月別アーカイブ: 2018年5月

遊休農地の活用(1)現況と管理方法の検討

現在、自然農で耕作している畑(約1反)は自宅に隣接していますが、他の場所にも畑を所有しています。
その内の一つは自宅から少し離れた場所にあり(軽トラで5分ほどの距離。耕作放棄地となっていた水田の近く)、50年以上に渡って同じ地区の方に耕作していただいていました。
しかし、耕作していただいた方が昨年、高齢でお亡くなりになったことから、土地の管理責任が我が家の手に戻ってくることになりました・・・。

とは言え我が家で、これ以上の畑の耕作は難しい状況です。
最も良いのは同じ地区の方に耕作していただくことですが、我が地区自体が過疎高齢化で年々、耕作放棄地が増えている状況にあり、とてもそのような方が見つかりません(耕地整理された大規模水田は別)。
どうしたものかと悩むところですが、現地を見ないことには始まらないと現況を確認しに行くことに。

恥ずかしながら肝心の畑の所在をはっきり知らないため、付近を軽トラで走行。
たまたま隣地の方がみえ、教えていただいたのが下写真の畑です(朱色線で囲む範囲。公簿面積は約3畝)。

これまで耕作していただいていましたので、今からでも夏野菜を植え付けできそうな状態です。
隣地は両側ともに綺麗な状態にされて耕作してみえますので、この畑だけを耕作放棄するわけにはいきません。
耕作する・しないは別にしても、少なくとも草刈り等の管理は必要です。

隣地の方に話しを伺いながら奥へと向かいます。
山側(上写真で奥側)から笹や篠竹が畑に侵入してきているようです。
その奥には大きな樹木(落葉樹)が見えます。

笹は全体面積の1/3以上にまで侵入してきています。
耕作していただいていた方は高齢の女性の方でしたので、この笹の勢いには苦労されたことでしょう。

隣地へも笹の根が入っていくことから、ゴムシートを敷いて防いでみえるとのこと。

第一に、この笹を刈らないといけません。

奥にある大きな木は我が家の土地内なのかどうか分かりませんが、落葉樹でこの大きさだとムクノキかエノキでしょうか。
紫色のフジの花が咲いていますので、蔓が巻きついているのでしょう。


(4月22日撮影)

株元へと分け入っていきます。

幹のひとつに、見たことがない太さのフジの蔓が巻きついています!
これはフジを含めて御神木レベルですね。
巨樹は低いところで枝分かれしていて(エノキ?)、そこにツリーハウスを設置できそうです(フジの蔓にしがみついて登る)。

そのようなことはさておき、今後の活用策(管理方法)を検討するため、畑の大体の大きさと形状を歩測で測っておきます(下図が概略図)。

さて、この畑をどうするか??
先にも書いたとおり畑として耕作するのは難しい状況です。
しかし、隣地は耕作されてみえますので、少なくとも定期的に草刈りをして管理していく必要があります。
草刈りをすれば年々、土地が肥えていくのであれば、真夏の草刈りも苦にならないと言うものですが、実際にはそのようなことはなく、無駄に化石燃料のガソリンを垂れ流しているようなものです。
草刈りはするものの、土地の肥沃化に繋がり、作物栽培よりも手間が掛からないと言えば、やはり果樹栽培(もちろん自家用レベル)ぐらいでしょうか。

果樹は自宅のほうにも植えていますので、将来的には薪にもできるように下図を考えました。

山側は地生えの雑木やクリなどの落葉樹を配置。
手前側は落ち葉により隣地に迷惑を掛けないように常緑樹のビワやミカンとしています。
そして、雑草対策として全面にクローバーを播種する計画です。

一夜漬けで練ったような計画のため、いろいろと課題が出てくるでしょうが、こうしてパソコンの画面を睨んでいても私の能力では限界そうです。
そこで、早速にでも隣地の方に話しをして取り掛かることにします。

<続きます>

薪ストーブの導入(59)煙突掃除とストーブのメンテ

雨模様で冷えると言ってもさすがに薪ストーブを焚くことはない時期になりました。
そこで、煙突掃除などのメンテを行うことにします。

煙突掃除については、以前のブログ記事に書いたとおり煙突トップに付着する煤の量が多くて屋根を汚すため、今シーズンも2ヶ月ごとの高頻度で行なっています。
また、この煙突掃除を区切りとして次のとおり焚く樹種を変えています。

