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井戸の再生(27)拡張の検討

この夏、土蔵内で長年埃にまみれていた収蔵物(ガラクタ)を洗ったり、虫干ししたりしています。
この水洗いには、一昨年に再生(配管やポンプの据付)した井戸を使っています。

この井戸は、昨年に導入したATOウッドボイラー(竹などを燃料)の水源としても利用しています。

ボイラーは暖房利用を優先して施工したため、給水・給湯については未だ利用できる状態になっていません(ボイラーが設置してある倉庫内でのみ利用可)。
しかし、配管については二度手間にならないように給水・給湯用のものも同時に施工してあります(ボイラー関連のブログ記事は途中で止まっていますが・・・)。

と言うことで、あとは流し台や洗面、風呂などの利用箇所に接続すれば(下図で水色・朱色の点線)、宅内でも井戸水が利用できるところまで来ています(現在は自治体の上水道を利用)。

井戸水はこのほかにも、2年前に整備した散水栓(蹲)の水源にもしたいと考えています(現在は自治体の上水道を利用)。

井戸水を水源にするためには下図(朱色の囲み箇所)のとおりパイプを延長し、自治体の上水道と切り替えれば良いだけなのですが・・・。

実は、パイプを延長する区間にブロック塀があり、しかも、このブロック塀は石積みのうえに建てられていて不安定なため、その下を掘ってパイプを通すのが危険なのです。

パイプを延長する距離は短いものの、このブロック塀がネックになり、これまで計画を前に進めることができずにいました。
そうこうするうちに、先に書いたとおりボイラーの導入により別ルートから給水・給湯配管が伸びてきました。
そして、これをさらに延長すれば(下図で朱色の囲み箇所)、散水栓に接続できることに気付きました。

こうすれば危険な目をしてブロック塀の下を掘る必要がありません。

また、こうして宅内配管と接続しておけば、将来、別の井戸(1号井)を再生した際、逆方向に流すことで1号井の井戸水も宅内で使えるようになります。

今後、井戸水を宅内でも使うようになると使用水量の増加に伴い井戸への負荷が大きくなりますので、こうして水源(井戸)の複数化を考えておくのも意味があるかもしれません(両井戸とも浅井戸で同一水脈となりますので、片方の井戸が枯れればもう一方も枯れることになるのでしょうが)。

<続きます>

土蔵の修繕(7)収蔵物の洗いと虫干し

梅雨明け以来、酷暑が続いています。
この酷暑のなかでは、とても屋外で草刈りなどの作業はできません。
一方、暑くなるほど冷たい水が気持ち良く感じますので、井戸水(2年前に再生)で涼をとりつつ洗いものをすることにします。
洗いものの対象として思いつくのが、土蔵の中で何十年と日の目を見ることなく眠っているガラクタ類です。
埃にまみれて酷い状態ですので、洗えるものは水洗いし、洗えないものは虫干し(土用干し)してやるとサッパリしそうです。

ところで、土蔵については、その修繕の記録をブログ記事にするつもりが、ブログでは大工さんに柱・土台等(庇部分のみ)を取り替えていただいたところで中断しています・・・。
実際には、その後も修繕の範囲内でいろいろと行なっており、現在、下写真の状態まで進んでいます。

<Before>

(上写真で朱色矢印は、今回のブログ記事には関係ありません。)

<After>

また、外部だけでなく内部についても片付け・整理を断続的に行なっています。
当初は足を踏み入れる余地もないような状態だったのですが、今では普通に立ち入れるようになっています。

<Before>

<After>

ちなみに以前、ブログに書いた亡き父の五月人形も、この土蔵に長年仕舞い込んであったものです。

五月人形は今年の端午の節句にも飾り付けたのですが、我が家には分不相応のように感じ、市役所に活用策について相談しました。
その結果、最終的に市の資料館に引き取っていただきました(寄贈)。
引き取っていただく際、ほかに何かめぼしいものがあれば一緒に持っていってもらおうと学芸員の方に土蔵内も見てもらいました。
結局はガラクタばかりだったのですが、学芸員の方は土蔵内が片付いている様に大変驚いてみえました。
聞くと、我が家だけではなく、多くの土蔵が先の<Before>の写真のような状態になっているとのこと。
昨今、街中のゴミ屋敷が社会問題化していますが、広大な敷地と多くの建物がある田舎こそ、潜在的なゴミ屋敷が多くあるように思えてなりません。

閑話休題

土蔵に収蔵されているものは主に下写真のような器類です。


(「筑前」とあるのは伊万里焼のこと)

昔、慶事や法事などで人寄りがあった際に使われたものです。
骨董的な価値もなく、捨てても惜しくない代物ですが、今でも使おうと思えば使える状態です。
使えそうなものはとりあえず保管することにし、長年の埃や汚れを水洗いして取り除き、木箱は強烈な日差しに晒して虫干しです。

乾燥後、新聞紙で包んで木箱に保管。
木箱には蓋がありますが、長年の間に入れ替わってしまったのか、サイズが合っていません。

この際、補修しておくことにします。
サイズが合うように切断し、蓋を固定するための角材を古材から切り出します。

元々は木釘を使って留められていますが、木工用ボンドで代用。

たかが蓋ですが、こうして蓋がピッタリあっていると気持ち良いものです。

ほかにも虫に喰われて痛んでいる木箱や、そもそも木箱がないものもありますので、それらも追い追い補修していきたいものです。