、刃を研磨しなければまともに使えないレベルです。

それでもなんとか切り抜くことができました。

埋め木の直径を測ると12.5mmのため、下穴のサイズはφ12mmにすると良さそうです。
天板にドリルを使って下穴(φ12mm)をあけます。

ところで、天板は松脂の含有量が多いため磨くとツルツルになる一方、足を乗せたときに滑りやすいかもしれません。
そこで、滑り止めとして天板の前方に溝を切っておくことにします(トリマーにV溝ビットを装着)。

脚をビス留めしたうえ埋め木(下写真で朱色矢印)します。

埋め木を同じ松から作りましたので、他の樹種のものを使うより目立ちにくくなりました。

天板をサンダーで磨いて仕上げます。

サンダーをかけたところ、さすがfatwoodだけあってツルツルに仕上がりました。
しかし、下写真で朱色丸印で囲う箇所に松脂が変色したような跡があります。
また、パテ埋めしたところも目立ちます。

これらを目立ちにくくするためオイルステイン(VATON:オーク色)にて塗装することにします。
オイルステイン(油性)を使うのは松脂との相性(柿渋等の水性塗料だと松脂に弾かれる)からです。

あまり塗り重ねてマットな感じになると面白くないため、これで完成とします。

予定箇所に設置(念のため脚の底に滑り止めシートを貼りました)。

これで客間との行き来がしやすくなりました。