月別アーカイブ: 2017年6月

土蔵の修繕(3)鶏小屋の撤去

前回、土蔵の庇下に置かれていた農業資材等を片付けました(ブログ記事は遡って書いており、実際には3年前。下写真はその片付け後の状態)。

その後、主屋の改修工事が始まったため、この状態で1年経過。
主屋のほうが一段落したことで少し心に余裕ができたのか、再び土蔵のほうが気になってきました。

土蔵の庇下の一画(南東)には鶏小屋(後に物置きとして使用)が設けられています。

中に置かれていた物を片付けたことでスッキリしたものの、鶏小屋付近だけ何か感じるものがあります・・・。

この鶏小屋の構造を見ると、土蔵が築造された当初(明治中頃)には鶏小屋は無く、後に(昭和初期?)庇下を利用して追加されたものだと思います。
主屋の屋根裏に、昭和初期発行の『養鶏法』なる書籍がありましたので、それを参考にして作ったのかもしれません。

昭和初期には既にコンクリートが使われるようになっていたようで、基礎や土間にコンクリート(無筋)が使われています。

しかし、基礎コンクリートは劣化し、大きなクラックが入っています。

梁や土台などの木材の状態も良くなさそうですので、鶏小屋の板壁などを解体・撤去して確認することにします。

梁の状態です。

これは酷い!

柱の下部と土台の状況です。

これまた酷い!!

少し大きい地震がくれば倒壊の可能性大です。
古民家が一概に地震に弱いということはないはずですが、このような状態で放置してあるものは間違いなく地震に弱いですね(^_^;

ガラクタ置き場と化している土蔵なので地震で倒壊しても構わないのですが、約15年前に結構な金額をかけて庇部分の屋根を下地からやり直しているのが悩みどころです(直すなら、下から全て直すべきでした・・・)。

使ってもいない土蔵にこれ以上のお金をかけるのは勿体ないですが、少なくとも梁や柱などの構造部分は大工さんにお願いするしかありません。
幸い鶏小屋以外のところはそれほど悪い状態ではありません(養鶏に伴う水や湿気が悪さをしたのかもしれません)。
主屋の改修工事をしていただいた大工さんに相談したところ、鶏小屋のところの構造部分だけであればそれほど費用はかからないとのこと(実際に安価でした)。
そこで、構造部分だけは大工さんにお願いし、そのほかの基礎の補修や土壁作り、壁板張りはDIYにて行うことにしました。

<続きます>

自然農:ダイズの種播き

雑草のごとく猛烈な勢いで繁茂していたエンドウですが、収穫期を過ぎ、蔓が萎れるとともに採種できる状態になってきました。
来シーズンのために採種しますが、ついでにその場の草を少し刈り取り、ダイズの種を蒔くことにします。

ダイズの種は昨年収穫したものを使います。
適当な間隔で点播きし、その上にエンドウの蔓を被せて雑草を抑えます。
さらには今回種を播くダイズの成長によって草刈りの手間を省こうという魂胆です(^_^)

不耕起、無肥料、しかもマメ科のエンドウの後作に同じマメ科のダイズです。
連作障害が気になるところですが、ある程度の地力があるのか、これまでのところ問題は起きていません(真似する人はいないと思いますが、失敗する可能性がありますので^_^;)。

どんどん種を播いていきます。

上写真でエンドウの蔓が被さっているところが、種を播き終わったところです。
種を蒔いた正確な位置は自分でも分からなくなりますが、これは鳥にとっても同じようで後で種を拾われてしまうことがないというメリットにもなります。

また、上写真に野良猫が写っていますが、どう言うわけか、除草・耕起・畝立て・播種すると野良猫が畝を無茶苦茶に壊し、そのうえ臭い糞をしていくので腹が立つものです(このため、以前は敷地境界にネットを張り巡らせてありました)。
それがこの状態だと、さすがの野良猫も手出しができないようで、枯れ草をベットにしておとなしく寝ているだけです。

さて、こちらでは野草化しているニンジンの花が咲き始めました。

今どきの小学生だと、ニンジンの花は図鑑ぐらいでしか見たことがないかもしれませんね。

近寄ってみると、レースフラワーのように涼しげで良いものです。

ソラマメが生えているところも、採種しつつダイズの種を播いていきます。

ちなみに上写真の矢印で示す箇所(ニンジンとジャガイモの間)にはナスの苗が植えてあります。
昨年、この辺りに「イヌホオズキ(バカナス)」というナス科の雑草が繁茂していたため、同じ科のナスを植えました。
そう言えばジャガイモも同じナス科ですね。道理で野草化して元気に育っているわけです。
土壌の性質が、マメ科からナス科に相応しいものに移行しつつあるのかもしれません。

と思っていると、こちらでは一株だけの「カラスムギ」(イネ科)を発見。

4年前に雑草対策&緑肥としてカラスムギを栽培したことがあるのですが、そのこぼれ種から発芽したものだと思います。
当時はその扱いがわからなかったため栽培し続けなかったのですが、この時期に刈り取ってマルチ材(夏草防止)とする手があるかもしれません。
とりあえず種を採っておくことにしましょう。

ダイズを播きながら採種したソラマメです。

全部で、この手箕に10、20杯はあるような感じです。

莢から種子を取り出して乾燥させます(これでも一部です)。

土地を肥やすことと、除草の手間を省くために種を播いたソラマメなのですが、図らずも大量のオマケを頂くことになりました(^_^)
さらに望むと、この乾燥させた種子を、ダイズのように煮炊きできれば最高なのですがね(^_^;