里山再生:今シーズン開始と門松作製

5年ほど前から冬の週末には里山の整備を行っています。
例年、この時期に門松用の竹を伐採するのに合わせて作業をスタートしており、今シーズンも同様に竹の間伐から始めることにします。

既に坪1本程度の密度になっているため、今春に筍を成長させた本数相当分を間伐して現状を維持します。

上写真では竹が密集しているように見えますが、上空を仰ぎ見ると下写真のとおり疎らな感じになっています。

そして、間伐した竹を利用して門松を作ります。
詳しい作り方は一昨年にブログ記事にしていますので、今回は手順を示すに留めたいと思います。

  • 大:φ90mm、L=1,200mm
  • 中:φ80mm、L=880mm
  • 小:φ60mm、L=650mm

門松のサイズは下図のとおりとし、元と末の太さの違いを利用して大・中・小のサイズ(後で切り揃える分を見込んで長め)に切り出します。

上部をバンドソー(帯鋸盤)と治具を使って斜めに切ります。

このとき節を挟むようにして切ると、断面が笑顔のように見えるようになります。
上写真のような治具を使うと、前もって切断の始・終点を掴め、容易に節を挟んで切ることができます。

切断完了。

我が家は1対分あれば良いのですが、年々、近所の方などから作ってほしい(竹を組むところまで)と頼まれることが増え、この本数に。

長さが同じになるように切り揃えます。

水拭きして汚れを取り除いたうえ、表面に油(亜麻仁油など)を補います。

油分を補うことで、少し古いためでも青竹らしい色艶が復活します。

大・中・小を組みます。

下部は鉢の中に入って見えなくなりますので、竹に切り込みを入れて紐でキツく縛っています。

ここまで出来たところで、白紙を背にして記念撮影!?

来年の年賀状をまだ作っていないので、この門松の写真を素材にして作ろうかと思っています。

さて、組んだものを鉢に立て、山砂を入れて固定します。

竹に添える松の枝がないため、ハランの葉で代用します。

あと、葉牡丹などの飾り付けや、鉢の周りを藁コモで巻けば完成です。
ただ、藁コモが野良猫の寝床になってしまうため、残りは年末に行うことにします。

下写真は今年の正月のもので、こんな感じに仕上げるつもりです。

ところで、先日、近所のホームセンターに寄ったところ、完成品の門松が売られていました。

わざわざ山から竹を伐り出してきて手間を掛けて作らなくても、こうして完成品を買える時代なのです。
ただ、値段を見ると我が家の懐事情には厳しい感じです・・・。

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