日別アーカイブ: 2018-12-06

竹ボイラーの導入(36)ユニットバスへの配管方法

前回、風呂への給湯方法について検討し、下写真に示すとおりユニットバスの壁内に配管する案を考えました。

ユニットバスの壁の中には断熱材が入っており、それを取り除けば配管スペースを確保できるのではないかと思います。
そこで、壁の中の状態を確認すべく壁の分解を試みるもうまくいきません・・・。

分解方法が分かる資料がないものかと思っていると、ドア下にメーカー名や型式などが記載されたシールを発見。

このユニットバスはノーリツ製でXUB-F1616 Aと言う型式のようです。
この型式をノーリツ社のサイトで検索すると施工手順などが記載された工事書を入手できました。
20年近く前のものにも関わらずちゃんと掲載しているとは、アフターサービスのしっかりしたメーカーなのでしょうね。

入手した工事書を一通りザッと読むと、こうしたユニットバスは現場で専用の部材を指定の手順で組み立てて設置することになっています。
従って、壁部分のみを分解しようと思っても、組み立て時の手順の逆、つまり天井から順に解体しないことにはできないようです。

今晩も風呂は使いますし、さすがに天井から解体などしていられません。
こうなると、壁の背面側(脱衣室側)から切って確認するしかなさそうです。
そこで、壁内に配管する前提で開口範囲を罫書きます。

ジグソーを使って切断。

切断後の写真を撮り忘れていたため、上写真は少し後のものになります。
壁の背面側は複合素材(鋼板+発泡材)の板(厚3mm)で、ジグソーで容易に切断できました。

開口部から壁の構造を調べると下図のとおりです。

(断面図)

断熱材を取り除いて配管スペースを確保するとして奥行きは最大60mmです。
微妙なところですが、なんとか配管できるでしょう。

一方、壁の下側に目をやると、ユニットバス(防水パン)の構造部分が行く手を遮っています・・・。


(床下側から撮影)

床下から壁内にパイプを引き込むには、これに貫通孔を設ける必要がありますが、さすがに構造部分に穴をあけるのはマズいです。

これは弱りました。
何か良い方法が見つからないものかと浴室側からも確認することにし、浴槽のエプロンを外します。

浴室側を見ると、防水(浴槽)パンの一角に一段高くなっている箇所があります。
これは何用のものかと、先に入手した工事書を確認すると「配管貫通部」とあります。
つまり、ここに穴をあけて床下から浴室内にパイプを引き込めるようになっているのです。
本来は浴室暖房の配管用のようですが、ちょうどこれを使うことができます。

そこで、少し配管が複雑になりますが、この配管貫通部でパイプを浴室内に引き込んだうえ、一旦壁内に配管して水栓設置位置でパイプを取り出すことにしたいと思います。

(縦断図)