前回、外便所の撤去に伴い宙ぶらりんとなっていた主屋の樋を復旧しました。
外便所の跡地は山土で埋め戻してもらってあります。
(シートで覆ってあるのは、野良猫の糞対策です・・・)
跡地の一辺は排水路(幅45cm×高さ25cm)の法面になっています。
雨が降れば山土が流れ、法面が崩れてしまいます。
何らかの土留めが必要です。
排水路の反対側のように、コンクリートの柵板(盆栽棚?)を杭留めすれば簡単そうです。
でも安普請感が・・・
かといって、ホームセンターで売っている洒落た土留めブロックを積むのも抵抗があります。
へんに今風のものを使うとそこだけが異質感を放ち、ボロ屋がますます貧相にみえてしまうものです。
ということで、昔ながらの玉石(自然石)積みで土留めを作ることにします。
石積みは、城郭の石垣に代表されるように伝統技術の結晶のようなものです。
でも、今回はたかが高さ25cmです。
日本人が初めて石を積んだときと同じように、直感を頼りに積んでみることにします。
まずは水糸を張り、玉石を積む箇所を掘ります。
敷地内にちょうど良い大きさの玉石がありました。
こういうこともあろうかと、先祖が取っておいてくれたのかもしれません。
試行錯誤しながら積んでいきます。
とりあえず、ここまで積んで終了。
ここまでの経験でわかったこと。
・最下段に大きい石をどっしりと据える。
・石の長辺を法面に対して直角方向に(挿し込むように)積む。(後に教えてもらったことですが、これを「ゴボウ挿し」と呼ぶそうです。)