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クヌギの種播き

明日(平成28年11月7日)は立冬です。
木々は葉を落とし、来るべき冬に備えているようです。

秋や冬の気配を感じるため裏山に入ってみます。

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竹や常緑樹が多く、残念ながら秋や冬の気配は感じられないですね・・・

しかし、俳句を嗜む方だとこれをみて秋だと感じられることでしょう。
ご存知のとおり「竹の春」という季語は、秋の季語になります。

竹は春に葉を落とし、秋に葉が青々としてくるという性質があります。
古人は、冬でも青々としている竹に生命力を感じ、門松などに竹を採り入れたのでしょう。

閑話休題。

上の写真に写っている2本の大きな木はクヌギです。
クヌギは典型的な落葉広葉樹です。

目を落とすと、地面には落ち葉に加えたくさんのドングリも落ちています。

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すでに発芽しています。

土のなかに埋まっていなくてもちゃんと発芽するものなのですね。
よく見ると、ドングリから出た根が地面に入り、それから芽が上向きに伸びているのがわかります。

こちらは根が地面に入った勢いで、ドングリが飛び上がっています。

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これから上空に向かって育っていくわけですね。

表面に積もっている葉をどけてみます。

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落葉樹や竹の葉による腐葉土です。
栄養過多とも言えるほど肥えた状態になっています。
一方の田畑はと言うと、化学肥料があればこそ作物は生育するものの、その実、地力は相当落ちているのが現状だと思います。
大地においても二極化が進んでいるのかもしれません。

地面には他にも大量のドングリが見つかります。
しかし、それらのドングリは、竹や、大きくなりすぎた樹木に阻まれ、大きく成長できるものはほとんどないと思います。

そこでドングルを採集して、一時的に畑で育苗し、ある程度成長した段階で山に移植したいと思います。
まあ、そんなことをせずとも竹や大きな木を伐ってやれば自然と成長するのでしょうが。
しかし、3年前から竹の間伐などの手入れを始めましたが、荒れ果てた里山を戻すには時間と手間を要すことを感じています。
木や竹をどんどん伐って(薪ストーブなどで)使うのと同時に育苗・移植も行いたいと思っています。

そんなわけで、ドングリを採集します。

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さすがに畑の至るところに播くわけにいきませんので、以前スギの幼木を植えたところの近くに埋めておくことにします。

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クヌギも成長が早いので20年経たずとも薪の原木に成長してくれるでしょう。

シイタケ収穫

2年前の冬、シイタケの種駒を打ち込んだホダ木を裏山のなかに置いておきました。
すっかり忘れていましたが、先日たまたま思い出して見に行ったところ、シイタケがたくさんあがっているではありませんか!

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山と言っても目と鼻の先なのですが、家族が収穫を楽しめるようにホダ木の一部を主屋の近くまで引き上げてきました。

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ホダ木に種駒を打ち込んで、そのまま山のなかに置いておいただけなので期待していなかったのですが、意外や簡単に上がるものですね。

せっかくなので、2年前の原木の伐採から振り返ってみたいと思います。

畑にカキの木が植わっています。
隣接する山のシラカシの木が大きくなり、そのカキに覆い被さるようになっていました。

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シラカシの勢いにおされ、カキの樹形がいびつになっています・・・。

シラカシの胸高直径は20cm以上と結構大きいです。

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これ以上大きくなる前に伐採することにしました。

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上写真で切り株付近に斧が写っていますが、その斧を使って伐り倒したわけではありません・・・
もちろんチェンソーです。

で、伐倒したシラカシをどうするか?
カシは薪ストーブの燃料として最高です。
しかし、当時は主屋の改修もまだ行っておらず、薪ストーブなんて夢のまた夢。
そんな訳でシイタケ栽培の原木として使うことにしました。

伐倒後ひと月程度、葉を付けた状態で水分を減らしたあと(葉枯らし)、種駒を打ち込みました。

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そのときナメコの種駒も打ったようですが、現時点ではナメコのほうは上がっている気配がありません。

種駒を打ち込んだあとには仮伏せや本伏せなど、いろいろと行うことがあります。
しかし、そんな手間暇のかかることはできず、もともとシラカシがあった周辺の木に立てかけた状態で放置してありました。

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それでもこんなにもシイタケが上がってくれるとは、本当に感謝感激です。

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伐倒したシラカシは広葉樹ですので、切り株から萌芽更新します。
現在、このようにスゴイ勢いです。

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2、3本を残すように間引きしないといけないのですが・・・