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縁台の自作(2)竹を利用

前回、新しく縁台を作り直すことにして木取りするところまでできました。

ホゾにより組むことにしていますので、まずはホゾの加工から。

中学の技術ではホゾ穴からあけると習ったように覚えていますが、機械を使うと正確に加工できることもあってホゾから加工することが多いです(若干、ホゾが長くなるようにしています)。

続いてホゾ穴をあけます。

面取りやサンダーをかけて各部材を仕上げます。

前回のブログ記事に書いたとおり材が大きく反っています。
脚などの短い部材は問題ないとしても、貫の部材は長さが1.2mあるため反りを考慮して組むようにします。

反りの向きから上写真で朱色矢印に力が作用することになります。
今回は中央に中貫を入れますので、上写真のとおり組めば(木表が外を向く形)反りが補正されるはずです。

組み立てます。

もしホゾではなくビスで組むとすれば、これだけ反りがあると組み立てに難儀するのではないかと思います。
しかし、ホゾ組みだと多少の反りもカバーします。
ホゾ組みは加工に手間がかかるものの、木の性質を生かした方法だと改めて感じます。

とりあえず木材(バタ角)利用部の完成です。

一見それなりの出来栄えのように見えますが、細部を見ると・・・

朱色矢印のところに隙間が!?
実は面取りする際、脚の付け根のところも一気にカンナで面取りしてしまったのです。
見た目だけの問題とは言え・・・。
鼻歌を歌いながらやっているとこの様です。

それでも、もとの材がバタ角だったことを思えばまずまずの出来栄えだと自己満足(^_^)
現在の社会において、こうした材(間伐材等)の一部はバタ角などとして利用されるもののの、経済性からバイオマス発電の原料として焼かれる方向にあるのだと思います(CO2排出)。
一方、今回は縁台の材料として利用しましたが、この縁台を20年、30年と使うことができれば、その間、木材としてCO2を保持できることになります。
バイオマス発電や薪ストーブはカーボンニュートラルで環境に優しいと言われますが、木工や木造建築はカーボンマイナスでさらに上をいくのかもしれませんね。

閑話休題。

続いて、竹を利用する部分(座板)を作っていきます。
直径1寸(30mm)程度の丸竹(2年半前の冬に伐採して倉庫に保管)を縁台の長さで切ります。
これを仮配置し、並びが良くなったところでマーキング。

この並びを保ったまま、シュロ縄で編みます(編み方は井戸の竹蓋竹天井と同じ)。

これを取り付ける前に木材部を塗装しておくことに(オイルステイン:VATON オーク)。

そして完成です!

睡蓮鉢の前に設置(古い長椅子は解体してボイラーの燃料にしました)。

ここでお茶しながらメダカの様子を眺められそうです(^_^)

ちなみに、睡蓮鉢には今春株分けしたハスを植えてありますが、現在(5月30日)下写真の状態です。

今年は2株を植え付けたため、葉が多すぎてメダカが日光浴できないほどです。
このサイズの睡蓮鉢だと1株がちょうど良いようです。

縁台の自作(1)バタ角を利用

アプローチの整備について、前回で今春予定分(配管・敷石・芝張り)を終えられました。

ところで、上写真で朱色矢印で示すところ(主屋の軒下)に木製の長椅子が置いてあります。
4年前、倉庫で埃まみれになっていたものを洗浄・塗装したうえ、ここに置いて使うことにしたのです(下写真は整備直後)。

戦前に作られたもので傷みがありますが、作業の合間にちょっと座って休むには十分で重宝しています。
しかし、先般、来客者と話しをするのに座ってもらおうとして、さすがにこれに座ってもらうのは恐縮だと感じました・・・(4年経って汚れも酷くなっています)。

あと、以前から気になっているのが背もたれが右に向かって下がっている点で、どうにも落ち着きません。
これは後に歪んだわけでなく、当初の作製ミスによるものです。
大工さんがこのようなミスをするはずがありませんし、細部の作りも雑なことから、どうやら祖父(DIYer!?)が手作りしたもののようです。

祖父の失敗作をいつまでも人目に触れさせておくのも何なので、新しく作り直すことにします。
同じものを真似して作っても良いのですが、今のものは背もたれ付きで洋風な感じ(大正ロマン!?)がします。
古民家には、やはり昔ながらの縁台のほうが似合いそうです。
それに縁台なら背もたれがない分、作るのも容易です。
ただ、普通の縁台を作っても面白くありませんので、ここでも竹を有効活用することにして下図のものを考えました。

座板の代わりに直径1寸程度の丸竹(真竹)を使おうと言う考えです。
縁台の長さ(1,200mm)や高さ(400mm)については、既存のものがちょうど良いため同じ寸法にしています。

材については、最初、安価な間柱材(90mm×27mm)を使おうと思ったのですが、縁台程度であればもっと断面が小さくても十分ではないかと。
そこで、ホームセンターでさらに安価なバタ角(75mm角。グリーン材)を買ってきました。

3mもので約700円です。
これを半分に挽き割り、断面74×35mmの角材を6(=3×2)mとる考えです。
これから全ての部材を木取りできますので、縁台の作製にかかる材料費は700円になります!

もちろん値段相応の材で、節はもちろんのこと、腐れもあったりします。

このような材を使うのはさみしい懐事情と言う消極的な理由がある一方、敢えてこのような材を使いたいと言う積極的な理由もあります。
と言うのは、昨年、近くの山で伐採した杉の丸太を自家製材して薪棚を作りましたが、今回購入したものと同じようなレベルの材で十分に作れたからです。

今回購入した材も間伐材ではないかと思います。
杉であれば樹齢20年程度の間伐材から、このような材(75mm角)をとれそうです。
と言うことは、昨年から杉などを植林していますが、20年もすれば自分で伐採し、このような材が手に入るわけです。

一方、現代は木材も遠く離れた国から輸入しています。
経済的にみれば合理的であっても、さらに大きな観点からは非合理的なことで、その内側は矛盾だらけのはずです。
その矛盾はいつかは表面化するでしょうし、今般のコロナウイルスもその矛盾のひとつが顕在化したものだと言えなくないと思います。
コロナウイルスと言えば、日夜対処に追われる医療従事者に頭が下がるばかりです。
知識も経験もない私のようなものは何もできませんが、木を植え、それを使うことがコロナウイルスを含めて根本的な対策になるはずだと信じています。
と言うわけで、今回の縁台作製は新型コロナウイルス感染症に係る「特別定額給付金」を有効活用して実施してまいります(^_^)

閑話休題。

縁台を作っていくことにして、まずは木取りから。
購入した材(75mm角)をバンドソーで半分(仕上がり寸法:74×35mm)に挽き割りますが、3mのままでは長くて扱いにくいため短く切っておきます。

スライド丸ノコで一発切断。
スライド丸ノコは無くても済む機械ですが、一度使うと手放せなくなりますね・・・。

バンドソーで挽き割ります。

杉の芯持ち材なので、想定内とは言え、かなりの反りが生じました・・・(理屈通り木表側:上写真で朱色矢印に反っています)。
一方、グリーン材(未乾燥)でも店頭で自然乾燥が進んでいたようで芯まで乾燥している感じです。

プレーナーにかけて表面処理とサイズを揃えておきます。

所定の寸法で切って木取り完了です。

<続きます>