月別アーカイブ: 2017年9月

柿渋の仕込み(ミキサー使用)

4年前から、この時期(8月最終週の週末)には自家製の柿渋を仕込んでいます。
そして、昨年は3回目にしてようやく使いものになる柿渋に仕上げることができました。

昨年までの経験を踏まえ、今年も柿渋を仕込むことにします。
とは言え、1年に1度のことですので昨年の記憶も曖昧です・・・。
その点、自身のブログも備忘録としては役に立つことがあるようで、昨年のものを読み返すとポイントらしきことを書いています。

  • 柿の採取&仕込みの時期は8月末。
  • 渋柿を使う(上記時期に採取の甘柿では失敗する)。
  • 仕込み後、少なくとも1ヶ月間は毎日撹拌する。

と言うことで、渋柿(青柿の状態)を収穫します。

上写真のとおり3つの品種のものを採取しましたが、いずれも渋柿です。

これらの柿を破砕・加水することでタンニンを溶出させることになります。
このうちの破砕について、昨年まではビニール袋に入れた柿を木槌で叩いていたのですが、ビニール袋が破れて無駄になってしまうことが多くありました。
そこで、今年はミキサーを使って砕くことに。

ミキサーを使ったところ、昨年までのもの(下写真)とは大きく異なり、ジュース状に粉々になってしまいました・・・(適当な大きさのときにスイッチを切れば良いと思っていたのですが、実際にはできるものではありませんでした)。

4年前に参加した「柿渋仕込みWS」で、加水は砕いた柿がヒタヒタになるぐらいと教えていただいたのですが、ジュース状だと見当がつかず適当な水加減になっています。
ミキサーで細かく砕くことでタンニンが溶出しやすくなるだろうという目論見もあったのですが、果たして結果は吉と出るか、凶と出るか?

井戸の再生(24)エアーリフトポンプ(改良)

前回、エアーリフトポンプの能力(揚水量)をアップすべく下図のとおり改良しました。

<当初>

<改良後>

揚水量をアップさせるには送気量を増やせばよいと考え、エアー源として当初のコンプレッサー(100L/min)に加えブロワ(80L/min)を稼働させられるようにしたわけです。
これにより最大180L/min程度の送気が可能です。

では、実際に稼動させてみます。
まずは、ヤフオクで落札したブロワ(ジャンク品)の動作確認を兼ねてブロワ(80L/min)のみを稼働させて揚水します。

写真では伝えられませんが、どういうわけかコンプレッサー(100L/min)使用時よりも勢いよく水が出てきます。
コンプレッサーよりも送気量が少ない(△20L/min)ため、揚水量は減るはずなのですが??

疑問に思いつつ、ブロワーに加えコンプレッサーも稼働させて(計180L/min程度)揚水してみると、揚水管の吐出口から出てくるのはエアーばかりで肝心の水が出てきません??

想定に反し、送気量を増やしても揚水量が増えないどころか、0(減少)になってしまいました。
今回の改良において揚水管(VPφ20)は変えていませんので、送気量を増やしたことでエアーの流速が早くなっています。
どうやら、この流速は大きくても小さくてもいけないようで、ある速度のときに最大の揚水量が得られるようです(ちゃんとしたデータを取って検証したのではなく、あくまでも感覚的なものです)。

当初、コンプレッサー(100L/min)の送気量だけでは少ないと考えたのですが、実は少ないどころか、揚水管(の口径)に対して多すぎたわけです。
エアーリフトポンプの改良は送気量を増やす方向ではなく、意外なことに減らす方向に行うべきだったのです。

ちなみに、揚水管がVPφ20(口径20mm)の場合、送気量80L/minで揚水量がmaxになるとし、そのときの流速(V=送気量×4/π/揚水管の口径^2)を求めると4.2m/secとなります。

V=80(L/min)×4/π/20(mm)^2=4.2(m/sec)

揚水管の口径に関わらず、この流速で最大の揚水量が得られると仮定すれば(実際にはこのように単純ではないと思います)、コンプレッサー+ブロワ(計180L/min)を稼働させる場合の揚水管の最適口径Dを求めることができます。

D=sqrt(180(L/min)×4/π/4.2(m/sec))=30(mm)

上記のとおり、揚水管を現在のφ20mmからφ30mmのものに変更すれば、コンプレッサー+ブロワの能力(計180L/min)を最大限発揮できるのかもしれません。

しかし、ブロワ(80L/min)だけでも井戸浚いには十分な揚水量のように感じています。
あと、この井戸は隣家の近くにある(我が家からは離れている)ためコンプレッサーだと大きな動作音が気になっていたのですが、その点、ブロワは静音です。
そんなことで、ブロワのみでエアーリフトポンプを稼働させ、井戸浚いを行っていくことにします。