今夏、排水路沿いに散水栓を設置しました。
その場所は現在、下写真のとおりピンク色の花で一面覆われています。
このピンク色の花を咲かせる植物はヒメツルソバ(タデ科)です。
同じタデ科のミゾソバなどのように水辺で旺盛に生育するようです。
元々はヒマラヤ原産の園芸植物のようですが、水路沿いなどで見掛けることがあるとおり野草化しやすく、上写真も野草化したものです。
野生化したものと言っても、雑草が生えやすい土水路にヒメツルソバが一面に広がってグランドカバーの役割を果たしてくれています(ほとんど除草を行わずに済んでいます)。
下写真は散水栓の施工時のものですが、施工に伴い石積みを一旦撤去したため、その部分だけヒメツルソバが無くなっています。
しかし、そんなのは一時のことで、すぐに元どおりに復活。
このように成長力が旺盛でワイルドな感じもしますので、ひとによっては雑草が蔓延って酷い状態だと感じるかもしれません。
しかし、土がグライ化(酸素不足による還元状態)しやすい水路において、通気性を確保して土中環境を改善するには植物の働きが欠かせないように思います。
また、我が家では井戸水を使っていることもあって、排水路は速やかに雨水を排出させるだけではなく、地中に浸透させて地下水を涵養する役割も期待しています。
さらには地下水の量だけではなく質的な向上も見込めるとなれば、以前は雑草としか目に映らなかったヒメツルソバがかけがえのないものに思えてきます。
ヒメツルソバも自生のものですが、下写真のモミジもこの場所に自生したものです。
地生えしたのちも無剪定で、この樹形です。
ほかの庭木を苦労して剪定しているのがバカバカしくなります(かと言って、これまで剪定していたものを放任すると無茶苦茶になってしまいます)。
庭木もグランドカバーも自然に任せるのが一番良いのかもしれませんね。