月別アーカイブ: 2016年9月

倉庫の整理(7)軍手掛け作製

倉庫整理が続きます。

庭仕事や農作業には軍手が必須です。
当然、軍手は汚れます。
以前は(今も?)、汚れたままその辺りに放っておくようなことが多々ありました・・・
そうすると、次に使うときには汚れたものを使う気にはなれず、新しいものを出してくるという横着をしてしまいがちです。

軍手を大切に扱うことができるように、今回は軍手掛けを作ります。

軍手掛けも竹を使いたいと思います。

以前、工具を整理するときに竹でペンシル立てを作りました(ブログへの投稿はありません)。

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竹は円筒であるために、角材に比べると固定するのが困難です。
竹のデメリットのひとつだと思います。

ペンシル立ての場合は、上部の一部を切り取り、板状にすることで固定しやすくしました。
この方法で軍手掛けも作りたいと思います。

脱線しますが、工具掛けの全容です。
安物工具の寄せ集めと言ったところです・・・
時代ものもありますが、祖父や父のものがたくさんあります。
農具は高祖父の代から5代に渡り求めたものですが、こちらの歴史は新しく3代分です。

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閑話休題。
軍手掛けを作ります。

竹の固定方法は、ペンシル立てと同じ方法(竹の一部分を切り取る)とします。
竹に軍手を被せるようにしますので、ペンシル立てとは天地逆となります。

軍手を被せやすいように、竹は直径1寸弱(20mm程度)の細身のものを使います。
この竹(8本)を、厚さ6分(18mm)の胴縁材(廃材)に固定します。

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軍手のペアが一目でわかるように竹の高さを変えています。
また、雨天時などに洗った状態のまま軍手を掛けることを想定して、水が溜まることがないように節のない部分を使っています。

こう見ると、竹の径が細いにも関わらず節と節の間はずいぶん長いものですね。
ここで使っている「真竹(マダケ)」という種類の竹は節間が長いことが特徴のひとつですが、なるほどと思います。

ビスで固定します。

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こちらは裏面になりますので、表からはビスは見えなくなります。

竹の切り込み部分がありますので、ビスを2本使わなくてもしっかり固定されます。

竹を板状に切り取ったところでビス留めしていますが、板状といっても少しの丸みが残ります。
このためビスを強く締めすぎると竹に割れが生じてしまいます。
角材のほうを竹にあわせて加工すれば良いですが手間がかかります。
検討課題です。
(ペンシル立ての場合は、竹の内側からビス留めしたので問題ありませんでした。)

以前に作った道具掛けの下に取り付けます。

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軍手を掛けやすいように少し前方に傾きをつけています。

軍手を掛けるとこのようになります。
(汚れた軍手で恐縮です・・・)

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作業の安全を祈って合掌。
五郎丸のポーズにもみえますね!

<続きます>

井戸の再生(13)災害時協力井戸

前回までで再生(再利用)させた井戸は、散水や道具の水洗いなどに大活躍しています。

また毎朝、井戸から汲んだ新鮮な水を仏前に供えるようになりました。
水道水では感じることのなかった感謝の気持ちが自然と湧いてくるのかもしれません。
水道水は、水中の細菌と一緒にこのような気持ちも塩素滅菌してしまっているのでしょうか・・・

このような井戸水を独り占めしていては罰があたりますので、鈴鹿市の「災害時協力井戸」に登録してもらうことにしました。
災害時協力井戸とは、災害時に井戸水を生活用水として近隣住民に提供するというものです。
全国の自治体で同様の制度が導入されているようですが、鈴鹿市でも今年度から始まりました。

登録には、揚水設備(ポンプなど)が備えられていることや、転落防止措置(井筒や井戸蓋など)がとられていることなどの条件があり、申請ののち市による現場確認が必要となります。
無事現場確認も終わり、写真のようなプレート2枚を交付していただきました。

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1枚は玄関などの人目につきやすいところ、もう1枚は井戸の周辺に掲示することになっています。

古民家の玄関にプラスティック板のプレートを掲げるのには抵抗があります。
このような異質のものを取り付けると、拙宅のようなボロ屋の場合は安っぽくみえてしまうものです・・・

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そこで勝手口(トタン張)に掲示することにします。

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もう1枚は井戸の近くの倉庫に取り付けて完了です。

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話は前後しますが、未塗装のままだった井桁を塗装しました。

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クレオソートやコールタールなどを使えば長持ちします。
しかし、これらに触れた雫が微量とはいえ井戸内に入ることを考えると避けたいものです。
そこで「バトン(VATON)」という植物由来のオイルステインを使いました。

この種の塗料ではドイツの「オスモ(OSMO)」が有名ですが、何しろ高価です。
バトンは、一斗缶でも2万円程度だったように思います。
ちなみに主屋の古民家は、外部で風雨に晒されるところはこのバトンで塗装しました。
(外部でも雨が当たらない箇所は柿渋による古色塗りを行っています。)

<続きます>