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柿渋の仕込み(2)

前回、柿渋用の柿を収穫しました。

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早起きして朝に採取したのですが、仕込みは帰宅後の夜に行うつもりで軒下に置いておきました。
そうしたところ、帰宅時には既に日差しが当たったところで変色が始まっています・・・

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急ぎ仕込むことにします。
ここからの柿渋の仕込み方は、2年前に参加した柿渋のワークショップ(大杉谷移住促進協議会さま主催)で教えていただいた方法です。

柿をビニール袋に入れて、木槌で砕きます。
柿のヘタは付いたままで良いそうです。

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土間コンのうえで作業していますが、柿渋がコンクリートに付着すると変色するため、ブルーシートなどで養生しておいたほうが安心です。
欲張って一度にたくさんの柿をビニール袋に入れると砕くのが大変になります。
小分けしたほうが作業が捗ります。

砕いたものを容器に入れ、水をヒタヒタになるぐらいまで入れます。
容器は陶器やプラスティック製のもので、金属製のものは不適です。
水も水道水ではなく、残留塩素のない井戸水が良いそうです。

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この状態で一週間以上置いておき、柿からタンニンを溶出させます。

・・・

市販の柿渋になりますが、これまでにいろいろと使いました。
(当地の鈴鹿は伊勢型紙で有名で、その用紙を作るのに柿渋を使います。この柿渋を市内で製造販売している「オオスギ」さまで購入しています。)

いくつか紹介したいと思います。

昨年の主屋の改修工事では、床組を全面的にやり直しました。
土台・大引き・束柱にはヒノキ材を使いましたが、防腐効果を期待して柿渋を塗布しました。
(柿渋塗布のみDIYで施工)

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新しく入れ替えた化粧柱や框には、柿渋に弁柄や黒色顔料を混ぜて古色塗りを行いました。
写真は、奥の框から古色塗りしているところです。
(古色塗りのみDIYで施工)

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大和天井の板の貼り替えでは、弁柄などの顔料は混ぜずに柿渋のみを塗布しました。
写真は貼り替え時のものですが、時間とともに赤みを帯びた色に発色してきています。
(全てDIYで施工)

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外部も、漆喰の白色が映えるように色あせていた木材に古色塗りを行いました。
(古色塗りのみDIYで施工)

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郵便ポストは、柿渋で溶いた弁柄で着色しました。
(DIYで作ったポストに着色)

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<続きます>

柿渋の仕込み(1)

柿渋を仕込む時期がやってきました。

柿渋は時代遅れの過去のものになっていましたが、ここにきて復活の兆しがあるようです。
古民家再生や田舎暮らしをしている方で柿渋を自前で仕込んでいる方は多いと思います。

私も2年前からこの時期に柿渋を仕込んでいます。
写真は2年前に初めて仕込んだときの様子です。

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柿渋は2年以上熟成させるのが良いと言われています。
2年が経過した現在、このような感じになっています。

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保存のためペットボトルに移し変えます。
色などの見た目は市販のものと変わりません。
匂いは市販のものに比べると弱いです。
果たしてちゃんとできているのでしょうか?

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昨年は柿の生り年でしたので、バケツ4杯分の柿を仕込みました。

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左から
○オテラ
○(豆柿のような小さい柿)
○(干し柿用の渋柿)
○リョウノタマ
という種類の柿です。

4種類の柿を別々に仕込みました。

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現在も熟成中ですが、昨年は仕込んだあと撹拌するのをサボってしまい、コンニャク状にタンニンが固まったものができてしまいました。
今年は注意しなければ!

さて、今年の仕込みです。
まずは柿の収穫です。
今年は「リョウノタマ」という種類の柿を使うことにします。

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今年は生り年ではないのですが、意外と実っています。
(青柿の状態で落下して、秋まで残るものは少なくなるのだと思います。)

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まだ大きくなるとは言え例年に比べ小さいように感じます。
この夏は雨が少なかったので、その影響でしょうか。

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柿は、結果枝に翌年結実することはないので、枝ごと取ると剪定代わりにもなります。

井戸水で軽く汚れを落とします。
こうしたところで井戸水が大活躍しています。

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<続きます>