2箇所目の薪棚を作るため、前回、柱の基礎(沓石)を据え付けました。
また、地面に凸凹等が生じていたため、三和土風!?に整地しました。
そして、翌週末(1週間後)には下写真の状態に。
週の半ばに雨天があったため完全に乾燥していないものの、砂を混ぜたのが功を奏したのか、大きなクラックは生じていません。
また、上にのって作業できるだけの固さにはなっていますので、単管パイプを組んで薪棚を作っていくことにします。
単管は、土蔵の足場に使ったもの(4m×7本)をそのまま流用できます(直交クランプとベースが一部不足するため追加購入)。
まずは柱と桁受けの単管を直交クランプを使って組みます(3組)。
これらを沓石のうえに立て(柱の底にベース金具をつけているため自立します)、桁の単管をわたして連結させます。
単管は容易に組めますし、組んだあとの調整もクランプの位置を自在にずらすことで可能です。
その反面、木材をホゾ組みしたときのようなピタリと決まる爽快感がないのが物足りないような・・・。
ところで、今回の薪棚は幅(40cm)に対して背(2m)が高くなっています。
また、風通しを確保するため隣接する主屋との間にスペースをとっています。
このため、薪を積んで壁状になったところに強風を受ければ薪棚全体が揺れるはずです。
揺れれば薪の落下や、最悪、薪棚自体の倒壊につながりかねません。
そこで、揺れ止めのため隣接する主屋と何らかの方法で固定させることにします。
隣接する主屋の柱が良い位置に2本ありますので、それらと薪棚の桁(上部)を繋げば良さそうです。
簡易的にロープやワイヤーで繋いでおこうかと思ったのですが、それだと転倒を防止できても揺れ止めにはなりません。
今回は揺れも防ぎたいため角材を使うことにします(木材は圧縮だけでなく引っ張りにも強いです)。
角材と単管とを繋ぐ必要が生じますが、ちゃんとこうした用途の金具(垂木止めクランプ:上写真)が市販されています(約150円/個)。
これらの材料を使って主屋の柱に対して固定します。
こうして固定するのは上部の桁のみですが、下部は単管の自重が効いているため、思っていた以上に棚全体がビクともしなくなりました。
薪棚が完成しましたので、早速、薪を積みます。
今回積む薪は、昨年の台風21号により折れたエノキ(広葉樹)がメインです。
上写真は薪割り直後のものですが、この状態で1年強雨ざらしになっていたのです・・・。
このひと山の薪を積むとほぼ一杯に(薪棚の容量:約2.5m3)。
薪を積んでも、建物との間には下写真のとおり隙間があって風が通るかと思います。
薪自体は1年以上雨ざらしになっていたため十分に乾燥が進んで(見た目は黒ずんで悪いです)今シーズンに使える状態ですが、もう1年おいて来シーズンに使う予定です。
実はまだこれと同じぐらいの量の薪(樹種:カシ)が雨ざらしになっており、いつになったら薪棚に入れてもらえるのかと待っています。
つまり薪棚は2箇所では足りず、もう1箇所作らなければならないのです(施工は来年の予定)。
2年分をストックするようにしているとは言え、それでも薪ストーブは膨大な薪が必要になるものだと改めて感じます。
その薪を得るためにも、これから来春にかけて里山整備に励まねばなりません!
最後に、今回単管で作った薪棚に要した費用をまとめておきます。
合計で2万円弱と、比較的安価に抑えることができました。
今回は軒下を利用して屋根を作る必要がなかったことが大きいかと思います。
<第1号薪棚:2019年7月設置、容量約2.5m3>
<第2号薪棚:2019年11月設置、容量約2.5m3>