薪ストーブの導入(16)煙道の造作

前回、煙道の骨組みができました。

img_4156

ケイカル板(不燃材)の一部は既に張ってありますが、今回は残りを張っていきます。

その前に、ケイカル板を張ると屋根の梁(の片面)が隠れてしまいますので、今のうちに柿渋を塗布しておきます。

img_4162

煙道内側に木材が現れることがないようにケイカル板を張っていきます。

img_4165

屋根の梁もケイカル板で防護されました(煙突との離隔は200mm以上確保されています)。

img_4171

ケイカル板は丸ノコで切断していますが、発生する粉塵が尋常ではないですね。
自作のサイクロン集塵機に接続しても、粒子が細かいためサイクロン部分で捕らえられず、すぐに集塵機(掃除機)が目詰まりしてしまいます。
仕方なく屋外で作業するのですが、周囲は真っ白です。
マスク着用ですが、身体にも良くなさそうです・・・

いち早くケイカル板の切断作業を終わらせたいですが、まだ上・下面が残っています。
しかも細かく切るところが多い・・・

下面について、ケイカル板を切って張ります。

img_4178

上面についても、ケイカル板を切って張ります。

img_4193

ケイカル板の厚みに関しては、側面は煙突との離隔が300mm以上あるため5mm厚の1枚張りとしています。
一方の上・下面は5mm厚のものを2枚重ね、10mmの厚みとしています。

img_4196

ところで手前側が開いたままです。
ここはケイカル板を張りつけるだけでなく、煙道内を点検できるように扉を設け、その扉の内側にケイカル板を張ることにします。

stove2-8

<続きます>

クヌギの種播き

明日(平成28年11月7日)は立冬です。
木々は葉を落とし、来るべき冬に備えているようです。

秋や冬の気配を感じるため裏山に入ってみます。

img_4438

竹や常緑樹が多く、残念ながら秋や冬の気配は感じられないですね・・・

しかし、俳句を嗜む方だとこれをみて秋だと感じられることでしょう。
ご存知のとおり「竹の春」という季語は、秋の季語になります。

竹は春に葉を落とし、秋に葉が青々としてくるという性質があります。
古人は、冬でも青々としている竹に生命力を感じ、門松などに竹を採り入れたのでしょう。

閑話休題。

上の写真に写っている2本の大きな木はクヌギです。
クヌギは典型的な落葉広葉樹です。

目を落とすと、地面には落ち葉に加えたくさんのドングリも落ちています。

img_4439

すでに発芽しています。

土のなかに埋まっていなくてもちゃんと発芽するものなのですね。
よく見ると、ドングリから出た根が地面に入り、それから芽が上向きに伸びているのがわかります。

こちらは根が地面に入った勢いで、ドングリが飛び上がっています。

img_4436

これから上空に向かって育っていくわけですね。

表面に積もっている葉をどけてみます。

img_4437

落葉樹や竹の葉による腐葉土です。
栄養過多とも言えるほど肥えた状態になっています。
一方の田畑はと言うと、化学肥料があればこそ作物は生育するものの、その実、地力は相当落ちているのが現状だと思います。
大地においても二極化が進んでいるのかもしれません。

地面には他にも大量のドングリが見つかります。
しかし、それらのドングリは、竹や、大きくなりすぎた樹木に阻まれ、大きく成長できるものはほとんどないと思います。

そこでドングルを採集して、一時的に畑で育苗し、ある程度成長した段階で山に移植したいと思います。
まあ、そんなことをせずとも竹や大きな木を伐ってやれば自然と成長するのでしょうが。
しかし、3年前から竹の間伐などの手入れを始めましたが、荒れ果てた里山を戻すには時間と手間を要すことを感じています。
木や竹をどんどん伐って(薪ストーブなどで)使うのと同時に育苗・移植も行いたいと思っています。

そんなわけで、ドングリを採集します。

img_4440

さすがに畑の至るところに播くわけにいきませんので、以前スギの幼木を植えたところの近くに埋めておくことにします。

img_4015

クヌギも成長が早いので20年経たずとも薪の原木に成長してくれるでしょう。