前回、裏庭のツツジを大胆(無茶苦茶?)に剪定しましたが、その裏庭にはサカキの木が植わっています。
老木ですが、小さく仕立てられています。
サカキまで仕立てものにするとは、先祖(何代前?)は庭木の仕立て職人だったのかもしれません・・・。
そのサカキですが、先日、株元に違和感を感じました。
野良猫が荒らしていったのだろうかと、よく見ると・・・
株元から生えたヒコバエを用いて取り木がしてあるようです。
母に聞くと、近所の方が自宅にもサカキを植えたいと、こうしていかれたとのこと。
取り木は、挿し木や接ぎ木と言った繁殖方法のひとつですが、私自身は教科書の知識的に知っているだけで、実際に行ったことはありません。
しばし観察すると、ヒコバエを曲げて、その一部に土を被せるとともに浮き上がらないように重石が載せてあります(圧条法)。
樹皮はそのままの状態ですが、挿し木や接ぎ木と同じように表皮の一部を剥いでおいたほうが活着しやすいかもしれません。
5本ほど取り木してありますので、その内の1本について表皮を剥いでみることにします(小刀を使用)。
この表皮を剥いだところを、もう少し深く埋めるため、枝と蔓を使って固定することにします。
蔓は普段は厄介ものですが、太さもしなやかさも良い具合です。
固定した状態で埋め戻します。
乾燥を防ぐため、落ち葉を被せて水やりしておきます。
果たしてうまく根付くでしょうか?
私がやったものだけ上手くいかなかったりして・・・(余計なことをしないほうが案外うまくいくものです)。
ところで、同じ裏庭には以前、大きなカナメモチがあったのですが、2年ほど前に伐採しました。
老木で胴吹きが多く発生することに加え、庭木が混んでいるため思い切って伐採したのです。
切り株の断面からも相当な古木であることがうかがえます。
このような古木であるため、切り株からの萌芽は期待していなかったのですが、約2年経過後の現在、下写真の状態になっています。
あまり早い時期に芽かきを行うと樹勢を殺ぐかもしれないと、今まで放置してあったのですが、この辺りで軽く芽かきしておくことにします。
カナメモチと言う名前は「金持ち」の読みに近いものがありますので、そうした願いを込めて先祖が植えたものなのかもしれません(現在では「クロガネモチ」を植えるとか)。
そんな大切な庭木を伐採してしまいましたので、残念ながら金持ちになることは諦めるしかありません(^^;