  1. 杉 → 12月下旬に煙突掃除
  2. 杉、松(古材) → 2月中旬に煙突掃除
  3. 栗、雑木(広葉樹) → 今回煙突掃除

今回は、これまでの針葉樹と異なり広葉樹をメインに焚いたことになりますが、煤の付着量に違いはあるものでしょうか?
屋根に登り、まずは煙突トップを回収します。

外面塗装の剥げが酷いため後で塗装するとして、問題の内部は・・・

煤の付着はあるものの、これまでと比べると大幅に少ないように感じます。

煤が飛散しやすいスリット部分への付着量も同様に少ないです。

松(古材)のみを焚いていたときの状態が下写真ですので、1/3未満の付着量です。

松は煤が多く発生すると言われますが、樹種によってこれほど違いがあるとは。
薪ストーブを使っている方のブログなどを読んでいても屋根が汚れるほどの煤が付着しているような話題はなく、何か特別な原因があるのだろうかと思っていましたが、樹種の違いによる影響が大きかったようです。
来シーズン以降は広葉樹をメインに焚くことになりますので、この付着量であれば煙突トップを含めてシーズン1回(一般的な回数)の煙突掃除で大丈夫そうです。

次に屋根上から煙突内部にブラシを挿入して掃除。

煙突の途中にダンパーが設置してあるため、ここで掃除できるのはダンパー上部までです。

ダンパー下部を掃除するため屋内側でスライド煙突(ダンパー取り付け)を取り外します。

取り外す必要があるため、この区間の煙突掃除は今シーズン初めてです・・・。

それでも煤や灰の付着量はそれほどでもありません。

掃除し、ダンパー(鋳鉄製)に問題が生じていないか確認します。

亀裂などの損傷は特にありません。

掃除・点検し終えたスライド煙突を元に戻します。

続いて、塗装の剥がれが酷かった煙突トップに耐熱スプレーを吹き付けておきます。

昨シーズンに塗装したとき、スプレーの飛散が気になったため、ダンボールで簡易塗装ブースを設け、そのなかで行なっています。
こうした合成樹脂塗装はプラスティックの粒子を噴射しているようなものですので、ある意味、煤の飛散よりも注意しないといけないのかもしれません。

塗料の乾燥後、煙突トップを設置し直して煙突掃除完了。

最後にストーブ本体(モキ製作所MD80Ⅱ)のメンテです。
と言っても、耐熱ガラスやガスケットを軽く拭く程度。

シンプルな構造ゆえにメンテが容易なのが助かります。

このストーブで唯一複雑?なのが炉内に設置されている茂木プレート(特許)ですが、実はこのプレートの下端中央部が今シーズンの半ば位から徐々に変形し始めてきました・・・(奥に10mm程度、下写真で朱色線)。

このプレートの左右は本体に固定されおり、最も高温に晒されることで、熱膨張が生じ、その歪みがこうした形で現れたのではないかと思います。
今のところ使用には問題ありませんが、亀裂が生じるようであれば、メーカーに修理を依頼しようと思っています。
現行のMD80Ⅱはこの茂木プレートが脱着できるように改良されているそうですが、それは交換用のためだけでなく、こうした歪みを防止する目的があるのかもしれません。


<新・茂木プレート>

この点は改良済みとして、もう1点改良すべきだと思うのが火の粉の飛散防止策です。
モキ製作所のストーブはドラフトが強力なため使い勝手が良い反面、我が家のように煙突が屋根出しの場合、ドラフトが強くなりすぎ、杉などの爆ぜるものを焚くと火の粉が煙突から出ることがあるのです。
煙突のダンパーを一定閉じれば、そうしたことはなくなるのですが、初心者が使う場合で万が一のことを考えればストーブ本体側でそうした対策を講じておく必要があるように思います。

他の薪ストーブを使ったことがありませんので比較レビューはできませんが、上記の欠点を補って余りあるほど薪ストーブは良いものだと感じています。
まだ今シーズンが終わったばかりですが、早くも来シーズンが来るのが待ち遠しい気持ちです(^_^)