里山再生」カテゴリーアーカイブ

里山整備2017(1)今シーズン開始

自宅に隣接して約3反(3,000m2)の里山があります。

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里山と言うものの竹やぶと化しており、3年前から冬季の週末を利用して竹の間伐を中心に整備しています。
これまでに1シーズンにつき1,000m2程度の整備をおこない、竹に関しては昨年までに一巡することができました。

整備前の状況です。

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竹の勢いに押されて樹木が弱り、その樹木が倒れることで竹もなぎ倒されるという悪循環に陥っています。
人の進入を拒んでいるかの様相ですが、小動物すら生息できる状況ではありません。
遭遇するのはマムシだけといった有り様です・・・
(とは言え、作業中に何度かタヌキを目撃しました。なお、当地にはイノシシやシカは今のところ進出してきていません。)

これを、枯れ竹や老竹を中心に坪1本程度の密度になるように間引きました。
その結果、現在は下写真のとおり山のなかにも光が差し込むようになっています。

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竹やぶ対策として、タケノコのときに切り倒すと良いと言われています。
これを続けると山のなかは老竹ばかりが残り、いずれは消滅することになります。

竹はやっかいですが、この里山の竹や木は防風林の役目も果たしていますし、竹も木もなくなれば土砂崩壊に繋がる恐れもあります。

そこで、今年からは春にタケノコで収穫するほか一部は残すようにし、残した竹と同数程度の老竹(竹齢5年以上)を冬に伐ることにしています。
こうすれば、竹齢5年程度までの竹が坪1本程度の密度で維持されることになります。

ということで今シーズンの作業開始。
チェンソーで伐って、鉈で枝を払っていきます。

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3年前に同じ場所を撮影したものが下写真です。

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竹は密集していますが、そのほとんどは稈(茎の部分)の表面が白く老竹です。

枝を落とした稈は山状に積んでおきます。

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枝葉部分は地面にバラまいておきます。

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間伐により光が差し込むようになり、その結果、草が生えやすくなります。
竹の枝葉を地面に被せておけば天然のマルチシートとして防草されます。

伐った竹のうち太さが1寸(3cm)程度のものは、使い勝手がよいため、後日まとめて倉庫に保管することにします。

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<続きます>

シラカシの萌芽更新(芽かき)

以前のブログ記事でも触れましたが、昨冬に庭のシラカシを伐倒しました。

下写真が伐倒前のシラカシです。

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樹齢100年以上の老木で、胴吹き(幹からの萌芽)が多いなど樹勢が弱っていました。
また、幹のなかほどに大きなウロ(下写真、伐倒後に撮影)があり、剪定で木に登っているときに折れると危険なので伐倒することにしました。

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カシなどの広葉樹は伐倒しても切り株から新芽が出て再生されます(萌芽更新)。
このシラカシは老木のため萌芽は期待していませんでしたが、今春勢いよく萌芽しました。
現在の状況が下写真です。

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この1年で高さ1m程度まで成長しています。
新芽の数の多さと勢いの強さで、まるで爆発しているかのようです。

今は新芽の数が多くても、このまま放っておけば自然と数本が残るのだと思います。
しかし、一応は庭ですし、このシラカシも庭木として仕立てるつもりです。
そこで、「芽かき」を行うことにします。

芽かきは、勢いのある新芽を数本残すようにします。

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とりあえず3本を残しました。
萌芽更新では低い位置で萌芽しているものが良いと言われていますので、最終的には写真手前のものを残すことになるかと思います。

同じくシラカシですが、2年前の冬に伐倒したものもあります。
先日来たくさんのシイタケが上がっているホダ木の原木です。

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翌春に切り株から萌芽し、2年経過後の現在は下写真のとおりです。

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こちらは老木ではなかったため、先のシラカシよりもさらに勢いがあります。
既に高さ2m近くまで成長しています。
先のシラカシ(伐倒後1年)の高さが1m程度でしたので、1年で約1m成長するわけですね。
15年後には15mとなり、次の伐倒ができるかもしれません。

こちらも芽かきします。

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隣接して大きなスギがありますね。
これも伐倒する時期が来ているのかもしれません。