井戸の再生(40)通水

前回、2箇所の床下点検口において配管を分岐するとともに上・下流側の既設管を接続しました。

これにより井戸から汲み上げポンプを経由して最下流の散水栓まで繋がったことになります。

そして、ようやく以前に整備した屋外の散水栓に水を送れることになります。

いよいよ施工時に閉じてあったバルブを開けて通水します(緊張の瞬間^_^;)。
そして、散水栓を開けると水が噴出!

感動の瞬間です!
以前に井戸ポンプを整備したときもそうでしたが、このときばかりは施工時の苦労も吹き飛びます。

昨年のボイラー(ATOウッドボイラー)導入時に敷設したパイプは半年以上、滞水した状態になっていたことになりますので、しばらく通水して汚れを流します。

この散水栓を設けた目的のひとつに、流し台では洗いづらい刈払機やスコップなどの道具を洗いやすくすることがあります。
早速、この日(9月2日)の午前中に使用した刈払機を水洗いしてみます。

井戸水が冷たくて気持ち良いです。
刈払機もキレイになり、また草刈りを頑張れそうです。

この下流には散水栓がもう1箇所あり、これは2年前に外便所(汲み取り式)を解体・撤去した際、その跡地に整備したものです。


(整備時の写真)

隣接する手水鉢に竹の筧で水を張れるようにしてあるのですが、これまでは水道水(自治体による上水道)が来ていたこともあり、ほとんど使うことがありませんでした。

既に井戸水の配管に切り替えてありますので、こちらも散水栓を開けて水を出します。

竹の筧を通って流れてきた井戸水が手水鉢に溜まります。

新鮮な水が張られているのを見ると気持ち良いものです。

こうした水溜めがあると、目に付いた草を取った際など、指先についた汚れを落とすのに重宝します。

ところで、今回の配管の一部は屋内(床下)を通っており、この場合に最も注意すべきは漏水かと思います。
このため、漏水する可能性が高いパイプ同士の継手は床下点検口以外には設けないようにしてあります(点検できない箇所は長尺の架橋ポリエチレン管を敷設)。
継手箇所については、先の通水後、しばらく(1週間程度)床下点検口から漏水の有無を確認してきましたが、問題なさそうです。
そこで、漏水がないことを確認できた給水管に対して保温材を施すことにします(給湯管については未通水)。
なお、給水管に保温材を施す目的は、当地は温暖地であるため冬季の凍結防止と言うよりも夏季の結露対策(特に井戸水は冷たい)のほうが大きいです。

給水管(金属製)にパイプカバー(発砲ポリエチレン製)を巻きます。

<床下点検口3>

床下で直射日光(紫外線)に晒される場所ではありませんが、念のためキャンバステープ(ビニール製)を巻いて養生しておきます。

床下点検口1のほうも同様に行います。

床上から覗き込んでの作業になるうえ、エルボやチーズなどの役物があるため手間取りましたが無事完了。

<続きます>

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