前回、鶏小屋を撤去したところ、柱や土台などが相当痛んでいることがわかりました。
これらの老朽箇所は修理する(構造部分は大工さんに依頼し、そのほかはDIY施工)ことにしましたが、実はまだ気になるところがあります。
土蔵の庇部分に連なる形で土塀(下写真矢印)がありますが、これもヤバそうなのです。
軒が落ちかけているのはまだしも、手で押すだけで土塀全体が前後に揺れます。
少し大きい地震が来れば倒壊するでしょうし、土塀の反対側は滅多に人が通らないとは言え公道(赤道。下写真が公道側から撮影)です。
この公道は昭和30年代までは人の往来があったと聞いていますが、現在では通り抜けができず、実質廃道状態になっています。
昔は人の往来があったため、用心として土塀を設けたのでしょうが、今ではその必要性はありません。
また、この土塀により風通しが遮られるため、土蔵前が常にジメジメした状態になっています。
そこで、この土塀を解体・撤去することにします。
まずは土塀の周りに置かれている古瓦を片付けます。
これらの瓦は昔の納屋(昭和50年頃に建て替え)のものですので、屋根から降ろしてからでも40年が経ちます。
状態の良いものだけを残し(縁石として使う予定)、残りは破砕します。
自宅に隣接する里山の斜面に流水で土が流されたところがありますので、そこを埋めるのに使います。
土塀を解体し始めます。
瓦を下ろし、屋根下地を撤去します。
続いて壁土を撤去しますが、(荒壁部分を)再利用できるように、事前に表面の漆喰(上塗り)を剥がしておきます(剥がした漆喰は畑に還元)。
実はこのとき、棟から見て片側ずつ瓦を下ろそうとしていたのですが、たまたま来宅された大工さんに注意していただき、両側の瓦を交互に下ろすようにしました。
危うく土塀の下敷きになっていたかもしれません・・・。
土壁の解体に伴い出てくる竹小舞(土壁の下地)を1面分、取っておきます。
土蔵の庇の修理において土壁を新設する予定ですので、そのときの参考にするつもりです。
撤去完了。
土塀を撤去したことで、石積みの天端がむき出しになりました。
土が流れてしまわないようにコンクリートを打って養生しておきます。
土塀を撤去したことで、土蔵前の風通しが良くなりました。
この影響なのか、先日のブログ記事に書いたとおり、これまでほとんど花をつけなかったなかったツツジがたくさんの花をつけるようになりました(下写真は翌春に撮影したもの)。