日別アーカイブ: 2018-04-05

果樹園の再生(18)ビワの接ぎ木

敷地内にある下写真のビワの木(栽培品種)ですが、昨年は数年ぶりに収穫することができました。


(昨年6月撮影)

以前は何本かの主枝が横に大きく張り出していたのですが、2、3年前に降雪や台風が襲来した際、立て続けに折れました。
そして上写真のとおりスッキリした樹形になったことで、樹勢が回復して結実するようになったのではないかと思います。

一方、このビワの木の樹齢は40年程度です。
まだ40年と言う気もしますが、栽培品種の接ぎ木苗を植えたものですので、ひょっとすると寿命に近づいているのかもしれません。
そんなわけで、この木から穂木を採って接き木をして残すようにしておいたほうが良いだろうと思っていました。

接き木をするには、もちろん穂木だけでなく、親木とする木(台木)も必要になります。
里山(敷地沿いの林縁部)には自生(野生化)のビワの木があるため、毎年こぼれ種からたくさん発芽します。
ほとんどは草刈り時に刈ってしまうのですが、台木用に残したものが下写真のとおり大きくなっています(高さ1m程度)。

一昨年発芽したもの(2年生)です。
台木としてちょうど良いぐらいの大きさと太さですので、今回、これを使って接ぎ木をすることにします。

台木を途中で切り、そのうえに穂木(前年枝から採った接ぎ穂)を挿します。

それほど難しい作業ではないとは言え(小刀と接ぎ木テープを使用)、私自身、学生のときに農場実習で触った程度の記憶しかなく、間違った方法の可能性が大のため、手順は省略します・・・。
写真にも自信の無さが現れてしまったようで、肝心な部分がピンボケです(被写体が小さく、iPhoneのカメラでうまくピントが固定できませんでした)。

今回の接ぎ木は台木を植えたままの状態で行いましたが(居継ぎ)、水やりをしたうえ乾燥を防ぐためビニール袋を被せておきます。

ところで、里山に自生しているビワの木が大きくなって敷地側にせり出してきているため、その一部を昨年の冬に伐採しました。

伐採から一年が経過し、切り株から萌芽したものが大きくなっています。
これを見て思うのが「接き木の台木には先に行ったとおり実生のものを用いるのが一般的。では、切り株から萌芽したものに継ぐことはできないのか?」
詳しい方が見れば呆れるようなことかもしれませんが、物は試しで、ひとつの枝に継いでみることにします。

果たしてどうなるでしょうか。

<続きます>