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庭の整備(55)プランターカバーの自作②

前回、古材(赤松の板材)を使ってプランターカバーを作ることにし、木取りするところまでできました。

これらの角材をプランターカバーの長手方向(656mm)及び短手方向(331mm)の寸法で切っていきます。

こうした作業はいつもはテーブルソーを使って行っていますが、今回は上写真のとおりスライド丸ノコを使いました。
実は年初にPayPayフリマが送料負担キャンペーンを行なっていたとき、マキタの古いものが5,000円で出品されていたので廃材処理に使おうと買っておいたのです。
ところが試しに使ってみると使い勝手が良いだけでなく、テーブルソーより格段に安全なことを知ることに。
結局、チップソーや部品交換などのメンテを行って造作用として使うことにしたのです。

寸法切りした角材を井桁状に組みますが、その際、加工手間はかかりますが相欠きにより組むことにしています。
その溝をテーブルソー(自在溝切りカッター装着)を使って切っていきます。

溝の深さは4mmにしています。
深くするほど組み合わせがしっかりする一方、角材同士の隙間が狭くなってしまいます。
図面上で4mmに決定したものの、果たして実際に組むとどんな感じになるのか?

スライド丸ノコを使ってみて、もやはテーブルソーは要らないのではないかと思ったのですが、溝切りや縦挽き用にテーブルソーを残しておきたいです(電動工具が増える一方です・・・)。

溝を切ったものを一旦、仮組みしてみます。

先に溝切りの深さにより変化すると書いた角材同士の隙間について、狭くも広くもなく、ちょうど良いぐらいです。

塗装するかどうかは決めていなかったのですが、プランターの色(茶色)との違いが目立つため一旦解体していつものオイルステイン(VATON:オーク)にて塗装します。

塗料の乾燥後、本組みします。

相欠きにより本来はしっかり組み合わさるのですが、今回は溝幅が一定なのに対して角材の歩決めをしておらず、場所によってはゆるいところがあるためボンドを併用しています。

そして、プランターカバーの完成です!

これらを垣根の開口部に設置しますが、古材と言うこともあって直置きは厳しいため、建築ブロックを敷いて地面に直接接しないようにします。

とりあえずプランターカバーだけを置いてみます。

わざわざ水準器を使って建築ブロックを設置したため、プランターカバーの据わり具合はバッチリです。

さて、肝心のプランターを準備しなければなりません。
プランターにはシバザクラを植えることにします。

このシバザラクは昨秋に挿し芽を行なって増やしたものです。

プランター1個につきシバザクラ3株を植えます。

今は寂しい感じですが、来年の今頃にはプランターから溢れ出すぐらいに成長していることでしょう。

プランターを据え付けて完了です。

上写真の撮影時には既にシバザクラが咲き始めただけでなく、周囲の雑草も元気良くなってきました・・・。
でも、木製のプランターカバーだけあって雑草ともマッチしています(^_^)

庭の整備(54)プランターカバーの自作①

我が家の敷地は東側に公道が走っており、それに沿って垣根(槇垣)をめぐらせてあります。

背が高くて延長も長いため、ここを初めて通る方は「この中に住んでいるのは閉鎖的な人なのだろう」と思うことでしょう(実際、閉鎖的な家風です^_^;)。
昔は、こうした垣根を張りめぐらせて用心しなければならなかったのかもしれませんが、今や中にあるのはタダでも貰い手のない田舎の屋敷と古民家で、そんな心配は無用です。
垣根自体は土壌環境を良くするためにも必要と思っていますが、塀のようにぐるりとめぐらせてあっては風通しも悪いことから、昨秋、垣根を剪定する際に一部を伐採することにしました(下写真は伐採作業中のもの)。

公道からボロ屋(古民家)が丸見えに・・・。
でも、今こうしたことを行えるのも5年前に改修工事を行ったからこそで、本当に建築士さん大工さんには感謝感謝です。

そして、現在の様子が下写真で、切り株が残った状態になっています。

上写真で手前側はちょうど車庫前に位置しますので、いずれはこの開口部から車庫に出入りできるようにしたいと考えています。
自動車が出入りできるようにするためには、切り株の除去や、公道との間に高低差があるため切り土が必要になります。
ユンボ(バックホウ)などの重機を使えばアッと言う間にできることですが、今回は人力のみで行いたいと考えています。
とは言え、人力では切り株の除去(抜根)だけでも大仕事になりますので、ここは自然農法ならぬ自然土木!?の手法を採用することにします。
要は自然に朽ちるのを待つ作戦です(垣根の樹種は針葉樹のマキですので、こうして切っておけば切り株から萌芽することなく朽ちていきます)。

自然に朽ちるを待つとなれば、少なくとも3年はかかりそうです(以前、ここにカキの木があり、それを伐採したときは2年でカブトムシの幼虫が湧いて土に還りました)。
しかし、その間、上写真の状態ではなんとも中途半端です。
通行人の目を楽しませるため公道に沿って花壇を設えると良さそうですが、ちゃんとしたものを作っても数年後には撤去することになります。
そこで、下写真のようにプランターを3個並べて置いてはどうかと。

問題は安価なプラスティック製プランターは見た目が安っぽいことです・・・。
古材(主屋の改修工事で発生したもの)をリユースして木製プランターを自作してはどうかとも思いますが、古材のため早く腐ってしまいそうです。
そこで、プランター自体は市販のプラスティック製のものを使い、それを覆うプランターカバーを古材を使って作ることにします。

プランターは最も一般的な650型(幅650mm)のものを使うことにして、プランターカバーの形やサイズを検討します。

材料として用いる古材は松の板材(厚さ26mm程度)ですが、反りや虫食いなどがあるため角材にして利用することにし、それらを井桁のように組むデザインとしました。

図面に従って作っていきます。
まずは木取りから。
板の長手方向に丸ノコと定規を使って切断し、正確な基準面を出します。

この面を基準にして(バンドソーの定規に当てて)、幅40mmで挽き割っていきます。

松の古材でも100年以上ほとんど虫が入らなかったものです。
つまり、ファットウッドにできるぐらい松脂を含んでいます。
松脂の影響でバンドソーのホイールにオガクズがべっとり付着し、その除去に苦労することに・・・。

1枚の板から6本の角材が取れました。

角材は27本必要になりますので、あと4枚の板から同様に木取りします。

現在のように機械で製材したものではありませんので、5枚の板材はそれぞれ板厚が異なっています(平均26mm程度)。
このため、プレーナーにかけて寸法を揃えたいところですが、先述のとおり松脂が多く、プレーナーにかけると、その後の掃除に苦労しそうな予感がします。
そこで、歩決めするのは諦め、表になる面のみを手押しカンナ(プレーナーに比べて単純な構造)にかけて綺麗にします。

40mm×約25mm×900mmの角材が29本得られました。

<続きます>