古民家の自然換気(22)漆喰塗り

前回、丸太梁と新設の付け鴨居(的なもの)との間の荒壁に中塗りを施しました。

中塗りにより(ある程度の)平面が出ましたので、いよいよ漆喰で仕上げることにします(上塗り)。

また、以前に補修した土壁(下写真で上側の2面)についても、合わせて漆喰を塗ることにします。

こちらの土壁は補修に合わせて上塗り(上写真で左側:漆喰、右側:砂壁)を剥がしてあるのですが、チリ際はどうしても中塗り土まで取れてしまうところがあり、隙間が生じた状態になっています(下写真で朱色矢印箇所)。

このまま上塗りすると、そこに凸凹が生じてしまいますので、事前に石膏系のパテを使って埋めておきます(中塗り土では粒径が大きく、うまく埋まりません)。

あと、壁チリをマスキングテープで養生しておきます。
左官屋さんだと一面を塗るごとにチリ箒と呼ばれるもので汚れを綺麗に落とすのですが、素人の私には塗るのに精一杯でそのような余裕はとてもないのです・・・。

では、漆喰(配合済み)を練ります。
使用する材料や方法については、薪ストーブ導入の際のブログ記事のとおりです。

続いて仕上げ鏝で塗っていくのですが、何しろ下地が素人による中塗りです。
上塗りする段になって、本職と素人との差を嫌という程、感じさせられます。
漆喰は塗り付けた後、水がある程度引くのを待って鏝で押さえて仕上げるのが一般的だと思いますが、素人による凸凹下地では、やればやるほど悪くなってしまうのです。
そこで、私はこの押さえはしないことにし、さらに塗り付けるときも軽く表面を撫でるような感じにとどめるようにしています。
そうすると、意外にも柔らかい表情になって、自分的には気に入っています。

クロスの場合、エンボス加工が施されていますが、それに近い感じで、しかもこのエンボス効果により凸凹や鏝跡があっても分かりにくくなるように感じます。
素人が漆喰を塗る場合、どうせ上手く塗れないのだからと、わざと大きく鏝跡をつけたりしますが、このソフトタッチ的な塗り方も大いに有りだと思います。

3面分が完了。

続いて、補修した土壁の2面分も完了。

こちらの下地(中塗り)は本職によるものですので、上塗りもスムーズです。

漆喰を練り過ぎ、余っていますので、一昨年の改修工事で中塗りまで完了している壁のうち、漆喰で仕上げる箇所(下写真の朱色丸印で示す壁。工事中の写真)もこの機会に上塗りすることにします。

その中で下写真の箇所については、改修工事による床下げにより荒壁の一部(下写真の朱色点線で囲む箇所)が見えるようになったため、荒壁、中塗りと順を追って補修してきました。


(荒壁の補修完了後)

そして、今回、全面を上塗りしたことにより、部分補修した壁とは分からなくなりました。

このような部分的な補修を行うことは、現代の工法ではほとんど考慮されていないのかもしれませんが、自然素材だけを使った昔の工法では、同じ手順を踏めば補修も(比較的)容易にできるということを実感します。

他の壁も塗って完成です。

薪ストーブや柱などの黒色が漆喰の白色に映え、部屋が明るくなったように感じます。
上写真で消火器が置いてある辺りには以前、開かずの扉があり、その床下も土台から腐朽しているような状態でしたので感慨深いものがあります。

練った漆喰がまだ余っていますので、物干し台に塗って遊んでみることにします。

コンクリートにも問題なく塗れました(塗ってしばらくすると、気泡が出てきます)。

私のような素人にとって超難関はエッジ部(出隅)です。

どうも、水が引くのを待って押さえて仕上げると結構綺麗に決まるようです。

ここまで来れば、平面部に鏝絵(らしきもの)を描きましょう。

いつかは玄関の漆喰壁に鏝絵を描いてみたいものです(^_^)

<続きます>

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